α月β日
シディが帰って来て俺と特訓することになった。
ヒサメは電撃維持をしつつ、見学。
俺も気功を全身に纏いつつシディと組手をしていた。
確かに前回よりは強くなった。シディの育ての親のゴブリンとやり合ってるうちに強くなったんだろう。
だがそれだけだ。
力というより喧嘩が強くなっただけで他はからっきし。
だから柔の技に破れやすくなる。
簡単にシディを地面に叩きつけることが出来た。
おそらく訳分からず、なぜ自分が仰向けに倒れてるのか気付いてないだろう。
よく言うだろ?「柔よく剛を制す」ってな。
そしてしばらくして、シディと組手しあって
結局、俺に一撃も与えずに終わった。
シディは悔しかったのか、少し哀しんだ顔をして目元を腕で隠した。
フィーアにアハト(顔は見たこと無い)、そして俺に完膚無きに負け続けてきたからな。
流石に、力だけでどうにかなるほど、戦いは甘くないって事だ。
シディの課題は、剛を上げつつ、柔を覚える。
それと受けても耐えられる防御力。
そして、技を一つ覚えてもらうことだ。
それは「二重の極み」。
α月β日
ゲンレイに他の連中に気功を教える事ってできるのか?と聞いてみたが無理と即答された。
何でも気功は誰にでもある物ではあるが目覚めるのには相当苦労するそうだ。出したくてもそんな簡単に出せないと言う。
出せたとしてもコントロールできずに体が引き裂かれてしまう恐れがあるらしい。
お~怖っ。
それに、使いこなせるには数十年かかるという。そりゃあ、そんな年月かかれば短期間での習得は無理かもな。
・・・ん?待てよ?じゃあ何で俺使えてんの?って聞いたら
「あんたが異常だからだよ」と答えやがった。
おいおい。俺の何処が異常だ。いたって普通の陰キャだぜ。
すれ違いざまに「キモッ」って言われたんだぜ。
・・・あ、やべ。泣きたくなってきた。
「あんたはあれか?本当は宇宙から宇宙船ポッド乗って来たのかい?」って言ってきた。
誰がサイヤ人やねん。俺はイキって「俺は、超カゲチヨだ。」っとでも言うと思ったかこのアマ。
そんな会話しつつ今日も仲良く模擬戦してました。
α月β日
今日は久々にカレコレ屋の依頼でとある山奥の村に来た俺たち。
どうやらその村に異宙の巨大ワニが何匹か居座ってしまっているようだ。
今回はそのワニ退治って事だ。
んで村に着いたと思ったらなぁにこれ?
見た目ほぼガララワニじゃん。捕獲レベル8なの?
まぁいいや。大体12匹くらい。1人4匹で行くぞ。
特訓の成果見せてみろ。
俺がそういうと二人はやる気に満ちていた。
俺は特攻し、「サンダーボルトスクリュー」からの「ゴッドハンドスマッシュ」で1匹。
「ペガサス流星拳」で2匹。
俺から逃げようとした4匹目の巨大ワニの尻尾を掴み空中に投げ「九頭龍閃」を決める。
すぐに終わってしまった。全然全力じゃなかったんだがな~。俺は山積みで倒れてるワニ共の上に座りボケーっとヒサメ達を見る。
おー。修行の成果が出てるんじゃな~い。
・・・・このワニ食ったら美味いかな?じゅるり。
シディはやっぱり二重の極みを覚えるのはまだ先のようだ。
ヒサメは俺が教えた「イナズマキック」を使って倒していく。
俺的には技名を叫んでほしかったが、本人曰く恥ずかしいらしい。
恥ずかしがるなよ!タカヤノリコを見習え!
俺たちは巨大ワニたちを撃退し、依頼完了。
巨大ワニたちは村で食べるそうだ。いいなぁ。
なんとか一匹貰いゲンレイ宅で食べることになった。
とても美味かったZE。
α月β日
今日はカンナと一緒に買い物しに行くことになった。
本当はヒサメと行きたかったんだろうが、ヒサメは依頼を受けてるため、そっちを優先している。ゼクスはゲンレイとの修行でぶっ倒れて足腰立てないらしくユキノはその治療。ほたみは風邪。シディとフィーアはバイト。ゲンレイはそもそも必要な時以外遊びに行くような性格してないので、消去法的に考えて俺となったわけ。
俺って暇人なのかな?
まぁずっと組織にいたから自由に街を回る機会がなかったんだろう。
ところでお前金はあるのか?
・・・・あ、俺の奢りっすか。
まずは服屋を見て回る。まぁ定番だよね。
カンナは何着か試着して俺に見せてきた。
うん、やっぱかわいい子が着ると可愛いな。
おい、何故服屋にバニー衣装が置いてある。
そして、お前も着るんじゃない!エロい!
ヒサメだったら恥ずかしいって言って絶対に着ないだろうなぁ。
その逆でノリノリで着るんだな。羞恥心はないんか?
服を数着買って次に移動。
次は映画館。恋愛、アクション、感動、ホラーの映画が上映中。
カンナが見たいと言ったのはホラー映画。
あらやだ以外。アクション選ぶかと思ったら、どうやらスプラッター映画が好きらしく見るとつい笑ってしまうようだ。
お前の笑いのツボどーなっとんじゃ。
今度は本屋。読みたい漫画があるんだと。
俺らが本屋を探索してる途中、女子高生たちが会話しながら参考書を選んでる場面に出くわす。
カンナを見ると、どこか羨ましそうに見ていた。
こいつも明るく振る舞ってるけど、本当は普通の女の子のように学校に行って友達をいっぱい作っていきたかったんだろう。
俺はカンナの頭を撫でて、いつかはヒサメと共に学校に通わせるからそれまで我慢だぞって言ったら「べ、別に通いたい訳じゃないし・・・まぁカゲチヨやヒサメちゃんがどーしてもって言うなら考えなくもないけど?」と言ってきた。
じゃあ通わすのやめるか。と言ったら「そこまで嫌って言ってないでしょ!!」と殴られたでやんす。
出かけて数時間。あっという間だった。
俺と居て楽しかったのかねぇ~。今度はヒサメと行けると言いな。
カンナからお揃いのキーホルダーを貰った。
付き添ってくれたお礼だと。
「また出かけるときはヒサメちゃんも一緒にね!その時はまたカゲチヨの奢りで!」と帰り際に言ってきた。
本当、俺の財布はゆるゆるだな。