たった1ターンのチャンスにおいて、必要なカードを引いてみせたフータは津吹を下し、決勝へ駒を進めた。勝負に敗れた津吹はフータに対してリベンジを誓う様子を見せたのだった………
メリル「次の対戦カードは継美ちゃんと真子さんの対決ね。それじゃあ15分のデッキ調整時間をあげるわ」
メリルは次の対戦カードとなっている継美と真子に対し、デッキ調整時間の猶予を与える。
真子「………私はいらないです。そんな事しなくても勝てますから」
だが、真子はその猶予を自ら投げ捨てた。
フータ「ええっ!?」
フータ達は真子の言葉に驚いていた。
U「初っ端からかますねぇ………」
先程から見せている冷たい様子の入った真子に対し、Uは思わず苦笑いを見せた。継美も思わず真子の空気に圧倒されかけたが………
継美「じゃあ………15分間そこでじっと立っててくださいよ。私のデッキでボコボコにしてあげますから」
継美はそう言い返すと、真子に対して背を向けて近くのベンチでデッキ構築を始めた。
エマ「デッキ構築を選んだ………てっきりデッキ構築なんてしないでやるとか言い出しそうな空気だったのに………」
エマは意外そうな様子で継美を見やった。
U「(いや………今の継美ちゃんの動きは正しい。挑発程思考を鈍らされるものは無いしな………とは言っても、勝負に対する熱い想いは垣間見えるが………!)」
一方、Uは継美の判断を認めていた。この状況における冷静さほど忘れてはいけない。継美は無意識の内にそれを感じていたのだろう。しかし、継美の熱い想いも心のどこかで察していた。
継美「(この勝負だけは負けない………フータくんにリベンジする為に………そして、敵に乗っ取られていた私を助けてくれた………その恩返しをする為にも………!!)」
実際、継美の中ではフータとの戦いに向けた大きな想いが隠れていた。そして、継美はデッキと真子の戦術を思い返し始める。
継美「(真子さんの能力無効化戦術は確かに強いけど、フルアーマーが出せればそれでいい………! 幾ら真子さんと言えどフルアーマーを出してしまえばこっちに勝ち目が来る………!!)」
継美はそう考えると、デッキの中には真子対策のカードはあまり入れず、自身の戦術を伸ばすカードを多く入れる事に決めた。そんな中、フータは考え事をしていた。
エマ「………どうしたの、フータ?」
エマはフータの様子に首を傾げていた。
フータ「いやさ………真子さんの能力無効化戦術を3回見てきたけど………あれって天敵あるよな? 1つは津吹のデッキ。あれは魔法無効と津吹の降参で逃げ切ったけど………継美はフルアーマーを出せれば真子さんの戦術を崩せる………フルアーマーになるのに必要な装着系が墓地にいてもフルアーマーを出せるようになってるから、継美側は能力無効化耐性をエンジェルに与えちまえばそれで終わりだし………」
フータの中には懸念があった。それは真子のデッキを潰せる方法が継美のデッキにある事だった。
ユリス「確かにその方法はあると思うよ。でも………まだ真子お姉ちゃんは全ての手を晒した訳じゃない………継美ちゃんがそれを見抜けるか………それが重要かな」
しかし、真子のデッキの事をよく理解しているユリスは真子にまだ手がある事を明かした。
フータ「ま、マジで………!?」
フータはユリスの言葉に驚きを隠せずにいたのだった………
第2試合における継美vs真子。勝負の相性で真子より優位のはずの継美。しかし、ユリスは真子が全ての手を見せていない事を語る。果たして、第2試合の流れは如何に………!?
To Be Continued………
次回予告
ユリスの話に驚く中、Uは真子の姿が以前と変化している事に言及し始める。果たして、これが意味する事は………!?
次回「姿の違い」