カゲチヨ日記   作:yakyo

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α月β日

 

美術の授業にて、今日は二人一組でペアを組む事になった

・・・のだが、こーいうペア作りは苦手だ。

アサヲ達もすぐにペアが決まってしまって現在ボッチ状態である。

 

まぁ余った人とペア組むしかないか。もしくは先生とか。

そう思ってると、ヒサメが袖を摘まんで一緒にやろうと言ってきた。

 

お前は女神か。

 

っとつい口走ったら頬を引っ張られた。

うん、今のはキモかった俺が悪い。

 

ボッチとしては誘ってくれるのはありがたい。

つい人に気を使ってしまい話し掛けられずにいたのだ。

決して断られるのが嫌で誘えずにいた訳じゃないからな。

 

そんなこと思いながらお互いの顔を描く。

・・・・数分で出来てしまった。

 

やべーよ。岸辺露伴並みの速さで出来ちゃったよ。残り時間暇になってしまった。

どーしたものかとテキトーに描いてたら荒木風のヒサメが出来てしまった。

まぁ提出用は出来てるし遊んでもいいよな。

 

俺は鳥山風、岸本風、尾田風、小畑風、村田風と描いていたら、ヒサメに「私で遊ばないで」と呆れられた。

すまん。

 

暇もつぶれたしそろそろ終わりが近付いてきた所でヒサメも完成したようだ。

見てみると、上手いとも下手とも言えない絵が描かれていた。

 

・・・うん。上手くかけてるよ。

この滲み出るキモさオーラ出てていい感じとフォローしたが、「そんな風に描いた覚えないけど」っとジト目で言ってきた。

 

何かごめん。

 

その後、話したことがない同級生から、その絵を売ってくれと行ってきた。

これは非売品なのでやる訳ないだろ。

 

 

α月β日

 

カレコレ屋にて、デパートの屋上でやるヒーローショーに出てほしいという依頼が来た。

 

何でも悪役をやってた新人が突如、辞めてしまったようで急遽スーツアクターが必要だとの事で来たようだ。

まぁ仮面とか着けるみたいだし、顔バレの心配もないか。

という事でこの依頼を引き受けることになった。

 

 

次の日

 

俺は声優さんとの打ち合わせや立ち位置、動きなどの練習であたふたしていた。これは修業とは違った意味で大変だなこりゃ。

 

そう思って休憩してると、ヒーローショーのヒロイン役の田丸美世さんが水を手渡してきて、俺を労ってきてくれた。

いい人だ。

 

なんでも田丸さん。ヒーローものが好きで、ずっと憧れていたそうでこの職に就いたそうだ。それは天職じゃないか。

でも最近、入ってくる新人を自分が教育するもやめる人が多く、先輩としての自信がないそうだ。

本人は厳しくしたつもりはないけど、そう思われたのかな?と困ったように笑っていた。

 

人の捉え方の違いでそう見えなくはないかもだけど、厳しいって印象じゃないなぁ。

むしろ励ます感じだと思うんだが。

 

田丸さんは明日のショーのために練習しに行った。

しばらくすると、主役ヒーロー役が笑顔で近付き突っかかってきた。

 

何でもこやつ、俺が田丸さんと話しているのが気に入らないようだ。

「変な期待はするな」や「彼女は誰にでも優しい」という。

もしかして、新人がやめた原因ってこいつじゃないのか?

 

明日のヒーローショー。どーなることやら。

 

 

α月β日

 

ショー当日

 

最初は難なく役回りが出来て順調だった。

観客をチラ見すると、怯える子もいればヒーローを呼ぶ子などが居た。

 

・・・・今、シディとゼクスとユキノっぽい奴がいたような気がするが

気のせいだよな?うん、気のせいだ。

 

さて、順調に進み、そろそろ終盤へと近づいたところで、ヒーローの技でフィニッシュ。

・・・って事にならず、アドリブなのか俺を殴る蹴るをしてくる。

わざと倒れても無理矢理起き上がらせて再度殴る蹴るを繰り返す。

 

おいおい。もしかして新人にもこんな事したのか?

俺じゃなかったらただの暴行だぞ。

よくスタッフの人たちは止めなかったな。

 

田丸さんは若干心配そうに見てるし、子供たちは喜んでる子もいれば若干引いてる子も居た。

 

「さぁ止めだ!!」と殴ろうとしたとき、ステージ上から数名の怪しい奴らが乱入してきた。

どうやらそいつら、ガチの悪の組織でこのデパートをジャックし、俺たちを人質にしようと企んでるそうだ。

何でデパートなん?

 

戦闘兵たちを観客を襲うように命令するリーダー的な奴。

そうはさせないと主役が殴りかかろうとするも、簡単に返り討ちにあい、気絶してしまった。

そんなヒーローを見た子供たちは泣き出してしまい。

戦闘兵は田丸さんにも襲い掛かる。

 

だから俺は、そいつらから田丸さんをお姫様抱っこして助けた。

俺はステージの上に立ち、着ぐるみを脱ぎ捨てた。

もちろん子供の夢を壊さずに、アドリブでだ。

 

「俺は君達のおかげでヒーローの心が芽生えた。だから俺も戦う。

 これからは、正義のために、ヒーローとして!!」

 

っとちょっと555をアレンジしたようなセリフを吐き、能力を使ってヒーローに変身。イメージカラーは赤黒である。

中途半端なカラーリングだな。

 

俺はシディとゼクスと一緒に戦おうと呼びかけ二人は了承。

 

 

まぁすぐに解決しましたとさ。

だって弱いし一発ぶん殴れば大抵の奴は気絶する。

だから特にこれ以上書くことは無い。

 

スタッフさんや親御さんや子供たちに感謝された。

別に悪役に礼はいらないのに。

 

田丸さんからも礼言われた。

「君は最高のヒーローだったよ。」と言われ少し照れる。

そんなガラじゃないんだがな。

 

だが礼言う時、何故顔を赤くしてたんだろうか?

分からん。

 

ついでだが主役の新人に対する嫌がらせをスタッフたちに報告した。

やめた新人や目撃した人の話を聞けば自ずと分かるだろうよ。

 

後日、その主役はクビになったそうだ。

 

カレコレ屋に戻るとシディがヒーローショーの事をヒサメに語っている場面に遭遇。

どうやらいかに面白く、最後に出てきたヒーローがカッコよかったと言う事のようだ。

 

うん、熱く語るのはいいがヒサメがぐったりしてるからその辺にしておやり。

 

 

 

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