カゲチヨ日記   作:yakyo

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α月β日

 

今日はおかしくなった学校を元に戻してほしいと言う依頼が来た。

 

依頼人は男子高生で、話によると一人の転校生がやってきて、物事を全て賭けで決めるようになってしまったそうだ。

そのせいで、部活のレギュラーまで奪われたらしい。

 

俺等は依頼を引き受け、その転校生をどうにかするために依頼人の学校にやって来た。

 

廊下歩くだけで酷いもんだ。

賭けで彼女を奪われると言うNTR状態になってしまってる生徒が居るみたいだ。

人間関係まで賭けの対象となると何でもありだなオイ。

 

教師も一緒にギャンブルしているようだ。

生徒の見本となる先生が、なに一人の転校生のルールに従ってんだよ。

止めろよ。

 

転校生が居る理事長室に入ると、メストカゲの異宙人が人間椅子に座っていた。

部屋は理事長室とは思えないほど暗く、明かりの下には丸型テーブルと椅子が置かれていた。

 

ここSM倶楽部か何かなの?

 

このメストカゲが言うには、互いの合意した内容で賭けをして勝利すれば、掛けた内容を強制的に執行できる能力だって事だ。

 

試しに「自分で自分の首を絞めろ」とメストカゲが命令すると、依頼人が首を絞め始めた。

どうやら依頼人が、学校を元に戻すために勝負をしたが負けてしまいメストカゲの奴隷になってしまったようだ。

 

止めてほしければ俺等と勝負しろと言ってきた。

俺等が勝ったら、学校を元に戻す。

負ければメストカゲの奴隷。

 

このメストカゲは支配する事に快感を感じるクソアマである。

 

少々、こいつとやるのはリスキーがある。

どんな勝負をするかを見なければ何とも言えないと思ってると、シディが先にやると言い出した。

 

シディは俺を見て頷いた。

相手の出方を引き出すから、後は俺に任せたって事か。

本当、頼もしい男だ。

 

勝負はババ抜き。

だが、出されたカードは紙ではなく金属だ。

 

シディは出来る限り勝負を長引かせて出来る限り見極めようと試みてるが、シディは負けてしまいメストカゲの椅子になってしまった。

 

だが、そのおかげでこいつの「イカサマ」が分かる事が出来た。

 

さぁ、次は俺とだ。

 

ただ、少々賭けの対象を追加しよう。

 

お前が勝てば、俺等を奴隷化+俺が稼ぐ金全部をくれてやろう。

ただし、俺が勝てば、学校を元に戻す+お前を殴る権利でどうだ?

 

なんだったら、寿命を伸ばしてもいいぞ。

 

そう言うとメストカゲは笑い出して俺の提案に了承。

 

勝負はゲスイット。

 

トランプのマークから一種類を選んで行うゲーム。

選んだマークのカード13枚をシャッフルし、一枚を裏返しで中央に伏せる。

残りの12枚をそれぞれ6枚ずつでお互いの手札にしたら、お互いの手札の数字について「イエス」か「ノー」で答えられる質問していく。

お互いの質問と答えから相手の手札を予想し伏せてあるカードを先に当てた方が勝ちと言うルールだ。

だが伏せカードの答えを外したらその場で負け。

 

勝負は3回。

 

1回戦のゲームが開始され、お互いに質問して模索していた。

 

最初は俺が伏せカードを当て、俺の勝ち。

 

2回戦

 

お互い、2、3回質問しあってメストカゲが即座に伏せカードを答え俺は負けた。

 

ヒサメは、ありえないと驚いてる。

メストカゲは余裕な表情で3回戦を始めようとした。

 

カードが配られ、俺は手札を一目見てからカードを机の上に置き伏せた。

 

ヒサメもメストカゲも驚き、何のマネだと聞く。

普段はテストは赤点予備軍だが、暗記力はいいんだ。

だからカード伏せてもルール違反ではないから問題はないハズだ。

 

それとも、俺がカード伏せる事で、何か不都合でも?っとニヤけてみると、メストカゲは悔しそうに俺を見た。

 

俺は追い打ちをかけるように、メストカゲのイカサマを暴く。

こいつは、爬虫類と言う特性を利用し、赤外線を使って暗い部屋の中、俺らの後ろにあるであろう鏡か何かを使い、俺の手札を見たのであろう。

だから見えやすいようにカードが金属製になっている。

 

