α月β日
夜中、俺達は依頼の帰りの途中、空は星が沢山出ており、ときせつ流星が流れる。
ボケーっと見てたら、ぽっけに入ってるスマホから通知が来たから確認していた。
ヒサメの慌てる声が聞こえて前を向いたら俺の目の前に隕石が向かっており、もろに体に直撃してしまった。
オーマイガー。
当たる瞬間に気功を纏い、出来るだけ怪我を軽減させたが、それでも吹き飛ばされ、閉まっていたビルのシャッターを突き抜け、服は破れ、痣が出来てしまった。
気功を張っても重症を負うとは、隕石スゲー。
俺が隕石の欠片を片手で持つとヒサメとシディが心配してやって来た。ヒサメに至っては痣になってる所を能力で冷やしてた。
まさか隕石が直撃する確率、160万分の1が当たってしまうとわっと言ったら、
シディはどれくらい凄いんだ?と言ってきた。
そうだな~。宝くじが2等の当選率が200万分の1だからほぼほぼ当たらないと説明。
「そんな低い確率を引き当てるとは、カゲチヨはすごいな。」と呑気な事言ってくるシディ。
いや、全然嬉しくねぇよ。
それと、いつまで触ってるつもりだよ。
怪我はもう治ってるから、いつまでもさわさわするんじゃないよヒーちゃんよ~。
まぁこいつらに当たらなくて良かったよ。
当たってたら確実に大怪我して、酷い場合は死ぬ事になるからな。
いや~不死身で良かった。
しかし、ビルがぐちゃぐちゃになってしまって、オーナーには申し訳ない事したな。
明日は謝罪と弁償だな。
二人はぐちゃついたビルの片付けで、俺は隕石の対処法を調べる事になった。
色々調べてみて、「隕石の所有権について」という記事を読んだ。
隕石は誰の物でもないため所有権を主張する事で所有者になれると言う物だ。
更に読み続けると、過去に隕石は1100万の値がついた事があり、高値で売る事が出来るって事らしい。
ふむ、ならこの隕石一個で弁償代が払えるって事か。
注意書きが載っていたため呼んでみると「但し、所有者の存在する土地に落ちた場合、土地の所有者の物になる」と書かれていた。
なら、これはオーナーの物って訳ね。
ヒサメが帰って来て、俺の肩に顎を乗せて来た。
俺はヒサメに先ほど調べた隕石の所有権の事を説明。
・・・ってか人が説明してる途中で隕石で服が破けて肌が出ている俺の体を触るんじゃないよ。
「いや!?痣とか大丈夫かなって確認してただけだから!!」と赤面して言った。
今、ヒサメの顔舐めたら嘘の味がしそうだな。
俺はブチャラティじゃないから舐めないけど。
次の日
オーナーにビルをぐちゃぐちゃにしてしまった謝罪と、隕石を渡した。
「黙ってればお前の物になったのに律儀だな。」と言ってきた。
やらかした責任は取るし、俺が所有したとてすぐに金にして弁償するわ。
俺が真顔で答えると「カゲチヨは優しいな」とシディが言い出した。
優しい言うな!!
すると、俺がオーナーに渡そうとした隕石から異星人が出てきたため、火拳で焼き払った。
・・・焼き払って良かったのかな?
どうやら過去に隕石拾った所有者が隕石の中に居た異星人に襲われたと言う事例があったらしい。
何てこったい。
俺は黙ってリサイクルショップから出ようとした。
ヒサメはどこに行くのか聞かれたので銀行に行って金下ろしてくる。っと答えた。
「お前の気持ちは分かったから。」と呆れた顔でため息吐かれ今回は不問にさせようとしたがそうはいかん。
俺のしこりを解消させるためにも絶対弁償する。それだけは譲らん。
「昔よりはマシになったが面倒くさい性格になったな。」っと言われた。
うっせーわ!!
α月β日
世の中のルールが変わってしまった。
「一度だけなら人を殺しても許される。」という法律があるそうだ。
俺の目の前で、女がナイフを持ち、もう一人の女性を殺してしまった。
警察はその場面を見ては死体の処理をしろと言って何処かへと言ってしまった。
ヒサメ達にもこの法律について話すが、そんなの当たり前だと返ってきた。
これは夢かと思い頬を思いっきり引っ張ったが、まったく覚めない。
すると気弱そうな眼鏡の掛けた男の子が、同い年であろう不良の男の子にナイフを突き立てようとした所を止めた。
止めた男の子の顔を見たら、俺が助けた男の子二人で、そのうちの一人だった事に気付いた。
向こうも俺の事を覚えていた様だ。
俺達が離してる間に逃げて行ったのが、そいつはいじめてた奴だった。
なるほどね、いじめのやり返しって訳か。
どうやらそんな単純な理由ではなく、一緒に居た友達がさっき逃げた奴のせいで怪我して入院してるそうだ。
だから殺して復讐するとの事だ。
復讐するのは勝手、だがそんな震えた身体で本当に人を殺せるか?
