カゲチヨside
「ぐはっ・・・く、苦しいっ!たすけっ・・・!!」
研究所の外で待機してる軍服の兵士の首を掴み脅しをかけた。
カゲチヨ「今お前は俺が操作するウィルスに感染している。
質問に正直に答えれば解放してやるよ。
それ以外をした場合・・・分かってるな?」
俺が少し脅しを入れるとコクコクと頷いた。
「お、俺はただの雇われの兵士なんだ・・・!!」
カゲチヨ「ここは何だ?」
「トッププレデターの研究施設だ。
そんな中でもデュアルコアプランって計画を扱ってるらしい。」
カゲチヨ「デュアルコアプラン?」
ヒサメ「デュアルコアプランは、
2種類の異宙人のDNAを受け継がせた子供を作る実験。」
カゲチヨ「つまりその計画はお前やシディが
作られた実験と同じって訳か。胸糞ワリィ。」
ヒサメ「うん。・・・でも中断されたって。」
兵士の話では、当時、キュリオシティって天才研究者が実験を進めていたと言う。キュリオシティ?そいつって確か、サトウとスズキを買い取ったって言う奴か。そいつがヒサメ達を作ったって訳か。
「キュリオシティの失踪を期に
デュアルコアプランは中断を余儀なくされた。
だが、最近キュリオシティに匹敵する天才が現れて
研究を再開させたっつー話だ。」
ヒサメ「天才・・・」
カゲチヨ「その天才研究者の名は?」
「た、確か・・・オバコンって言う研究者だ。」
カゲチヨ「そうかい。ありがとう。」
兵士に礼を言い腹を殴って気絶させた。解放はすると言っても殴らないとは言ってないから。ヒサメの能力で兵士たちを氷漬けにさせてもらって先へと進む。
ヒサメ「ねぇ。あの鈴の吸血鬼は近くに居るのかな?」
カゲチヨ「おそらく居ないだろうな。」
ヒサメ「何で分かるの?」
カゲチヨ「俺がこの街に着いたとき、ずっとゾワゾワした感覚があった。
それは俺の体内に流れてる血があいつに反応したからだ。
今はその感覚が無い。という事はこの付近にはいないって事になる。」
ヒサメ「そっか。」
カゲチヨ「安心したか?」
ヒサメ「ちょっとね。」
俺等が会話をしていると目の前に狼の様な形をした波動が飛んで来た。それをヒサメがギリギリに氷能力で防いだ。波動が消え、俺達の目の前に仮面を付けた男がやって来た。
ヒサメ「今の攻撃、あなた?危ないよ。」
ゼクス「侵入猛々しいな。」
ヒサメ「元はと言えばソッチがファミリアの仲間を拉致したんでしょ!!」
カゲチヨ「そーだそーだ!そもそもインターフォンが無いそっちが悪い!!
あったら手土産持って挨拶位しに行くのにな!!」
ゼクス「なぜそうなる。」
おい、呆れた空気を出すんじゃないよ。
ヒサメ「・・・あなたも混血児?」
ヒサメが質問するも男は無視してこちらに走り出した。
カゲチヨ「おいおいヒーちゃんが質問してるんだから
しっかり答えなさい・・・よ!!」
俺は片足を上げ地面を思いっきり蹴りだした。地面が思いっきりへこみ大きくひびが入り、男は止まり衝撃を防ぐために後方へと下がった。ヒサメは俺が何か行動する事が分かったのか高く飛び上がっていた。
ヒサメ「ちょっと!やるならちゃんと言ってよね!
巻き込まれるところだったじゃん!!」
カゲチヨ「お前なら避けてくれると信じてた。」
ヒサメ「調子の良い事言って!」
カゲチヨ「にしても、仮面で顔隠して。カッコつけのつもりか?
シャアか?ゼクスか?」
ゼクス「!!・・・何故僕の名前を知っている。」
カゲチヨ「え?ガンダムネタでボケたんだけど・・・え?
ガチで名前当てちゃったの?
何か当てちゃってごめんシャアさん。」
ゼクス「ゼクスだ。」
あ、そっちね。
カゲチヨ「さっきから俺の毒を空気中に流してる中
動けるって事は、お前正規品って奴か?」
ゼクス「そうだ。こんな子供騙し。僕には通用しない。」
ヒサメ「それじゃあ、フィーアちゃんと同じ・・・
とんでもなく強いんじゃ・・・。」
確かに他のに比べれば強いだろうが・・・アイツほどではないな。
ゼクス「こんなものが、お前の切り札か?」
カゲチヨ「さぁ?どうでしょ?」
俺のニヤ付いた顔で答えると、奴は構えをし、本格的に戦闘態勢に入る。俺に襲い掛かり攻撃を仕掛けて来る。俺は淡々と男の攻撃を捌き、避けた。
うん。やっぱり・・・
カゲチヨ「アイツほどの強さじゃないな。」
ゼクス「何!?」
俺は男の前に近づき思いっきり顔面を殴りつけた。
ゼクス「ぐあぁ!!」
仮面を砕き、後ろへと吹き飛ばした。さて、その仮面で隠した素顔を拝んでやろうじゃないか。
舞っていた砂埃が散り、男の素顔が見れた。
カゲチヨ「けっ。やっぱイケメンかよ。やってらんねぇ~。」
ヒサメ「何言ってるの。」
男は唇から血を流しながら立ち上がった。
ゼクス「まさかこれほどまでに腐血が強い奴だったとは。」
カゲチヨ「いいや?俺は弱者だよ?」
ゼクス「嘘を・・・っ!!」
男は苦しみながら膝をついた。おっと。これは予想外だ。
カゲチヨ「正規品だから時間掛かると思ったが。もう毒が効いたか。
やっぱあの女が異常だったんだな。うん。」
ゼクス「何をした・・・。」
カゲチヨ「最近できるようになってな。傷口があれば、
空気中のウイルスを入れ込む事が出来る。
もちろん、俺の意思で操作できるようにな。」
じゃなきゃ味方にまで、ウイルスが入ってしまうからな。私、失敗しないので。
ゼクス(まずいな。今の状態じゃあ奴には勝てない・・・。
それに・・・どこか手加減している。・・・気に食わない野郎だ。)
「なになになにー!随分楽しそうな事やってんじゃん!
