カゲチヨ日記   作:yakyo

55 / 158
38ページ

α月β日

 

今日は依頼で旅館のバイトとしてやって来た俺達カレコレ屋。

 

急に団体客が入いって人手が足りないんだと。それは良いんだが、ここの旅館・・・混浴しかないんだな。

 

ヒサメは大浴場担当。シディは調理担当。俺が客室担当でそれぞれ仕事に入った。俺は分身を作って部屋に入り布団の用意をする。

 

あ、もちろんノックはしたからな?

 

女性客も居るんだし、もし着替え中とかだったら最悪じゃん。そんなラッキースケベ展開になってたまるか。

 

俺が次の客間へと移動してると、女性のお客達が、男性のお客達に絡まれていたから、割って入って追い払った。別の場所に移動すると今度は客同士での喧嘩が勃発してたから、仲介に入って止めた。

 

はぁ~つっかれるわぁ~。問題ある客多すぎだろ。酒癖悪かったりナンパ、ゲロ、旅館の女性口説きその他諸々。なんか俺だけ仕事量増えてない?今じゃあおばあちゃんの話し相手。しかも途中から、孫娘の話するわ、俺にお見合い持ち掛けるわでマジつらたん。

 

すると、大きな物音が聞こえ、向かうとバカ客数名が出入禁止された洞窟の中に入ったそうだ。そこは昔、化け物を封印されているらしく、バカ客はふざけて札を剥がしたらしい。

 

ホンッッットにロクな客居ないな!!これ以上俺の仕事増やしてんじゃないよ!!俺は封印解かれて暴れていたムカデの化け物を人気のない場所まで移動させそこで消滅させた。

 

くっそ。身体が泥だらけだ。ただのバイトなのにここまでする?

 

女将が気をきかせてか明日はゆっくりしていいと言ってきた。それはありがたいが一応依頼はきっちりやると言っておいた。俺って真面目!!

 

風呂に入ろうとした時シディとすれ違った。どうやら温泉に入ってたらしい。入った先に偶然ヒサメと女性客も風呂に入っていたそうだ。

 

お前らは楽しそうでいいな。

 

 

次の日、特に問題なく仕事をやり遂げ依頼は終了した。

 

あ?なんかハプニングは無かったかだって?

ある訳無いだろ。漫画じゃあるめーし。

そーいうイベントは俺には向かん。

 

今日はぐっすり眠れそうだ。

 

 

α月β日

 

はぁ~・・・最悪だ。

 

シディが間違えて料理に若返りの薬を入れちまったせいで、二人とも赤ん坊になってしまった。

何てこったい・・・。

 

くっそ。オーナーとフィーアは留守で居ねぇから元に戻せねぇ・・・。仕方がないが俺が世話するしかない・・・。こういう時こそ分身作って一人ずつ世話するしかねぇ。

 

すると二人は泣き出した。あぁ~ハイハイいい子だから泣き止んでねぇ~。

 

すると知らない男達が俺に声を掛け、片方が何かを吹きかけた。少しだけひるんだすきにヒサメ達を連れて車に乗って去って行った。

 

まぁファイズアクセルで追いかけて取り返したけどな。

 

そいつらをボコしてから誘拐として警察に突き出した。

 

ったくロクな奴らじゃないな。

俺はスーパーに寄り、赤ちゃんに必要な物を買っていたとき、サトウとスズキに会った。「何だ?子守か?って何かシディとヒサメに似てないか?」って言ってきたので。二人の子供だっと言ったら驚いた顔をした。

 

まぁ冗談だけどなと言ったらサトウに殴られた。いったいな~。ちょっとしたお茶目なジョークだろ。「いや、どこがお茶目だ。」とスズキにツッコまれた。

 

二人に事情を説明すると呆れた顔をしていた。そりゃあそうだ。何の疑いもなく料理に使うんだから。

 

二人と別れ、カレコレ屋に帰った。

 

そっからは大変で、シディは料理中俺の足元をうろうろするし、ヒサメは俺の指をしゃぶるし。漏らすし、泣き叫ぶし、舐められるしで大変だったわ。

 

世のお母さま方の苦労が分かった気がする。お疲れ様です。

 

俺は分身と交代交代で休んだり世話してたりしていたから、一人でもなんとか世話で来た。

 

一週間後、やっと帰ってきたオーナーに薬を貰い元に戻った。二人は赤ん坊の頃の記憶は残っていないらしい。正直説明するのも面倒だ。

 

しばらく、ソファの上でぐったりしていた。頼むからまた変なもの入れるなよ。

 

「なんかカゲ臭くない?」と言ったヒサメに頭グリグリの刑にしてやった。

 

 

α月β日

 

依頼人から瓶に薬が入いたマジックアイテムの処分を頼まれた。どうしたものか・・・。とりあえず便所行ってから考えようと思い、行こうとしたがその前に紙に「この薬飲むべからず」と書いて瓶の傍に置いた。これ読んで飲むマヌケは居ないはずだ。

 

・・・・どうやらマヌケは居た様だ。

 

ヒサメが薬飲んで5人になった。

 

何だよこれ。五等分か?五等分の花嫁か?それとも1人足りない松野家?。

 

