カゲチヨ日記   作:yakyo

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α月β日

 

 

俺とヒサメの体が入れ替わってしまった。

 

階段から落ちてきたヒサメを俺が受け止めようとした所、一緒に落ちてしまってそうなってしまった。

こんなテンプレみたいな展開ありかよ。

 

とりあえずオーナーに相談するしかないようだ。

学校は休むと言ったら、ヒサメがダメだと言うが知った事か。

こんな状態で学校に行く方がダメだよ。

 

よく漫画とかで、体入れ替わった2人は、そいつに成りきろうと日常生活を送ろうとするが、いやいや少しは待てって話だ。

 

そもそも、俺とヒサメは別に一日や二日休んだところで問題はないんだから無理せず、落ち着いて対処しようじゃないか。

体育のテスト?んなの後日やらしてくれるだろ。

俺の言葉に渋々納得するヒサメ。

 

学校に連絡をして俺等は休むことにした。

 

オーナーに相談した所、すぐに元に戻る薬を用意するそうだ。

 

それまで家で待機・・・っと言いたいところだが、すまんヒサメ。

実はヒサメの体でやりたいことがあるんだ。

 

申し訳ないとは思うが・・・どうしても欲望が抑えきれなかった。

 

俺はジャージに着替え、いつもの修行場に行き、氷の能力を発動させた。

修行バカですまん!だがずっともったいないと思ってたんだ!

っというか俺も氷能力持ったら試したかったんだ!

 

ダイヤモンドダスト、オーロラエクスキューション、氷輪丸、ニポポテクンペ、ホワイトアルバム、氷翔剣。

などなどあらゆる氷能力を出し堪能していたら、俺の体に入っていたヒサメがチョップして来た。

いったいな~。

 

どうやら、オーナーから元に戻る薬を貰ったようで、俺の所に来たらしい。

まだ堪能したかったが仕方がないと思い薬を飲んだ。

 

無事、元に戻った。

良い体験をしたもんだ。

 

その後、ヒサメに俺がやった技を教えてほしいと迫ってきた。

いいですとも。

 

 

 

α月β日

 

カレコレ屋のルームツアーの撮影動画を編集してる中、俺はむっしょ~に角煮が食いたくなる衝動にかられた。

そう思ってくると、動画制作に支障がきたした。

 

今日、カレコレ屋には誰も居ない。

シディは帰省。ヒサメはミキとノリコとカンナとでお出掛け。邪魔する者はいないっと言う事で俺は豚バラブロックを購入。

 

今日は角煮で一日潰れるがそれもいいだろう。

それ以上に食いたいのだ。

 

柔らかくするために棒で肉を叩き、大きめに切って焼き、その後茹でる。その間、ちょこちょこ動画作業しつつ、様子見。調味料を加えて強火にかけ、沸騰した所を醤油やおろししょうがを加えて弱火で30分。

空腹状態で、こういう待ち時間は嫌いだ。カップラーメンの3分ですらイライラする。

誰かディアボロさん呼んで来いよ。

 

そして完成した角煮を食うとまぁ~美味かったね。

作ったかいがあったもんだ。

 

だが角煮だけだと物足りない。

なので、前世で食った角煮炒飯を再現。

うむ、前世ほどではないが中々美味い。

 

俺が噛みしめていると、後ろから気配がし、振り返るとオーナーとフィーアが立っていた。

 

どうやら用事で来た様だが、彼女らの目線には俺が持ってる角煮炒飯に向いていた。

しかもだらしなくよだれ垂らしてるときたもんだ。

食わせろってか。

 

その後、オーナーが酒を持って来て一緒に俺が作った角煮と角煮炒飯を食う事になった。

くっそ。明日の晩飯にしようと思ったのによ。

 

言っておくがヒサメ達には内緒だからな。

いいな!絶対に言うなよ!フリじゃないからな!

ダチョウ倶楽部じゃないからな!

