カゲチヨ日記   作:yakyo

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α月β日

 

今日は新任してきた小野、基神谷が俺を職員室に呼び出された。

 

話は、進路はどうするかという事らしい。

俺は適当に大学通って、副業しながらカレコレ屋やるつもりだが?と答えた。

 

神谷は俺に教師になる気はないか?と言ってくる。

は?何で?

 

神谷が言うには、俺が教師に向いてそうだと言ってくる。

うん、どこをどう見てそう思った。

 

俺が誰かに授業をするって、想像できんのだが。

百歩譲って俺が教師になったとて生徒に嫌われて、嵌められて教員免許剥奪されそうだ。

あ?被害妄想だ?事実を言ったまでだ。

 

「生徒のためなら身を挺して守ってくれそうだと思ってな」とか言いよる。

俺は地獄先生かグレートティーチャーか。

左手に鬼を封じてなければ人んち入ってハンマーで壁壊さねぇーよ。

 

あんた良い事風に言ってるけどあれだろ?

俺に面倒な仕事押し付けたいだけだろ?

 

バレたかって顔しやがって。

俺との雑談のために呼んだのかよ。と聞くと。

 

採点されたテスト用紙を見せ、少しは本気出せと叱られた。

 

いいじゃん。赤点取ってないんだし。

わざわざ目立つ必要ないでしょうが。

 

おい、すでに悪い意味で目立ってると言うんじゃない。

 

 

 

α月β日

 

フィーアがゲンレイの所で修行してるため俺が代わりにオーナーの店を手伝うことになった。

 

「お前が暇人で助かった」と言ってきやがる。

暇人はやめてくださる?

これでも動画編集に動画収録に修行や脚本とかで忙しいんだよ?

 

世話になってるから手伝ってるのにその言い草はないんじゃないの?と思ってると

オーナーが足を踏み外し、荷物の上に倒れそうだったから助けた。

 

安否を確認するが、どこか顔が赤くボーっとしていて少し息が荒く熱い。

完全に風邪だなこりゃ。

 

俺は今日は店休んだ方がいいと言ったのだが、頑なに働こうとするので、少し怒気を強くして休むように言ったら渋々了承した。

 

んで。俺は人生初のオーナーの部屋に入り、布団へと寝かしつけた。

冷えピタをデコに貼り、おかゆを作ることにした。

 

「まさかカゲチヨに看病されるとは・・・屈辱だ。」と呟く。

どーいう意味じゃこら。

 

俺は苛立ちを抑え、オーナーを起こし、出来たおかゆを布団の上に置いた。

警戒しつつ食べるオーナー。どうやら口にあったようでよかった。

 

「お前が料理できるとは知らなかった。」と感心する。

シディほどではないが料理くらいはする。

 

俺が帰ろうとするとオーナーが裾を掴み、寝るまで話し相手になれと言ってきた。

仕方なく寝るまで会話していた。

 

オーナーは理由までは教えてくれなかったが前までは俺の事、好きではなかったらしい。

まぁ、人間好きな奴もいれば嫌いな奴はいるだろうよ。

 

だが、今の俺は前ほど嫌いではないらしい。まぁマシになったって事かな。

熱で弱ってるのか、今まで雑に扱ってる事への謝罪が来た。

まさかオーナーが俺に謝って来るとは。明日は俺の命日か?

まぁ俺はそんな事でいちいち気にしてないし、別に良いと言って頭を撫でた。

 

「撫でるな」と言うが抵抗しなさそうだったからそのまま撫で続けた。

私はお前より年上なんだぞだって?

残念!前世を含めたら俺の方が年上なんだよ!

 

撫でていくうちにオーナーが寝てしまったので、俺は食器を片付けて帰った。

 

 

 

α月β日

 

次の日には体調が戻ったオーナーだったが。

顔を見るとまだ顔が赤かった。

まだ熱が少しあるんじゃないかと?と言うと。

 

うるさいと言って顔をそらした。

 

なんでぇい。人がせっかく心配してるのに。

 

何か今日はやたらオーナーとの物理距離が遠かったような気がするが

俺の気のせい?