まぁこいつがイカサマしてようがどうでもいい。

ぶっちゃけ、俺もイカサマしてるしな。

 

俺は質問せずに、伏せカードを当てて勝利した。

 

メストカゲは俺をイカサマだと吠えるが、俺が何をイカサマしたのか答えられない時点で証明出来てないのさ。

 

イカサマってのはバレなきゃイカサマじゃあない。

ジョジョ3部を読んでから出直してきな。

 

さて、こっからは裁きを受けてもらうぜ。

 

俺はスタープラチナ風の血の能力で具現させオラオラッシュをぶちかました。

誰も一発とは言ってないからな。

 

裁くのは、俺の能力だ!!

 

 

学校を元に戻し、依頼は終了。

帰り道、俺はシディに感謝した。

シディが先にやってくれたおかげで、奴のイカサマが分かったからだ。

 

「でも、なんで質問せずに伏せカードが分かったの?」というヒサメの質問に、俺はハエを能力で具現させ、メストカゲの背後に飛ばして手札を確認。消去法で考えて当てたと答えた。

 

目には目を、歯には歯を、イカサマにはイカサマだよ。

 

 

 

α月β日

 

今日はヒサメにアイドルの代打の依頼がやって来た。

おぉ~。代打とはいえアイドルデビューか。

お~ねがい~。シ~ンデレラ~。ってやつか?

 

依頼人はICU100というアイドルグループのマネージャーをやってるらしい。

100って100人いるって事か?多くね?

 

そのグループ全員で選抜メンバーを決めるとの事だ。

公開100人オーディションをするが、1人止めてしまったらしく、ヒサメはその代わりだそうだ。

 

ヒサメは渋々ながら依頼を引き受けることにした。

 

・・・何故か俺らまで付いて行くはめになってしまった。

自分一人じゃ不安だから付いて来てほしいって事だ。

 

子供かっ!

 

 

 

α月β日

 

依頼を受けてから1週間後。

 

練習初日でヒサメは緊張。

俺はその緊張をほぐす為に頬を思いっきり引っ張ると、逆に引っ張り返してきた。

緊張は解けたようだな。だからその手を離しなさい。

 

ヒサメはメンバーに挨拶したが、リーダー格のチナツという女子が足を引っ張るなと、見るからにきつそうな人から小言を言われる。

 

黒髪ツインテールで気弱な女子、ハルカが宥めようとするが、その子にもきつい言葉を投げる。

自分より人気ない奴は人権ないってか。

 

「それほど真剣なんだろうが、少し棘があるな。」っと呆れるシディ。

真剣って言うか、我先に前に出て他を蹴落としに真剣って感じかな。

偏見だけど。

 

ヒサメはとにかく頑張ると言って、練習に参加する。

 

俺は廊下にある自販機でヒサメ用に飲み物買ってる最中、城ヶ崎美嘉のマネージャーが挨拶して来て、ライブの事で感謝された。

アレは、依頼でやった事だから礼はいいのに。

 

今、近くに城ヶ崎美嘉が居るから会わない?っと言うが会いません。

一般人が人気アイドルに気軽に会っちゃ駄目でしょ。

マネージャーならしっかりとアイドルを守れ。

俺が犯罪者だったらどーするんだ。ぷんぷん!!

 

俺が練習場に戻ると、ヒサメは疲れた様子はないがどうやら踊りとかでミスを出してしまったようだ。

それを、チナツと言う女は大声で罵倒。

遠回しにやめろっと言ってやがるなあのアマ

 

だが俺等には見守ることしか出来ない。

ヒサメには、こんな奴に負けない様に頑張ってほしい物だ。

 

 

 

α月β日

 

数日後

 

目が覚めると頭に数値が浮かんでた。

何だこりゃ?

 

俺の頭上には20。ヒサメは5と乗っていた。

何の数値たが知らんが、これが良い物なのか悪い物なのか分かんないな。

 

どうやらニュースでもこの数字について報道されているようだ。

 

練習場に着くと、チナツがスマホ持ってやって来た。

ちなみにチナツの数値は75。

 

どうやらネットで検索した所、顔面偏差値じゃないかっと言うらしい。

ネットの情報なんて信用できるか?