人を殺めた感覚や感情は一生そいつと付き合う覚悟ななければいけない。
殺したと言う罪を背負っていく覚悟はお前にはあるのか?
そう言ったら男の子は、それでも復讐したかったようだ。
それに、入院してる友達の復讐をしてくれと頼まれたそうだ。
俺は誰に頼まれたかを聞くと、友人の兄貴だって事らしい。
つまり、この男の子を使ってその兄貴は高みの見物ってか?
俺はその兄貴を探し出し、物陰に隠れてるそいつの背後に立ち声を掛けた。
俺を見て驚いた。っという事は、このおかしな世界を作った張本人なのかもしれない。
俺が弟くんの復讐について指摘すると、観念したのか俺に何故こんな世界を作り出せたのかを説明した。
男の腕に変な腕輪が付いていた。どうやら異宙人から貰ったらしい。
その腕輪で全ての人間に催眠を掛けたという訳だ。
一度殺してもいいと言う法律がずっと前から存在していたことにと。
それなら、なぜ自分で殺さない。
復讐したいなら自分の手で殺せるだろ。
この世界なら一度だけ許される。
それをしないって事は、自分の手を汚したくないって事だろ?
弟の友人に罪を擦り付けて、自分は安全圏に居る。
その弟たちを襲った奴らよりもクソだね。
「お前に何が分かる」とテンプレな事言いやがるが知らねーよ。
正論なのか言い訳なのかもわからねー事をゴチャゴチャと話して
結局は自分の手でやらない、出来ない。
だたの我儘坊ちゃんじゃねぇーか。
そんな俺の発言に言葉を詰まらせる。
腕輪を渡せと言うが、それを拒否。
どうやら、もし催眠を解いたら、俺にチクられると怯えてる。
本人は犯罪者になりたくない、怖いと言うが、それがお前がやって来た罪だ。
可哀想だが、罪を償ってもらう。それが催眠に掛け、人を殺めさせた責任って奴だ。
そもそもなぜ俺を催眠にかけなかった。っと聞くと、どうやら俺が弟くんたちを助けたからと言う理由だった。
そんな人間が人を殺してる所なんて見たくないとの事だ。
残念ながら、前世ではあるが俺は人を殺めた事はある。
この世界でも、人間ではないしろ生き物を殺したことはある。
だからこそ、その罪を背負って今も生きてる。
まぁ、どんなにカッコつけても、人殺しには変わらないけどな。
まぁ色々と分かった事だし。
俺は男を能力で逃げないように縛り上げ、ナイフを持った。
男は怯え助けを求めるが、誰も居ないため叫んでも意味が無かった。
俺はナイフを男に向かって刺した。
腕輪に。
本気で刺す訳無いだろ。
刺したことで腕輪が壊れ、催眠が解け世界が元に戻った。
これで男も殺される気持ちが分かっただろう。
やる覚悟もやられる覚悟も無いならこんな事するんじゃねぇーよ。
それでも病院で眠ってる弟が可哀想だと悲しい表情で言う男。
可哀想と言うなら、弟くんの傍に居てやれよ。
目が覚めて兄貴が居なかったらそれこそ弟くんが可哀想だ。
俺は男に背を向け帰って行った。
α月β日
世界が元に戻ってから数日後。
俺は偶然、車椅子に座ってる弟くんと車椅子を押してるその兄貴と遭遇。
なんだ、元気そうじゃん。
障害は残るらしいが、それでも目を覚ましたことに安堵したそうだ。
男は警察にチクって突き出すつもりか?と言い出すが、何でそんなメンドーな事しなきゃいけない。
テメェーの罪をどうするかはテメェーで決めろ。
それに俺が言ったとしても、俺以外催眠にかかってたから、おそらく覚えてないか、覚えていたとしても誰も信用しねぇーよ。
男は、いつか自分の罪は必ず償うそうだ。
だが、いまだけは弟の傍に居たいそうだ。
そーかい。まぁ好きにしな。
俺の判断が正しいかなんてわからねぇーが、
それでもあんな無関係な人を巻き込む様な法律は、流石に良くないと思った。
復讐するのも殺すのも勝手。
だが、無関係の人を巻き込まず、責任と罪を背負い覚悟を持って行動してほしい物だ。
・・・・何か真面目なこと書いてしまったな。
バルス。