α月β日
カレコレ屋で留守番してる時、前回シディに告白して振られた青髪の女子大学生がやって来た。
シディに何か様かな?っと思ったが違うみたいで、今日は俺に用があるらしい。
なんだろう?っと思い、話を聞いてみると、そろそろ就活する時期らしく、趣味で描いていた漫画を仕事にしようと思ったらしい。
それだけなら、はい。頑張ってください。っで終わるがまだ話には続きがあり、漫画家になるには賞やら連載会議やらで時間がかかり、女性本人はそこまで裕福ではないので余裕がないとの事だ。
アシスタントやるにしてもそれだけの給料では生活できない。
なのでエロ漫画家になりたいそうだ。
・・・・うん。何で?
いや、漫画家になるのは一向に構わないし、応援はするよ?
でもなんでエロ漫画?
バイトしながらとか、それこそ漫画の出版社に就職しながらでも良くないか?
っとは思ったが、本人の目が本気だったので言えずにいた。
どうやら、同人の即売会で、成人系の雑誌の編集者にスカウトされたそうだ。
なるほど、だからエロ漫画家になりたいのね。
まぁ最近のエロ漫画もかなり儲かるって聞くし、ジャンルによっては人気になる可能性もある。
うん、いいんじゃないかな?
だが、スカウトされてるなら何故カレコレ屋に来たんだ?
話に聞くに、その出版社はちゃんとした会社なんだろ?っと聞くと、彼女は本題の依頼を話した。
本人はエロ漫画が好きだがそう言う経験が無く、プロのエロ漫画家がどういう仕事してるか調べてほしいそうだ。
にゃるほどねぇ~。一般用の漫画と違って、成人用の漫画はどういう仕事してるか分からないもんな。
まぁ大方、一緒だとは思うが、何を参考にして、どう読者を喜ばせようと考えてるのかを知りたいもんな。
依頼は了承したが、何故それを俺に?っと聞いたら「エロ漫画好きそうじゃないですか。」っと返してきた。
君、失礼な事言ってる自覚ある?
α月β日
エロ漫画家さんの仕事場でインタビューしつつ、漫画のアシスタントとして手伝っていた。
これは漫画家さんから、質問に答える代わりに手伝ってほしいと言う交換条件でやっている事だ。
なんか色々と褒められて、高い給料払うから専属のアシスタントになってくれと言われたが、色々忙しいので断った。
まぁ依頼があればいつでもお手伝いすると言う趣旨を伝えた。
んであれから数日後。
喫茶店で依頼人の女性と会い、どんな仕事しているのかを簡単にまとめて答えた。
AVとかであくまで参考程度で、基本はエロ漫画で勉強する漫画家さんが多い。
やはりコマ割りやめくり、顔の表現などが大事だからだ。
リアルより、シュチュエーションが大事とも言ってたな。
乳袋の描き方にせよ、エロくさせるためには多少の「ありえない」を描く必要がある。
アイディアの出し方は普通の漫画家と大差変わらないらしく、散歩中や喫茶店なので思い浮かぶらしい。
息抜きの中にどこかしらネタが転がってるものとも言っていたな。
最近じゃ大手出版社もエロ漫画家さんに注目を置いてるらしい。
そこから人気漫画家になった人が居るのは事実との事だ。
参考になったのか、依頼人は席を立つ。
帰って漫画を描くそうだ。
そんな依頼人に俺は頑張れとエールを送った。
α月β日
数週間後。
依頼人が漫画を持って来て、俺に試作を呼んでほしいと頼み込んで来た。
いや、俺に頼まなくても普通に出版社に持って行けばよくないか?
