自称真人のヒーローアカデミア   作:無花果

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前の投稿からもう二か月弱、あまりに時間が経つのが早く感じる今日この頃。
皆様、元気にお過ごしでしょうか。

大変お待たせしました、自称真人vsAFO戦です。
流石に一話で終わらせるには時間も文才も足りませんでした、申し訳ありません。


巨悪との対峙

 

 神呪(かんの) 真仁(まひと)を捉えられたのは、本当に偶然だった。

 目に見えない相手、それもあらゆる機械の分析によってもその存在を認識できない――という事は、相手は()()()()()()()()()()()()()()と仮定した。

 その上で使ったのが、個性【第六感】と【共感覚】。単体ではあまり優秀とは呼べない、おまけ感覚で貯蓄(ストック)していた個性(もの)だった。

 【第六感】で知覚の外にある現象を捉え、【共感覚】によって五感に共有する。摺り合わせには苦労したが、それに見合った効果は得られた。

 こうして目の前に、異なる姿で在れど嘗て取り込んだ個性因子が、経緯は不明なれど活性化した状態で其処にある。永く生きて感じていた、些か刺激の足りない漠然とした物足りなさが充たされている。こうした未知は歓待して然るべきだと、他人事のように思い至る。

 

「年甲斐もなく驚かされたよ、真仁(まひと)君。僕に総てを奪われた子供(石ころ)が、死後も自我を保って活動し、並の(ヴィラン)なんて及びもつかない速度で成長しているとは」

 

 個性を奪われる前は只の何処にでもいる、一山いくらの少年の筈だった。持って産まれた個性にしか取り柄のない、可能性の原石。磨かれる前なら宝石(ヒーロー)にも成れたであろう石は今はまだ石故に、容易く土塊(ゴミ)に成り下がる。いつもの調子で僕は個性を、今はもういないドクターは被検体(オモチャ)を手に入れる筈だった。

 

 君には才能が有った。天性の閃きが有った。唯我の自己が芽生えていた。それはあまりに圧倒的な、(ヴィラン)としての才。()()()()()()()()()()()()()、特級の悪意

 

 先程まで話し合い、意気投合していた相手を笑顔で踏み躙れる人でなしの性根。性質。才覚。

 ああ、勿体ない。なんて惜しい、出来る事なら語り合い、僕の腹心としてその悪辣な手腕を活かしてほしかった。

 けれど駄目だ、今の君を一目見て瞬時に理解した。してしまった。眩い程の漆黒の悪意は霧散しない。折れない。そして一切の淀みもない。まるで存在そのものが世界に対する呪いと云える程に美しい。

 沸き立つ嫉妬心を必死に抑えながらも、目の前で何処か胡乱気に佇む青年の姿をした真仁(まひと)君を見やる。絶対的存在たる魔王は世界に一人だけ()れば良い。頂きに至れるであろうその悪意、此処で摘み取らせてもらおう。

 

「出来れば君は欲しかったが、仕方ない。そんな状態(カラダ)では活かせる機会が限られる」

 

 個性【鋲突】を瞬時に発動し、間髪入れず攻め立てる。成長途上の彼の力量を確認、あわよくば仕留めるために一切の加減をせずに。指先から伸びた無数の刃先が枝分かれし、先程まで彼が立っていた場所を周囲一帯纏めて串刺しにする。

 無論、この程度で死ぬとも思っていない。肉体を自在に変形させる、といった()()利便性ある個性でないのは把握している。死後に個性が劇的に変化している可能性がないわけではないが、元の性質までは失われない筈だ。

 そうして思考に没頭していると、背後から(しな)る音を奏でて肉の鞭が迫っていた。

 

「こんな所でアンタと出会うなんて、今日の俺はツイてないんだなー。っと!!」

 

 新しい玩具を見つけた子供のような、屈託のない笑みを浮かべてはにかむ神呪(かんの) 真仁(まひと)

 その肉体は粘土のように形を変えて、液体のように流動している。ああ、素晴らしいとも。まだまだ刺激的な時間は終わらないようだ。

 個性【第六感】・【共感覚】に並行して【電波】と【光塵】・【斥力】、【霧】を用いて周りからの妨害をシャットアウトする。これで暫くは邪魔なマスコミやヒーローからの邪魔は入らない。

 飛び入りの来客に用はない、今この時間を楽しむのは僕達だけで良い。そう簡単に僕の命を奪えると思わない事だ、産まれたての魔王(ボウヤ)

 

