遥の指導を受けるフータを寂しそうにするエマ。真子との会話の中で、真子も大会への推薦が出来る立場であった事が判明し、真子の推薦によってエマもまた大会に参加する事となったのだった………
第12話 王立学院生交流大会開幕
そして2日後、メリルの店にて………
メリル「さて………只今より、第3回王立学院生交流大会を始めます!!」
メリルの進行により、フータが心待ちにしていた大会、王立学院生交流大会が始まった。
メリル「今回も8名の推薦により、4人の学生枠、4人の一般枠プレイヤーが参加しました。では、早速今回のプレイヤーを紹介しましょう! まずは学生枠! 1人目は白宮春香教授の推薦、ユリス=シロミヤ!!」
メリルが最初に紹介したのは、既にフータと対峙し彼に勝利したユリス。
真子「(やっぱりお母さんの推薦はユリスちゃんだよね………)」
今回は舞台裏から見ている真子。ユリスを推薦したのは真子とユリスの母である白宮春香という人物のようだ。
メリル「2人目はコゴリ=エイヤ准教授の推薦、アボク=カズバー! 3人目はシャルジ=アクル准教授の推薦、サジ=ナーゲル! 4人目はハクビ=ツヅキ教授の推薦、ツヅリヤ=スカー!」
メリルは次々と王立学院生の選手を紹介。フータは誰とも面識が無い。こうしてバトルフィールドに4人の王立学院生が現れた後………
メリル「では、続いて一般枠の選手です! まずは、私の父であるノゾク=レミール伯爵の推薦、ハツル!」
1人目はメリルの父であるノゾク=レミールが推薦したハツルという少年。そして………
メリル「2人目、3年前の事件を戦い抜いた巫女服のマジシャンバトラー白宮遥の推薦、フータ!!」
フータが2人目の一般枠としてバトルフィールドに姿を現した。しかし、観客は一般枠には興味ないのか声や拍手は無い。
フータ「(ちえっ、俺には歓声無しか)」
フータが少しいじける様子を見せる中………
メリル「次に3人目! 白宮真子副店長の推薦、エマ!!」
エマが約束通り真子の推薦でバトルフィールドに現れた。
フータ「エマ!? お前も出るのか!?」
フータはエマの登場に驚いていた。
エマ「真子さんの推薦でね………まあ、仕方無くよ」
エマはそう言うも、内心ではとても嬉しいのかフータと顔を合わせられなかった。
フータ「ふーん、まあいいか」
フータはエマのマジシャンバトルの腕を知っているのか、特に気にする素振りは見せなかった。
メリル「そして! 最後の4人目! 今回も推薦者は私………ではありません!!」
最後の1人………が発表される直前、ここで最後の推薦者は過去の例からメリル………とはならなかったようだ。
エマ「えっ? ど、どういう事………?」
この事態にユリス、そして舞台裏で見ていた真子以外は驚いていた。
メリル「過去の大会に参加、もしくはご覧になっている方々はご存知かと思いますが、最後の推薦者は我らがウズクチョの英雄であるUです。しかし彼は自己都合で旅に出ておりここ2年の間は私が変わりに推薦しておりました………ところが今年………突然この店にUが手紙を送ってきて………なんと最後のプレイヤーを推薦してきました!」
どうやら本来の最後の推薦者は、3年前の魔の事件で戦ったウズクチョの英雄であるUという男。彼は今現在ウズクチョにおらず、今回のようなイベントには干渉が不可能なはずだったが、なんと今回の大会では手紙を使う形で推薦をしたようだ。
フータ「ゆ、Uさんの推薦者だって!?」
これにはフータも大きく驚いた。その理由は、フータがUを憧れのマジシャンバトラーと認めているからだ。
フータ「いったいどんな子を推薦するんだ………!?」
ウズクチョ国民なら誰もが知る英雄Uの推薦者に期待を寄せる会場にいる人々。
メリル「では、最後の1人です! ウズクチョの英雄Uの推薦………えっと、八重………継美!!」
メリルは最後の一人を紹介するが、名前を呼びづらそうに説明した。
真子「八重継美………なんかこの世界とは違う感じの名前だなぁ………」
真子は首を傾げる様子を見せる。そして現れたのは、薄茶色のセーターに青のスカート、黒のハイソックスに、セーターの下のブラウスの襟元に赤いリボンを着けた黒髪のツーサイドアップの美少女だった………真子がその姿を見た時、すぐにある事に気付いた。
真子「………!! あの子、この世界の子じゃない!? 確か、前の世界にあった日本って国の子………!?
そう、その容姿は紛れも無く日本人だった。この世界においても異色な存在である彼女の登場は、会場の空気を冷ましてしまった。
継美「ふぇ………?」
継美という少女は気弱なのか、怯えるように声を漏らした。
フータ「えっと………あの子は誰なんだ? この国の子じゃないのは分かるんだが………」
フータは見た目から同い年くらいの少女である事はすぐに分かったが、首を傾げる様子を見せたのだった………
メリル「………さて、気を取り直して………今回の大会の対戦ルールはスーパースタンダードルールで行いたいと思います! ではこれより、第1試合を行います! 第1試合はフータvsアボク=カズバー!!」
開幕から会場の不安がありつつも第1試合。初っ端からフータに出番が回ってきた。
フータ「よーし、行くぜ!!」
フータとアボクを除いた6人はコート内にある控え席で観戦。フータとアボクは対面する………
フータ「よろしくお願いします!」
フータは頭を下げて挨拶をする。
アボク「………まあ踏み台としては悪くないか」
しかしアボクはフータに疑問を与える言葉を投げかけてきた。
フータ「(踏み台………!? どういう事だよ………?)」
フータにはアボクの言葉の意味が分からなかったものの、とりあえず試合を始める事に。アボクはマジックファイルを、フータはマジックマシーンにデッキをセットし………
2人「マジシャンバトル………スタート!!」
2人はマジシャンバトルを開始したのだった………
参加者から驚きの事態が起きる開幕となったが、フータは1回戦に挑む事に。しかし、アボクが発した踏み台とはどういう事なのか………!?
To Be Continued………
次回予告
フータvsアボクの対決。フータが有利な様子を見ていると、アボクはこの大会における参加の真意を口にする。それを聞いたフータは………!?
次回「大会参加の真意」