 

 

 

α月β日

 

今日はカレコレ屋の依頼で拘置所の看守をしていた。

 

内容は、最近拘置所におかしな事が立て続けに起きているらしい。囚人、特に死刑囚ばかりが死ぬそうだ。

最初は感染症かだと思っていたらしいが、死刑囚は普通の受刑者とは違く、独房内で生活しているらしい。それだと感染の可能性は低い。すでに5人の死者が出ており、その死者が全員死刑囚と言う。

そのせいか「死刑囚の呪い」だと噂され、職務放棄する看守が続々と出ているそうだ。

俺達は看守に装って調査している。

 

俺達は囚人番号を点呼して、刑務作業の監督。

囚人たちはヒサメの事で話し合ってる。

「彼女に手を出せば死よりも怖~い恐怖体験する事になるぞ?」と釘を刺した。

まぁ俺が何もしなくても、今のあいつならこんな囚人共程度なら大丈夫だろう。

 

だが、今の所は収穫無し。もう少し、範囲を広げてみようか?

俺は指サイズの犬を能力で具現化させ放す。怪しい行動してる奴がいないか探すために。

するとドアをノックする音が聞こえ一人の若い看守が入ってきた。

 

その看守の報告によると、明日死刑の予定されてる執行人2名が辞職したいと申してるらしい。

死刑執行の事を分かってないシディに俺とヒサメは刑の執行ボタンを3人で同時に押すと説明。

 

若い看守は自分が執行人になると名乗り出た。依頼して来た看守長は渋々了承。

 

もう一人っと言う事で俺が自主的に名乗り出た。

 

2人は心配そうに見るが、こんな汚れ仕事は俺の役割だ。手は出させねぇよ。

看守長も止めようとするが、仕事は徹底的にするやり遂げたいのでっと言ったらこちらも渋々と了承してもらった。

 

 

次の日

 

囚人が死刑室に入り、俺と若い看守ともう一人の看守3人で隣のボタンがある部屋に入った。

そして3人同時にボタンを押した。

 

若い看守が休憩室で電気を点けずに水に何かを入れる行動をしてる所に堂々と入った。

俺は喉が渇いたので、水を飲んだ。

 

若い看守が何かを入れた水を手に持って。

 

うん。やっぱ毒だな。

 

おそらく死刑囚に出すように混ぜたんだろう。

解剖されても毒の痕跡が残らないよう少しずつ。

 

流石に俺が看守じゃない事に気付いた様だからネタバラしした。

 

この若い看守には怪しいと言う疑惑があった。他の看守は不安や焦りなどがあったがこいつは入ってからやけに冷静だった。

決定的だったのがボタンを押す時の他の奴と違う凶器さと具現が匂いを嗅ぎ分けこいつだと教えてくれた事。

 

そう指摘すると、若い看守は笑い出した。

そしてこいつは語り出した、最初の死刑執行は嬉しくて寝れなかったと言う。

普通の人間から見れば狂ってるように見えるが、こいつにとってはこれが「普通」なんだろう。

 

ヒサメたちがこちらにやって来て、看守長が居ないと報告しに来た。

 

若い看守は、ナイフを持って看守長を人質に取った。

 

やるならやれば?と挑発。

2人は俺を発言に驚き止めさせようとしたが知った事ではない。

 

俺は一歩一歩近寄る。

若い看守は少し慌てた様子で看守長を刺そうとするが、その手は止まった。

 

何もしないとでも思ってるのか?

 

この部屋に俺の能力を部屋中に張り、そいつの腕や足を縛り、拘束する。

話に夢中で気が付かなかったようだな。

 

そいつの腕を掴み、教えることにした。

「生きる事は死よりも辛いって事を。」

 

俺はそいつの顔面を殴り、ウイルスを流し込んだ。

こいつの思考が殺人を犯そうと思った瞬間に発動するウイルス。

激しい頭痛と嘔吐、全身の痛みを伴うだろう。

 

あとは看守長の好きにすればいい。

俺達は拘置所を出て依頼完了した。

 

胸糞な依頼引き受けたものだ。

 

ヒサメとシディに背中を軽く叩かれた。

まったく。こいつらは・・・。

 

ありがとうな。

 

 

 

 

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