なんでも手伝ってくれたお礼と言うらしい。
俺は女性の圧に負けて結局漫画を読むことにした。
俺は真剣にエロ漫画を読んでる途中、いつの間にか帰ってきたヒサメから何とも言えない圧を俺に掛けて来るが俺は気にせずに読んでいた。
うむ、確かにエロく描けてるし、この分だと大丈夫だろうと思い返却した。
あとは、いかにしてエロい構図を描けるかだな。
その辺は場数を踏んで行けば勝手に画力も上がるし問題はないだろう。
俺がそう言うと、女性はお礼言って帰って行った。
さて、この頬を思いっきり引っ張りながら睨んでるヒサメをどうしたものか。
それが問題だ。
α月β日
ローズという奴がシディを誘拐して、返してほしかったら自分のいう事を聞けと言ってきた。
・・・いや、お前ミキだろ。
っとツッコんだら、ローズ、基ミキは慌て出していたが誤魔化そうとする。
いや、もう慌て出してる時点でバレてるから。
そもそも後ろのシディが平然とした顔で座ってて手錠すらつけてない時点でおかしいだろ。
普段だったらそこから出て来るだろ。
何がしたいんだよ。っと聞いても誤魔化そうとするので、「ヒサメから、最近ミキが太ってきたって聞いたぞ。」っとカマを掛けたら、「うそ!?私太ってるの!?」っと墓穴を掘った。
ふっ。マヌケは見つかったようだ。
まぁいつもの如くヒサメに頬を引っ張られたとさ。
数分後。
シディが帰って来てミキとノリコが帰ってきた。
んで俺はミキに怒られる。
いや、何で?
ヒサメも流石に二人の悪乗りに怒ってる様子。
だが、話してるうちに顔を赤くしていた。
何かあったのか?っと聞いたら、何もないの一点張りだった。
結局、ミキ達が何をしたかったのか分からない一日だった。
α月β日
今日は黒髪おかっぱの女子高生がカレコレ屋にやって来た。
どうやらこの依頼人はラノベ作家を目指してるらしく、冴えない主人公が女子高に通うハーレム小説を書きたいそうだ。
まぁラノベとしては王道だな。
その理想とする主人公像が俺だと言い、ストーリーのネタのために俺が女子高に入学すると言う、夢の世界に入ってほしいとの事だ。
夢の世界?どういう事だ?っと聞くと。彼女は前髪を上げ、額についてる目を俺に見せた。
どうやらこの第三の目で自分の作った夢の世界をに人を引き込む事が出来るそうだ。
言うなれば、ゲイザーみたいに幻覚を見せる能力だ。
しかし、その能力にも条件があり、相手の了承が無いと発動できないらしい。
まぁ実際に女子高に行くわけじゃないし、別にいいか。
そう思い、俺は依頼を引き受けることにした。
夢の中。
女子校に通う俺。
クラス全員分のノートを一人で全部持つと、周りの女子達が俺の事を頬を赤らめ歓声をあげる。
えぇ~こんなんで歓声あげるとか、チョロ過ぎるだろ。
お兄さん君らの将来が心配だわ・・・って夢の世界だった。
ヒサメ(夢の世界)が俺にクッキーを渡すが、他の女子達もクッキーを渡してくる。
はは、何となくだがイケメンの気持ちが分かる気がする。
こんなにたくさん貰っても食べきれないし、何より持ち運びに困る。
いや、貰えるのは嬉しいよ?ただ限度があるって話。
教室で無防備の姿で服を乱したヒサメ達を見なかった事にして、適当に廊下を散歩していた。
周りは女子女子女子。肩身が狭いなこりゃ。
他のクラスをチラ見すると、意外にごちゃついていたりとしていた。
もはや無法地帯だなこりゃ。
まぁ現実の女子高なんてこんな物か。
昼休みになり、知らない女子が俺の手を掴み放課後の誘いを受ける。
すると他の女子が増えて俺を誘おうとする。
んで本人そっちのけで喧嘩勃発。
おー怖。
今の内に教室に戻ろう。
そう思ってたら、いきなり現実の戻った。
どうやら、依頼人にとっては思っていたのとは違ったようだったみたいで強制的にやめたそうだ。
なんか力になれなくてすまん。
俺はお詫びとして、陰キャ仲間のアサヲ達を呼んで夢を見させたところ依頼人は大変満足してくれたようだ。
その代わりアサヲ達はげっそりしていたが。
まぁ実際に女子高に男子一人でも、あーはならないよなぁ。
別に学校内だけが出会い場じゃないからな。
外に出れば自分以外にも魅力的な男が居る訳だし。
俺と依頼人がそう言うとアサヲ達が傷付いてしまった。
「案外、カゲチヨさんだったら現実でもモテるかもしれませんね?」
っというが、んなお世辞言わんでいいわ。
俺がモテない事ぐらい俺自身が一番分かってるわい。
おい、お前ら。人の顔見てため息吐くな。