カゲチヨ日記   作:yakyo

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α月β日

 

またヒサメが猫化になってしまった。

それだけでなくフィーアまで猫化になってしまった。

 

何故こうなったのかと言うと、依頼人がくれた飴が原因だ。

何でも、一週間後に自宅でパーティを開催するらしく、イベントとしてゲーム大会をするらしいが、そのゲームの罰ゲームをどうしようか考えた所。「アニマルキャンディー」と言う物を見つけ購入したそうだ。どういう効力があるか試したいが、自分じゃ不安だから俺達で検証して欲しいとのことだ。

 

とりあえず一言。

 

ふざけんな。

 

なんで好き好んで自主的に罰ゲームしなきゃならんのだ。

そもそも俺は毒系の物は効かないから無意味だ。帰れ帰れ。

 

俺がそう言うがヒサメは面白そうと言って安易に依頼を受け飴を舐めた。

今日は用事あるらしく依頼人が明日報告聞きに来ると言い帰って行った。

数分して舐めきったのか、猫化して俺に飛び乗ってきた。

お前、食べ物関係で何でもかんでも安易に口にするんじゃないよ。

んで、前回のヒサメ猫化事件と同じで擦り寄ってきたというわけ。

 

するとフィーアがやって来てどういう状況かと聞かれ経緯を話したら、机に置いてある飴を自ら取り、口に入れた。

いや、人の話聞いてた?その飴舐めたらヒサメみたいになるぞって言ったら。これも勉強ですと言ってきた。

何の勉強だよ必要ないだろ。

 

んで現在に至ると言う。

 

ヒサメはニャーニャー鳴きながら甘えるかのように擦り寄って来て、フィーアは無言で擦り寄ってきた。同じ猫化でもこうも違うんだな~。と現実逃避しながら俺は戻るまでジッとしていた。

どうやらこの飴は1時間したら効力が消えるらしい。飴の袋裏の説明書に書いてあった。

 

シディがオーナーを連れてバイトから帰って来た。

 

おい、邪魔したなと言って帰ろうとしてんじゃないよ。

 

邪魔じゃないから。勘違いしないでくれる?

どういう状況なのか俺に説明求めてきたので簡単に説明した。

 

頼むから助けてほしいと言ったが、2人は温かい目で頑張れと言って、シディはご飯の支度。オーナーは店に戻って行った。

いや、アンタ何しに来たんだよ。

 

あ~もう。お前ら人の頬をペロペロすんじゃないよ。俺はペット用の飴か。

 

んで一時間過ぎて二人は元に戻ったが、ヒサメはいつもの如くクッションに顔をうずめた。

これはある意味自業自得だろうよ。

 

フィーアは黙って店に戻って行った。

顔は見えなかったがちょっと頬が赤かったような気がするが

あいつもあいつで恥ずかしかったんだろう。

 

・・・って事は猫になった出来事を覚えてたのか?とヒサメに聞くと頬を思いっきり引っ張られた。

OK。その反応で察した。

 

 

次の日

 

依頼人が笑顔で「どうでしたかぁ~?」と聞いてきたので

大きく開けた口にアニマルキャンディーを放り込み、外に出してやった。

 

そんなに気になるなら自分で確かめな。

 

 

α月β日

 

ミキの発案で愛してるゲームをする事になった。

メンバーはミキ、ノリコ、ヒサメ、そして巻き込まれた俺の4人でだ。

 

いや、俺じゃなくてもっと他の人居なかったのかよ。

「だってアサヲ君たちじゃあすぐに照れてつまんないじゃん」とか言い出した。

お前、本人たちの前でスッゲー失礼だぞ。そしてお前らは俺を睨みつけるな。

 

そこにオサレ番長が参加したいと言ったので、交代してやろうと思って席を立つが、ミキに腕を掴まれ、オサレ番長を睨みつけて追い返した。

 

何で追い返すんだよっと言うが、ミキ的に奴は気に入らないそうだ。

まぁ今までの行動を考えたらそりゃあ嫌われるのも頷く。

んで結局俺もやる事になった。

 

ミキがルールを説明。

相手に愛してると言い、言われた人は別の誰かか、同じ人に愛してると言う。

それで照れてたり笑ったりしてしまったら負けという事らしい。

 

ヒサメはチラチラと俺の方を見て恥ずかしがっている。

いや、もうすでに照れてる人いるんですけど。

 

ゲーム開始。ミキはノリコに愛してると言う。ノーリアクションだった。ノリコはミキに言って、ミキはヒサメ、ヒサメはノリコ、ノリコはヒサメっといった感じで回ってきた。

 

・・・俺、いる意味あるのか?と思ってボケーっとしてたら、ミキが「たまにはカゲチヨに言わないと参加してる意味無いじゃん。」と言い出した。

 

「さぁヒーちゃん!カゲチヨに愛の言葉を言うのよ!」とミキが言い出す。

いや、言い方。

それに誰に言うかはヒサメ次第なんだから別に良くね?