 

もしそれが本当ならば、ヒサメの数値が5っと言うのはおかしい。

贔屓目無しで見てもヒサメは美人だ。

 

それに他の子も、そこまで容姿は悪くないはずなのに、数値が低い。

恐らく、デマだろう。

 

だが憶測で話しても信じないだろう。

しばらく様子見だな。

 

自分が数値が高いだけで天狗になっているチナツと言う女。

いつか痛い目見そうだな。

 

そんな予感がする。

 

 

 

α月β日

 

更に数日後。

 

アイドル衣装を着たヒサメ達は写真撮影のために、スタジオに来ていた。

 

スタッフはヒサメを見て整形だの何なの言ってきたので、ワザと下痢になるウイルスを体内に入れた。

 

女子の前で脱糞して引かれろ。

 

しかし、チナツと言う女の数値が85と上がっている。

たかが数日で容姿が変わるのか?

 

本人は自撮りする時、わざとヒサメや他のグループの人を入れ、アピッてSNSに投稿していた。

 

調子に乗って、ブスなど何だの言ってきたので、じゃあ、お前も同じブスな顔面にしてやろうか?っと脅したら汗たらして何処かへと言ってしまった。

 

謝りもしないとは、性格悪さは数値以上だな。

 

するとハルカと言う女の子が「今何か言っても、きっと何も聞いてもらえないよ。だから今は・・・ね?」っと俺に言う。

そんなハルカの数値は14。

前回会った時は13だった。

 

どうやらこれは顔面偏差値ではないようだ。

 

 

 

α月β日

 

選抜オーディション当日

 

来てみればチナツと言う女の数値が93に上がっていた。

なんだなんだ?性格の悪さの数値なのか?

 

20の俺って性格悪かったんだなぁ~。

 

チナツは自分の上がった数値を自慢し他のグループを見下した。

 

すると、ハルカと言う女がスマホを持って、数字の速報を知らせた。

どうやらこの頭の数値は「悪行値」らしい。

 

犯罪や人を傷つける行為をしたら数値が増えるとの事らしい。

つまりチナツと言う女の数値が伸びたのは、ヒサメ達を散々見下し暴言やらなんやらしてたから上がったという訳だ。

 

すると、散々ヒサメを整形など言ってたスタッフ達は手のひら返しに、チナツを見てコソコソと陰口を言う。

 

SNSでも嘲笑うコメントで埋め尽くされ、チナツはイラついていた。

ヒサメは落ち着かせようとするが、そんなヒサメを突き飛ばそうとするが俺が女の手を掴んだ。

んなことすれば、また数値が上がるぞっと言ったら女は俺を睨むがこれ以上何もしなかった。

 

ヒサメからありがとうねっと言われたが、当然だ。

うちの看板娘を傷つける訳にはいかんからな。

 

 

 

そしてオーディション結果。

 

センターはハルカに決定。

 

まぁ当然チナツは選ばれなかった。

そりゃそーだ。こいつが天狗になってる間。他のグループは努力していたからな。

 

自業自得ってやつだ。

 

 

 

α月β日

 

俺達はテレビを見て選ばれたグループが歌ってる所が映し出された。

 

俺は数日前のオーディション日、ハルカと二人で数値について話した。

 

悪行値って言うデマは、このハルカと言う女が流したんじゃないかと推測。

この女の「今何か言っても、きっと何も聞いてもらえないよ。だから今は・・・ね?」っという台詞、あれは悪行数値の速報が出ると知っていた口ぶりだった。

 

ハルカは笑って「何でも屋さんより探偵さんの方が向いてるんじゃない?」っと言った。

残念ながら、俺はじっちゃんの名にかけないし、薬飲んで子供にならねぇから。

 

何でこういう事したのかは、大体憶測はつく。

チナツが居ればグループは滅茶苦茶になる。

顔面偏差値で調子に乗ったチナツを逆手に取って懲らしめると思ったんだろう。

 

はぁ~あ。

女は怖いねぇ~。

 

いや、この場合はアイドルが怖いと言った方が正しいな。

やはり、芸能人は画面越しで見た方がいいな。

 

 

 

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