カゲチヨ日記   作:yakyo

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α月β日

 

学校から制服が無くなった世界になってしまった。

 

他の人に聞くと、制服は何年も前に無くなったと言う話だ。

 

どうやら俺だけでなく、ヒサメも違和感を持っていた。

恐らく、前回一度だけ人を殺すことが許されるという世界にした現象と同じだな。

もしかしたら、腕輪か別のアイテムを使った人物がそれを利用してこの世界に作った・・・。

・・・いや、だからって何んで制服が無くなった世界作るんだ?

 

すると茶髪の女子が俺等に話し掛けた。

・・・ジャージ姿で。

 

おま、俺ですらパーカーなのにジャージって・・・。

 

女子の腕を見ると前回と似た腕輪が付いていた。

ってことはこんな下らない世界に作ったのはこいつか?

 

指摘すると本人はサラっと肯定し、昨日腕輪を使ったと言う。

そんで、俺達を呼び止めたと思ったら、助けてと依頼して来た。

 

昨日って事は丁度俺等が休んでいるとき。

ヒサメは体調崩して休み、俺はその看病と依頼で休んでたんだよなぁ~。

 

「デート?」っと女が言うとヒサメは慌て出して否定。

自分で聞いておきながらどうでもいい、って顔して助けてくれるの?くれないの?っと上から目線で言ってきた。

 

自分でこの世界作っておいて、それが人に頼む態度ですかねぇ?

俺が目が笑ってない笑みを見せるとヒサメに止められる。

ケッ。命拾いしたな。

 

ってか何でこんな世界にした。

っと呆れながら質問すると、「好きな人の私服を見たかったから」と言う理由らしい。

恐らく俺の顔は呆れすぎて酷い顔になってるだろう。

 

「人の願いをばかにすんな!」っと言うが、馬鹿にしてねぇ。呆れてんだよ。

そんな事のためにわざわざ腕輪使ったのかよ。

いや、犯罪系な世界になるよりはマシだけどよ。

 

話を聞くに、腕輪を使ったのはいいが、自分のファッションが苦手な事忘れてたんだと。

あ、やべぇ。頭痛がしてきた。

 

腕輪の効力は一週間だから、その間、毎日オシャレできるように協力して欲しいとの事だ。

 

こりゃあ俺の出る幕無いな。

っと言う事で、この依頼はヒサメに任せることにした。

 

何故かって?

俺もファッションセンス無いからな!!

 

 

 

α月β日

 

 

依頼を受けたヒサメ。

今日はやたら気合入ったオシャレな服装を着ていた。

 

ヒサメがいうには、自分もオシャレが苦手だから一緒に勉強するそうだ。

その代わり一週間たったら腕輪は貰う事になったらしい。

 

本当に一週間でくれるだろうか?

 

んで、そんなに気合入ってる服装って訳ね。

「こういうの流行ってるみたいだから・・・どうかな?」っと聞いてきたので。

サムズアップで可愛いと答えた。

 

ヒサメが顔をそっぽ向いて黙ってしまった。

 

流石にキモかったかな?

 

やっぱ俺には五代雄介にはなれないか。

 

どうやら依頼人は昨日と同じくジャージで来たみたいだ。

オシャレになりたいって依頼のはずが、恥ずかしくて出来ないようだ。

 

ヒサメは軽く指摘するが「心の準備ってもんがあるの!」っと反論。

じゃあその心の準備はいつできるって話だよ。

 

こう言うのは勢いだと力説するヒサメ。

それでも恥ずかしいから明日、同じ服にしてきてと泣き始める。

 

まったく、やれやれだぜ。

 

 

 

α月β日

 

今日のヒサメはワンピース姿で登校。

 

おー。清潔感あっていいじゃん。

って褒めたんだが、頬を引っ張られた。

 

どーやら依頼人もワンピースを着て来るらしいが、大丈夫だろうか?

また、準備できてないって言ってジャージで来たりしてな。

 

すると依頼人が来た。

今度はちゃんとワンピースを着て登校して来た。

 

ミキ達に双子コーデを褒められる2人

そのおかげか勇気が出たのか明日も頑張ってみるそうだ。

 

この調子なら依頼はあっという間に終わるな。

 

 

 

α月β日

 

今日は体育がある為、ヒサメはショートパンツ

依頼人は動きやすく且つオシャレな格好で来た。

 

するとイケメンの男子が、依頼人の女子を褒めた。

依頼人が赤面してるって事は、おそらくあの男子が好きなんだろう。

 

どうやらその男子は今日みたいな服装が好きのようだ。

依頼人は勢いで男子に話し掛ける。

 

「カゲはさ、こーいう服装ってどう思う?」って聞いてきたのであり寄りのありっと答えた。

今度は肩を叩かれた。

 

君、俺が褒めると叩いたりするよねぇ~。

いや痛くないからいいけどさ。

 

 

 

α月β日

 

今日はお互いパーカーを着て登校。

 

自分でSNSとかを参考にしてコーデしたそうだ。

まぁここまで出来れば、もう大丈夫だろう。

 

男の子にも褒められてるみたいだし。

これでやっと元の学校に戻れるって訳だ。

 

・・・そう思ってた時期が私にもありました。

 

放課後

 

腕輪を渡すのはもう少し待ってほしいとほざきよる。

結局このパターンですか。

 

男子とはいい感じになってきたからもう少し私服にしたいんだと。

制服に戻ったらみんなと同じになって、今みたいに仲良くしてもらえないと言いよる。

ダメだこりゃ。

 

アンタの好きな人って、見てくれでしか判断できない男なのか?っと言うと、「そんな訳ない!!」っと反論。

だったら、後は自分の行動で示せ。

きっかけは服装かもしれないが、お前が行動に移さなきゃ何も始まんねぇーぞ。

 

俺は能力で腕輪を壊した。

もともと依頼は一週間って約束だ。

問題はないだろうよ。

 

そして依頼人は走って帰って行った。

 

 

 

α月β日

 

腕輪が壊れた事によって元に戻り制服で登校できるようになった。

 

俺等の前で、依頼人は勇気を出して男子に話し掛けた。

まったく、世話の焼ける事で。

 

「カゲはいつもの服装だったね。今度からは私がコーデしてあげようか?」っと言ってきたので丁重にお断りさせた。

 

ルパンだって同じ服装なんだし、問題なかろうよ。

 

「カゲのかっこいい姿見てみたいな~。」っと言うが、この顔だから何着ても似合わねぇーよ。

 

あ、こら。勝手に動画の企画にしようとするんじゃない。

そもそも俺は顔出しNGじゃ!

 

 

 

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