っと思ったらヒサメはこちらを向いて言おうとした。

 

沈黙してから数十秒ヒサメが赤面して手で顔を覆い隠した。

照れたのでヒサメの負けである。

 

罰としてジュースを奢る事になった。

ちょっと待って。罰ゲームあるとか聞いてないんだが?

 

そもそもゲームなんだし、そこまで照れる必要ないと思うがな。

ミキからは「ドキドキしたでしょ~。」とムカつく笑みをこちらに向けてきた。

俺は目でノリコにこいつを何とかしてくれと訴えかけたが。諦めろと帰ってきた。

お前、友達の暴走くらい止めなさいよ。

 

ヒサメが自販機でジュース買いに行ってから数十分経った。

やけに遅いと思ってたら、手に数十本あるであろうジュースを持って帰ってきた。

 

どうやら自販機の当たりが数十回連続で当たりが出て遅れたそうだ。

 

・・・え?運良すぎない?

 

 

α月β日

 

今日はカレコレ屋にておばさんが依頼・・・と言うより、俺達に死後の世界ってどうなってるのかを訪ねてきた。

何じゃそら。

 

知らんと答えたら、俺が何回も死んでると聞いたから来たという。

そいつは残念、無駄足だったようだな。

 

そもそも死んでねぇから、瀕死状態だっただけだから。

まぁ、前世で死んで生まれ変わったのは事実だが・・・。

それでも死後の世界なんざ見てねぇよ。

 

シディはそれを知っている生物はいないと言い、おばさんは死後の世界に真剣に考えた事があるか?質問してきた。

ねぇーわ。そんな正解もわからん事を考えたところで仕方がない。

 

ヒサメは怖いから考えた事ないと言ったらおばさんは前のめりで、ちゃんと考えないとダメと言い出した。

 

シディは俺が言っていた意見と同じで考えても仕方がないと言う。んでそのまま寝てしまった。仕方がないので毛布を掛けてやった。

 

おばさんは俺たちに死後の事、知りたいよね?と言い出したから、知りたくもないと真顔で答えた。

 

しかしおばさんはそんな俺の言葉を無視して話し出した。

おいこら。

 

おばさんが言うには、まず考えられるのは虚無だと言う。

何も感じない、何も見えない。時間の概念すらないそうだ。

 

次は幽霊。

死んでもなお現世にとどまり続けてさまよってる存在の事。

ヒサメは幽霊怖いね。というが馬鹿言っちゃいかんよ。

 

一番怖いもの、それは人間の心さ。

 

次に生まれ変わり

死んだら別の命としてこの世に生を受ける。

 

ヒサメは生まれ変わりはロマンチックかもと言う。

夢を壊す様で悪いが、人間に生まれ変わるとは限らない。

動物になるか、最悪虫とかになるか、はたまたは無機物になるかわかったもんじゃない。

 

いやー俺は人間に生まれ変わってよかったよ。

 

おばさんが言うには今までの話は全て空想の確率が高いと言う。

虚無はともかく霊とか生まれ変わりはあるだろ。

特に生まれ変わりの方は現に目の前に居るしな。

 

おばさんの本命は天国か地獄に行くかだと。

説明できないけど科学的に証明されたとかなんとか。

 

出来ないのかよ。

 

天国はなんでも願いが叶う、極楽浄土と言われるほど幸せな場所らしい。

地獄は生前の罪を償い続け、永遠に火あぶりにあったり、針に突き刺されるとの事だ。

 

なぜか天国での極楽におばさんが優雅に過ごしてて、地獄では俺らが罰を受けているイメージになっている。

 

いや、俺はともかく何でヒサメまで?と思ったよ。

 

なんでも、命あるお肉や魚を食べ、鬱陶しいという理由で虫の命を奪うという理由で地獄に落ちると指さされて言われた。

 

えー・・・虫はともかく、そんな理由で地獄に落ちるなら世に生きる人間は全員地獄行きだわ。

 

おばさんは天国へと行けるとっておきの方法があると言いお札を出し、買えば天国に行けると言う。

 

俺はそのお札を持ち、おばさんを見て

「知ってます?人を騙して金をむしり取る奴は大叫喚地獄に落ちるらしいですよ?」

っと少々怒気を強めるとおばさんはお札をしまい帰っていった。

 

やっぱそういう宗教的な奴だったか。

 

ヒサメは色々気を付けた方がいいのかな?と不安顔になるが。

大丈夫だと頭撫でた。

 

結局、死後なんざ死んでみなきゃわからんよ。

もしかしたら俺みたいにいつの間にか生まれ変わってるのかもしれないな。

 

とりあえず塩撒いとこ。

 

 

 

 

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