 

酔ったオーナーと間違えて酒を飲んで酔ったフィーアに絡まれた。

 

酔っ払いは面倒くさいな。

 

 

 

α月β日

 

格闘大会の主催者がカレコレ屋にて、強い噂の2人に選手として参加してほしいと依頼してきたらしい。

 

らしいっというのも、その場に俺が居なかったからだ。

何でも二人が出れば大会は盛り上がること間違いなしと褒め称えられ、しかも優勝すれば何でも願いをかなえてくれると言う事らしい。

 

賞金ではなく「何でも」ってところが怪しいな。

ヒサメは願いごとのために、シディは自分の実力を測るために依頼を引き受けたそうだ。

 

シディはともかくヒサメは食に関する願いだと推測、いや確信する。

「うっ・・・ひ、否定はしない。」っと目をそらした。

おめぇーさんいつから食いしん坊キャラに転職した。

・・・あ、元々か。

 

2人から、一緒に参加しないか?っと誘わらるが今回は遠慮しておくことにした。

 

な~んかキナ臭い話なんだよなぁ~。

 

 

 

α月β日

 

数日後

 

2人が大会のために特訓をしている間、俺は1人でカレコレ屋の依頼を受けていた。

 

んで大会当日、予選が始まり、俺は観客席でポップコーン片手に観戦。

ヒサメとシディは順調に進んでいるようだった。

しかし、フィーアやサトウにスズキ、ゼクスとカンナも居るとはな。

みんな何か叶えたい願いでもあるのだろうか?

 

そして本選への出場者が決まった。

 

ヒサメ、シディ、カンナ、ゼクス、フィーア、サトウ、スズキの見知ったメンバー。

他は覆面恰好の女性。顎が尖っているナルシストっぽい男。9頭身あるであろう肌黒のゴリゴリのマッチョマン。いかにも拳法家っぽい老人。目がいっちゃってる殺し屋。メカニックな義手を付けてるイケメン君。どっからどう見ても魔法使いの少女。ガチムチのオネェ。アラジン服の太った巨漢。

 

計16人でトーナメント形式で戦うらしい。

 

だがここで問題が起きた。

 

リング状に居た選手たちが、謎の大きな黒い膜のような物が出てきて、球体状に選手達を包み込むように閉じ込めた。

まるでその球体はまるで生き物の様に微弱に動いていた。

 

するとこの大会の主催者である依頼人は、強者の力を吸収して自分が一番強くなるためにこの大会と言う名の儀式を開催したらしい。

それで強い奴らを片っ端から大会に誘い、勝ち上がった16人全員を自分の能力で力を奪い取るそうだ。

 

魔人ブウかよ。

 

この大会自体が罠で、ヒサメ達はまんまと引っかかったわけね。

うまい話には裏があるってことか。

 

ヒサメ達の力を奪っていく、そのせいか主催者の身体が大きく筋肉が膨れ上がり、大きな牙と角に腕が6つ、翼が生え、完全に化け物へと変化した。

 

自分の力を試したかったのか、火球を出し観客席に向かって放つ。

観客たちに当たりそうになった所、俺が主催者の方へと蹴り返した。

 

自分が放った火球をくらった主催者は俺を見て怒りをあらわにする。

まぁ初めてのお試し攻撃が自分に喰らうとは思わなかったんだろうな。

 

何故強者の力を欲するのか聞いた所、世界一強くなって、金も女も権力も思いのままというアホな理由だった。

 

この世は力がすべてなのは否定はしないが、そーいうのは自分の力でやってくれ。

他の奴らを巻き込むんじゃねーよ。

 

俺がそう言うと主催者は高速で俺の前までやって来て殴りかかり、俺は腕で防御。

反対側から蹴りが飛んできたところを腕で掴み足で主催者の腹に蹴りを入れた。

 

割と気功を纏った蹴りだが、軽傷程度にしかならなかった。

流石にショックだったぜ。

 

