幻想魔札技録〜マジシャンバトル〜   作:Uさんの部屋

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※本作はフィクションです。


序章 マジシャンバトル好きの少年
第1話 マジシャンバトル好きの少年


マジシャンバトル。この起源は約100年前に遡る。かつてのこの対決は、ただの戦いに飽きた人間達が、その時代に持てる技術を総動員して作った三次元型カードバトルだった。かつては2つのマジックファイルを介してのみ実現出来たこの戦いは、いつしか1つのファイル、そして、マジックファイルに使われていた3D化技術を利用した対決も行われるようになった………そして近年。誰もがマジシャンバトルを楽しめるようにしようと決めた人々によって生まれたのが、魔を使ったマジシャンバトルである。それにより、マジシャンバトルには物理的な強さではなく、カードのコンボと戦略を組み立てて戦う、智略的な強さを求められるようになった………そして現在、マジシャンバトルのプレイヤー人口はウズクチョ、レボナガシにおいて9割にまで達していた………

 

 

 

???「行ってきまーす!!」

 

そしてここにも、マジシャンバトルを楽しむ少年がいた。

 

???「今日も………マジシャンバトルだあああ!!」

 

マジシャンバトルのカードを手に、走り出すこの少年は、平和なウズクチョの国を軽い足取りで駆けていくのだった………

 

 

 

少年が向かったのは、今やマジシャンバトラーの中で知らない者はほぼ居ないと言っても過言ではないとされる、マジシャンバトルのカードを生み出す運営的存在のメリル=レミールが経営する店だった。

 

メリル「いらっしゃいませ! ………って、あら、フータくんじゃない」

 

店の中で接客をしていたメリル。彼女はフータと呼ばれる少年を見つけると彼に声をかけた………

 

フータ「メリルさん!」

 

フータはメリルに名前を呼ばれると、すぐに彼女の元に走り………

 

フータ「今日もマジシャンバトルしに来たぜ!」

 

デッキを手に高らかにメリルにそう告げた。

 

メリル「はいはい、相変わらずマジシャンバトルが好きね、貴方」

 

メリルは微笑みを零しながらそう呟く。

 

フータ「あったり前だろ!」

 

フータは嬉しそうな様子で返答する。

 

メリル「そういえば、今日はエマちゃんはいないの?」

 

メリルは首を傾げながら、フータにエマという人物について問いかける。

 

フータ「え、エマ? エマはそんなマジシャンバトル好きじゃないし………それに、今度王立学院の学生が来るんだろ? その対決に参加する為に、今日は本気で腕試しに来たんだよ!」

 

フータはそう言ってエマと言う人物の話題を逸らそうとするが………

 

??「何よ、その言い方?」

 

フータの後ろからフータより少し背が小さい少女が出てきた。

 

フータ「うわあっ!? エマ!?」

 

フータは突然出てきた少女、エマが現れた時に腰を抜かす。因みに、エマはフータの幼なじみだ。

 

エマ「全く………さっきアンタの家のパン屋さんに行ったら、アンタはもう出かけたって聞いたから慌てて追いかけてきたのよ」

 

エマはムスッとした様子でそう呟いた。

 

フータ「そ、そうだったのか………」

 

フータはやれやれと言いたげな困った表情をうかべる。

 

メリル「あーあ、フータくん。エマちゃんの好感度がダダ下がりね」

 

それを目にしたメリルは冗談半分でそう茶化した。

 

フータ「お、俺はエマの好感度を気にした事はねぇ!!」

 

これに対し、フータは顔を真っ赤にして反論する。

 

エマ「私もフータの好感度を気にした事はないです! というか、からかわないでください!」

 

そしてエマもまた顔を真っ赤にして反論する。

 

メリル「冗談冗談。はいはい、マジシャンバトルね、と言っても、今は皆対戦の約束がされているから、対戦希望の人がくるまで待ってもらう事になるけど………」

 

メリルは冗談と口にし、フータに対戦相手が見つかるまで待つ事になると説明する。

 

フータ「へいへい、じゃあ、それまでどうしようかな〜?」

 

フータは退屈そうな様子を見せていた。すると………

 

??「メリルちゃん、頼まれていた仕事終わったよ」

 

白髪のポニーテールをした女性がメリルの元にやってくる。

 

メリル「あら、真子さんじゃない。相変わらずお仕事が早くて助かるわ」

 

彼女はメリルの店の副店長である青原真子だった。

 

真子「あれ、フータくんにエマちゃんだ。こんにちは」

 

真子はフータ達に気づくと、にこやかな笑顔を見せる。するとフータは………

 

フータ「この際真子さんでいいや、マジシャンバトルで俺の相手してくれよ!」

 

真子を相手にマジシャンバトルを要求した。

 

エマ「ちょっとフータ、真子さんは忙しいんだから、マジシャンバトルを要求するなんてやめなさいよ」

 

すぐにエマがそう言って静止するが………

 

真子「うーん………別にいいよ。これから休憩に入ろうと思ってたし」

 

真子はフータの要求を了承した。

 

エマ「い、いいんですか!?」

 

エマは驚く様子を見せる。

 

真子「いいよね、メリルちゃん?」

 

真子は首を傾げながらメリルに問いかける。

 

メリル「いいわよ別に。真子さんには副店長として沢山お仕事してもらっているもの。今くらい遊んでもいいわよ」

 

メリルはそれに納得する様子を見せていた………

 

 

 

その後、フータと真子はバトルフィールドへ向かう。

 

真子「ルールはスーパースタンダードルールで行うよ。いいね?」

 

真子はフータに対しそう問いかける。因みにスーパースタンダードルールとは、以前まで使われていた新スタンダードルールを改変した新しいルールである。

 

フータ「はい!」

 

2人は今回行うルールを確認した後、デッキを手にすると、真子はマジックファイルを装着する。

 

フータ「よーし、やるぜ!!」

 

フータはそう言うと、自身の真横にやってきたマジックマシーンの中へデッキをセットする。フータはマジックファイルを持っていない為、店が用意しているマジックファイルを持っていない人向けの機械で代用する事に。

 

真子「じゃあ、始めるよ!」

 

フータ「はい!」

 

2人はデッキからカードを5枚ドローすると………

 

2人「マジシャンバトル………スタート!!」

 

マジシャンバトルをスタートさせた………

 

 

 

マジシャンバトル好きの少年フータ。マジシャンバトルを純粋に愛する少年のバトル。そして、これは伝説が始まる第一歩であった………

To Be Continued………




次回予告
フータは戦士族を使った戦術で真子を相手に上手く戦う。そして、フータと真子の戦いを陰ながら目にする人物が………?
次回「戦士達の戦術」
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