どうやらこのヒサメ達は俺等の事覚えていないみたいだ。一人一人性格違うし・・・。とりあえず区別するために名前を付けた。お姉さん風の短髪のヒサメは「ヒサイチ」。勝気そうでリボンついてるヒサメは「ヒサニ」。大人しいくすこし暗めのヒサメは「ヒサミ」。活発でうさ耳リボンを付けたヒサメは「ヒサヨ」。髪に星のヘアピンを付けたヒサメは「ヒサコ」。

 

そして幻のシックスメンならぬシックスレディのヒサロです。と居ない6人目を言ったら、ヒサイチ以外怯えた。ごめん、冗談です。言ってみたかっただけです。こらヒサニ、ヒサコ。俺の頬を引っ張るんじゃない。

 

シディから女性でない名前があるぞと言った。すまんね。即興で考えたからそうなっちまった。

 

んで元に戻す方法だが、依頼人に聞いたところによると5人全員同じ感情になると戻るって事らしく5人同時に強い感情を持たないと戻れないと言っていた。・・・うん無理だな。それぞれ性格が違うのに同じとか・・・。

 

シディの案でご飯を食べさせればいいのでは?と言ってきたので少し早い晩飯にする事になった。なのだが、流石に腹いっぱいらしい。

 

・・・うん今日は考えるのや~めたと現実逃避した。もう頭が回らないんですよ。とりあえずこの件は明日に回そう。僕はもう疲れたよパトラッシュ。

 

 

α月β日

 

今日、五等分のヒサメ達は学校に通うが、少しは違和感持てよクラスメイト達。受け入れるの早いだろ。判断が早くて驚いたよ。鱗滝さんも頷いちゃうレベルだよ。

 

別々の性格の持ち主たちをどうやったら同じ感情を持たせるか・・・。

 

俺が廊下に出るとヒサイチが前を歩いてた所、人とぶつかって倒れそうだったので助けた。ヒサイチに礼言われた。怪我が無くてよかったよ。お前も大事な仲間だからな。そう言って頭撫でたら「わ、私の方がお姉さんなんだからね!」と言ってそっぽ向かれた。残念だな。歳で言えば俺はお兄さんだ!・・・いや前世入れればおっさんか?

 

俺とヒサイチと行動してるとヒサミが不良生徒に絡まれてる所に遭遇、軽くのして追い払った。ヒサミに無事か?と聞いたら少し震えながら大丈夫と答えた。大丈夫じゃねーだろと背中さすったら落ち着いた様だ。しかし何故か顔赤くしていた。流石に無許可に背中さすったのは良くないか。すまんと謝ったら「大丈夫・・・」と視線を逸らしながら言った。嫌われたかもなこりゃ。

 

何故かヒサニがこちらに来て普通に話しかけてきた。唐突だなお前。

何でもヒサミを助けた俺を見直したと言ってきた。いや、見直すほどでも無くね?と言ったら「私が見直したって言ってるんだから素直に受け取りなさい!!」と顔を近づけて言ってきた。何を受け取れと。

ヒサミがヒサニを引き離してくれた。

 

3人と別れしばらく一人で居ると、俺の前にヒサヨがやって来て、俺に飛び込んで来た。おいコラ。気安く男に、特に俺に飛び込むんじゃないよっと言ったら、「こんな事するのはカゲチヨさんだけですよ。だって私カゲチヨさんの事好きですから」っと言っていたが、冗談だろ?と言ったら「はい!」っと答えた。だと思ったよ。陰キャをからかうんじゃありませんとチョップをかましヒサヨは軽く謝った。うむ、許そう。だからいい加減離しなさい。

 

ヒサミから解放された俺は自販機で何か買おうとしてると、ヒサミが慌ててやって来て。ヒサコが不良生徒に体育倉庫まで連れて行かれたと聞いて走り出し体育倉庫のドアごと蹴り壊し入った。

 

俺を見た野郎は震え、怯えた表情になる。反省が足らなかったようだな?今度はそのぶら下がってる棒を一生使えなくしてやろうか?と脅したら、泡を吹いて倒れた。んだよ、根性のねぇー奴。

 

俺はヒサコの手を引いて、落ち着ける場所に向かった。

 

俺の飲みかけで悪いが飲むか?とジュースを渡すと赤面しながら礼言われた。はぁ~美女は大変だな。あんなのに絡まれて。

 

ヒサコは俺の肩に頭を置いた。俺は無言で頭を撫でた。

 

カレコレ屋に帰り、先に帰った4人は心配そうな表情でこちらを見た。

ヒサコが俺の裾を掴み、笑顔で礼を言った。そんな律儀に礼言わなくてもいいのにっと思ったら、いつの間にかヒサメに戻った。いや急すぎだって。何で戻った?分からん。

 

まぁ戻ったならいいか~と半分投げやり状態だった。

 

シディはヒサメに五等分になった事を説明してくれた。なった本人は覚えてないと言う。まぁいつものパターンだよな。

 

何故戻ったかは誰もわからない状態

真実は闇の中になった。

 

あ、でも何かヒサメが俺を見る度に顔お赤くしていたがどうしたんだろう?薬の副作用か何かなのかね?

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。