俺は、血放弾で球体に向けて放つが割れるどころか、傷一つ付けられなかった。

なんてこったい。

 

無駄無駄っとげらげらと笑いながら奴はこちらに向かってきた所、俺も応戦。

俺と主催者がボコスカとやり合ってる中、違和感を感じた。

奴の力がだんだん強まっている。

 

どうやら、選手を取り込んだ球体が原因みたいで、強者たちの力を吸収して強くなっていやがった。ふざけんなよマジで。

 

流石の俺でも16人の強者たち全員分の力はきついって。

 

そっから、奴への攻撃が効かなくなってきた。

逆に俺への攻撃が入るようになった。

 

ヒサメ達を囲う球体は主催者の身体の一部であり、この能力がある限り奴はどんどん強くなり、このまま長引くとヒサメ達の命が危ない。

しかも最悪なことに、中に入ったら最後、どんなに能力や刃物を使っても球体は破れないそうだ。

どうしたものかと考えに考えた。

奴は「お前も私の養分になれ!!」っと言ってきた。

そこで俺はピンときて、奴のお望み通り俺は球体の中に吸収するような形で入って行った。

 

中に入ると、数名が倒れており、かろうじてヒサメ達は膝をつきながらも意識を保っていた。どうやら、外に出るために能力を使って試行錯誤してみたが、放った能力を吸収され逆に力を与える事になってしまったらしい。そして今に至るという事だ。

そんな中、約1名平然と突っ立っていた奴がいる。

 

覆面女、基ゲンレイだ。

んだよ、あんたも参加してたのかよ。

 

ゲンレイも袋を破ろうとしたが無理だったようだ。意外だ。

「私だってそこまで万能じゃないって事だ」っと言われる。

うっそだ~。俺と同じで規格外じゃん。

 

俺等が軽く会話すると、ヒサメ達が何で入ってきたの?っと小言言われた。

ばっか。俺が理由もなしに入るかよ。

こんな中でお前らと心中するつもりはねぇ。

 

俺の考えは、俺の力を全部主催者にくれてやることだ。

 

俺がそう言うと「?」という表情になったヒサメ達。

ゲンレイだけはなるほどなっと納得した表情をした。

さっすが師匠。話が早くて助かる~。

 

一見自暴自棄に聞こえるが、れっきとした策だ。

 

この袋の中で吸収して力を増加させるなら、さらに強い力を吸収させ増幅。そしたら奴はどうなるんだろうな?

恐らくこのときの俺はクソ悪い表情してたのだろうな。

 

俺とゲンレイは腰を下げ拳を握り、一気に気功を全力開放し放出。

 

外から「やめろ!これ以上は要らない!!破裂する!!」っと聞こえたようだが、きっと空耳だな。いや~幻聴聞こえるとかやだやだ~。

 

ボンッ!!っと俺らの居た球体が破裂したところで脱出。

主催者の方を見ると、息絶え絶えで痩せこけていた。

やっぱ、こういう力吸収系は相手の容量によって勝負がつく。

ゲンレイが居てくれたから楽に脱したけど、俺もしくはゲンレイだけだったらギリギリって所かな。

 

そのせいか俺もゲンレイも半分以上の力がごっそり持っていかれた。

 

さて、主催者。

 

お前の罪を数えろ。

 

 

後日。

 

俺らがボコボコにした後、主催者とその関係者たちは無事捕まったようだ。

 

いや~今までの中で別の意味でやばかったんじゃねーのかな?

俺が吸収を逆に利用することを考えてなかったら、危うくヒサメ達は力をすべて奪い取られ、お陀仏していた所だったな。

 

ゲンレイ宅でゆったりしているとテレビで武術大会が開催されるらしい。

優勝賞金は1千万だとよ。

 

参加するか?っとヒサメ達に質問したら、すっごい速さで却下された。

 

もう大会はこりごりってか。

 

 

 

 

 

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