アーシ抜きでサァ!!」
すると、何処からか女の楽し気な声が聞こえた。
ゼクス「来たのかズィーベン。」
俺らが聞こえた方向に向くとオレンジの長髪女が木の上で立っていた。
おい、そんな所に立ってたらパンツ見えるぞ。
ヒサメ「え・・・。なっ・・・なんで・・・!」
どうやらヒサメはこの女の事知っているらしい。
「ゼクスくーん。氷電がいるって知っててわざと
アーシに伝えなかったなぁ!!ひっでーじゃんよ!!
傷つくぅー。」
ヒサメ(オレンジの髪、それにあの角・・・うそ・・・。)
「おー!!久々じゃん!!アーシの事覚えてる?元気だった?」
女もヒサメのことを知っているらしく笑顔で話しかけてきた。
ヒサメ「カンナ・・・ちゃん・・・。カンナちゃん・・・!!
カンナちゃん!!」
ヒサメは涙を流し彼女の名前を呟いた。再会した知り合いが敵になってる・・・
最悪な展開だなこりゃ。
ヒサメ「ほ、ほんとうに・・・カンナちゃんなの・・・?
生きてる?カンナちゃんが・・・生きてる・・・!!」
カンナ「うん・・・。アーシも死んだって聞かされてた・・・。
けど・・・の前にぃ?」
カンナと言う女が木から降り男の胸倉を掴み怒っていた。
カンナ「なにあの子に手ぇ出してんの?燃やすぞ。」
ゼクス「・・・任務は氷電の捕獲だ。」
カンナ「カンケーない。アーシとあの子の前ではね。」
ゼクス「・・・」
カンナ「まだゼクス君が戦うってんなら。もう一生口きかないからっ。」
男にプンスカ怒る女は手を離し、ヒサメに困った笑みを浮かべ謝った。
カンナ「ごめんね。悪い奴じゃないんだけどさ・・・。
わかるっしょ?任務なんだ・・・」
ヒサメ「ううん!私・・・私・・・カンナちゃんがいなくなって・・・
それで・・・それから・・・。」
カンナ「うんうん。離れ離れになってからの話・・・
なんて聞きたくない」
やばい!こいつ何かしてくる!!
カゲチヨ「避けろヒサメ!!」
ヒサメ「!!」
俺が避けるよう言うがすでに遅く、女の能力でヒサメが吹き飛ばされた。
ゼクス「はぁ・・・」
カンナ「ゼクス君さぁ!!
ただ捕獲するだけじゃアーシの気が済まねぇっての!!
壊れるまで痛めつけなきゃ!!」
こいつ、さっきまでとは雰囲気が違う。情緒不安定かよ。男はこうする事を予想してか、手を顔に覆う。
ゼクス「任務は捕獲だ。」
カンナ「ハハッ!!生きてる範囲内で殺していいっつう事っしょ!!」
カゲチヨ「いや、それ結局殺してるだろ。」
ゼクス「はぁ・・・だからお前と氷電を会わせたくなかったんだ。」
カゲチヨ「あんた、苦労してんだな・・・。」
ゼクス「何故敵に同情されなければいけない。」
カンナ「もう行ってもいい?いいよね!!もう行くから!!」
女はそのままヒサメの方へと言ってしまった。
ゼクス「追わなくていいのか?」
カゲチヨ「別にいいさ。知り合い同士みたいだし。
殴り合いで話し合うのもアリだと思ってな。」
ゼクス「ふざけてるのか?今のズィーベンは彼女を殺しかねないぞ?
仲間が心配じゃないのか?」
カゲチヨ「何?敵の心配してくれるの?お優しい事で。」
すると、男は俺に殴り掛かる。
ゼクス「ふざけるなと言ったはずだ。」
カゲチヨ「ふざけてなんかないさ。俺は何時だって大真面目さ。
心配?するかよ。」
ゼクス「何?」
カゲチヨ「俺はあいつを信じてる。
あいつが、お前の仲間の心を救うとな。」
ゼクス「救う・・・だと?」
カゲチヨ「あぁ・・・だから。
俺はお前を救ってやるよ。この腐った場所からな!」