「戸惑いもまた人生の醍醐味さ、長く生きるなら尚更ね。――おっと、君はもう死んでいたからこの喩えは正鵠を射ないか」

「ハハッ、どっちでもいいさ。痴呆を患った老人の戯言なんて、一々気にするだけ無駄だからね!」

 

 赤黒い鋲と土気色をした飛び道具が交差する戦場の中で、皮肉を言い合える余裕を互いに認識する。まだまだ全力を出すには早い、もう少し楽しむとしよう。

 どちらが生き残ったとしても、人類に平穏など訪れない。そんな戦争が前触れもなく幕を開けた。

 


 

「そぉれ、っと!!」

 

 貯蔵(ストック)していた改造人間を出し惜しみせず贅沢に、存分に目の前の魔王へ放出する。その形状は円錐から球体まで大小様々だが、一貫して命を奪う方向性に特化している。

 黒い鞭のように撓る鋲を圧し折り、または抉られるも気にせず前へ前へと突き進む。そんな見るも悍ましい人面瘡を表面に宿した愉快なオブジェに一切の動揺も見せず、AFOは涼しい顔で嗤いながら迎撃の体勢を取っていた。片手を前に出し、目に見えない衝撃波と光の束を斥力に乗せて放ち、改造人間たちを粉々に砕き壊す。

 あまりの呆気なさに思わず笑ってしまう、やはりモラルのない低俗な人種を選んで改造しておいてよかったとも思う。こうして役に立たなくとも、真人(オレ)を笑わせる一助を担ってくれるのだから。人生最後の瞬間も、こうして真人(オレ)のためになるのだから彼らも幸せなんじゃないだろうか。

 

「なんて、ね!」

 

 さっきのチンピラたちとの戦闘(オアソビ)で幾らか魂の動作感覚は掴めたが、掴んだだけで完全に意のままという訳ではない。結局ぶっつけ本番という形になってしまったが、こうなってしまっては実戦で感覚を磨いていくしかない。内心で呪霊になった全能感に浸り、ヒロアカ世界一の怪物への警戒を緩めていた慢心を責めながら、行き当たりばったりの戦争に集中すべく歩を進めた。

 

「まだまだ真人(オレ)も消化不良なんでね、もっと付き合ってよA(オール・)F(フォー・)O(ワン)

「自分の個性への理解を深めるためかい? いいさ、僕としてもキミの個性がどう変質したのか興味がある」

 

 醜悪なオブジェを複数の個性で危なげなく対応し、笑みさえ浮かべて此方を見据える個性の怪物(ラスボス)。向こうとしても真人(オレ)が死んでどう個性が歪んだのか確かめたいのだろうし、乗ってくるだろう確信はあった。問題は、真人(オレ)が以前の自分の個性の大本を忘れてしまっている事だ。それが死のショックからなのか、もしくは呪霊に変じた際の喪失からなのか――まぁ、何処まで行っても推測にしかならない。応答しながら自分なりに解釈していけばいいか、どうせ時間ならたっぷりあるし!

 周囲に散らばる血の池と屍の山をどう有効利用すべきか考えていると、あっさり疑問への答えは投げ渡された。

 

 

 

「君の個性、【再現】――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、言わば()()()()()()()。それが死ぬ事で何故()()なったかを、ね」

 

 未だ支配全盛期の、潰れていない顔で(AFO)は静かに嗤っていた。

 




Q.(二か月以上待たせるとか)人の心とかないんか?
A.ああ、アイツが持ってっちまったからな(土下座)

Q.AFOさんもう認識できてるのかよ……!?
A.個性同士の組み合わせ、AFOさんだけやってる事がRPGの主人公か何かっていう。主人公にしてはあまりに邪悪だし本人目指してるの魔王だし個性が個性だから当たり前だしで、まぁ何が言いたいかというと全盛期のAFOさんならこれ位出来ても可笑しくないかなって、悪意から来る知性もチート級だし(一息)

Q.で、真人に攻撃効くの?
A.それは次回にて、まぁAFOさん自身も今回は小手調べのつもりでいますし仕留められたらラッキーで、本命は個性が欲しいから観察兼様子見が主。

Q.あれ、真仁(前世)君の個性チートじゃね?
A.扱い様によってはチート、下手をすれば根津校長のハイスペックの"人間版"みたいになる模様。だからドクターに目を付けられ、AFOさんに狙われたんですがねHAHAHA!




Q.で、続きは?
A.ただいま一生懸命時間を見つけて作成しております、もう暫くお時間を……!
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