ユリスとの対決後、フータには王立学院生との大会に参加する資格が無いという衝撃の事態が発生する。しかし、その大会の推薦者を1人決める事が出来る水鏡遥が、フータを推薦かつ指導する事を申し出た事で、フータは大会への参加資格を得るのだった………
遥の推薦を受ける事が決まった翌日、メリルの店では早速遥の指導を受けるフータの姿が見られた。
フータ「そういう訳で………これが俺のデッキです!」
フータは自身のデッキを遥に見せる。
遥「これってどういうデッキコンセプトなの?」
遥はフータに対しデッキコンセプトを問いかける。
フータ「はい! これはボンド………{絆の戦士}を中心にした複数の魔を同時に召喚するデッキで………」
フータは楽しそうにデッキの内容を説明する。それとは対称的にエマは少し離れた席から寂しそうにフータを見ていた。
真子「今日は寂しそうだね、エマちゃん」
するとそこへ真子がやってきた。
エマ「真子さん………別に寂しくなんか………」
エマはいつもの様子で否定しようとする。すると真子はエマの隣の席へ座り………
真子「好きな人に素直な気持ちを伝えられないの、分かるよ」
エマに対し同調するようにそう語り掛けた。
エマ「は、はあっ!? べ、別にあんな奴の事なんか………!!」
エマはフータへの好意を否定する。
真子「嫌いな人ならあんなに世話焼かないじゃん。というか、正直私も大人になってからそういう感じになっちゃったから、エマちゃんみたいな立ち位置の気持ちって凄い分かるんだよね」
しかし、真子はエマが好意を持っていると断言した。エマは恥ずかしそうな様子を見せていたが、図星を突かれてしまったのか、それ以上は何も言い返さなかった。
エマ「アイツは………昔から元気だけどどこか危なっかしい奴だけど………でも、そんなアイツの笑顔を見ていると、不思議と私も楽しくなっていたんです」
エマは自身の気持ちを正直に呟いた。それを聞いた真子は………
真子「その立ち位置を遥ちゃんに奪われそうになって慌てていたって事かな?」
エマの気持ちの核心を突いた言葉を口にする。
エマ「………そうですよ。笑いたければ笑ってください」
エマはそう言うが、真子はそんな事などする気も無く………
真子「でも、そういう独占欲もたまには必要だよ。いつか本当にその立ち位置を奪われる可能性だってあるからね」
真子はエマに対し独占欲も必要であると返した。
エマ「怖い事言わないでくださいよ………でも、独占欲だけじゃどうにもならないと思います………」
エマは首を傾げる様子を見せる。
真子「………じゃあ、それを解決する方法、教えてあげようかな?」
真子はそう言うと………
真子「実は私も大会の参加者を推薦出来る立ち位置なんだよね」
なんと、真子も推薦者を決められる1人であると判明した。
エマ「ええっ!? なんで黙っていたんですか!?」
これの事実に、エマは隠していた真意を問いかける。
真子「推薦は大事に行うべきだと私は考えているの。そして、私はエマちゃんが相応しいのでは無いかなと決めたから貴女を推薦する。それだけの事だよ。それに、エマちゃんだってマジシャンバトルはやっているはずでしょ?」
真子はそう言うと、本気でエマを大会に推薦する事に決めたようだ。
エマ「でも………私なんかでいいんですか?」
エマはそれでも不安そうな様子を見せたが………
真子「私が重視しているのは密かな想いの強さ。それと………他の人はどうせ単純に強い人を連れてくると思ったから、そのジョーカーとして戦ってくれるかなと思ったんだよ」
真子はそう言ってエマへの推薦をすると決めたようだった。エマにとってその時の真子の真意はまるで分からない様子を見せたのだった………
真子は他の推薦者とは別の目的で推薦を決めたようだった。果たして、それは冗談かそれとも………?
To Be Continued………
次回予告
2日後、メリルの店の中で王立学院生を交えた大会が開かれる事となった。その第一試合にフータが挑む事となり………!?
次回「王立学院生交流大会開幕」