フータvs粘土人間の勝負に突如割り込んできた少女の魔。彼女の登場により粘土人間は撤退。ところが、少女の魔はUも敵視しており、彼に対して剣を向けたのだった………
??「はあああっ!!」
少女の魔はUに対しガムシャラに剣を振り回す。Uは最初こそセイバーで防いでいたが、途中から回避に専念し始めた。
??「さっきからかわし続けてばかり………おちょくるな!」
少女の魔はUがロクに反撃してこない事に怒りを見せていた。
U「さっきの会話からさ、君もあの粘土人間と同じ部類だって思ってさ。斬ったらそのまま死ぬんじゃないかなって思ったんだよ」
Uはそう言って、彼女の身を案じるような言葉を投げかけた。
??「悪意の存在が………! 私に説教するな!」
少女の魔は口調が崩れる程の怒りを顕にし、Uに何度も斬りかかる。しかし、Uは素早い動きで全ての斬撃をかわした。
メリル「U、完全に彼女の攻撃を見抜いたのかしら………全然余裕を失っていないわね………」
Uの戦友とも言えるメリルは、Uの戦闘面における強さに改めて驚かされていた。そんな中、驚きを隠せないまま様子を見ていたフータは………
フータ「おい! なんでUさんを敵だと決めつけるんだ! その人は悪い人じゃない!!」
少女の魔に対し、自らの疑問を問いかけた。
??「………貴方こそ何を根拠にコイツを信じられるの? 私の記憶の中には、コイツが私達魔の平和を脅した危険な人物としての記憶がある………!!」
しかし、少女の魔はフータの言葉を跳ね除け、Uに対する記憶を語る。フータは少女の憎しみの記憶に動揺を隠せない中、Uはある事に気付いた。
U「(………成程、憎しみの記憶が彼女の中に刻まれているのか………影闇の奴、死んでから既に3年の月日が経っているというのにまだ面倒くさい事を残してくれちゃって………!)」
Uはどこか面倒くさそうに少女の魔を見やった。少女の魔はUに対してまだまだ戦闘を仕掛けようとする様子を見せていたが………
U「………キリが無い。少し痛いのを我慢してもらうぞ!」
Uはそう言うと、セイバーを構えると、これまで様々なカードを生み出してきた月の神の力をセイバーに纏わせると、目にも止まらない速さで少女の魔へと接近し………
U「{フルチャージセイバー}!」
鋭い斬撃の一撃で少女の魔を斬った。
??「うあああああっ!!」
少女の魔はフータの方へと吹き飛ばされると共に、苦痛に対する悲鳴を上げる。
フータ「ゆ、Uさん! このまま倒すのはなんか違う………!!」
フータは少女の魔に駆け寄ると、彼女を倒す事にやや否定する様子を見せる。
U「………わかってる。殺しはしないよ」
だが、Uはフータの内心を先読みしていた。直後、少女の魔の斬られた箇所から光が放たれると、少女は突如としてフータの手の中でマジシャンバトルのカードへと変化した。
フータ「………! マジシャンバトルのカード………!?」
これにはフータを始め、その場にいた誰もが困惑を隠せなかった。
U「………影闇製の魔は破壊されたらそれで終わり………だから僕の力で書き換えさせてもらった………取り敢えず破壊による消滅リスクは消えた」
Uは少女の魔をひとまず助ける為に彼女を斬ったようだった。しかし、少女の魔は魔としての力がかなり強いのか、すぐさまカードから飛び出した。
??「余計な事を………!!」
少女の魔は苛立ちを顕にしていた。
フータ「やめろって! えっと………御剣!」
フータは、カードに書いてあった少女の魔の名前を口にする。それを聞いた少女の魔改め、御剣は足を止めた。
御剣「………なんで私の名前を知っている?」
御剣は激昂しながらフータの方へと走り、剣を振り下ろそうとする。しかし、フータに対して剣が振り下ろせなかった。
御剣「………! う、腕が重い………なんで………!?」
御剣は理解が出来なかった。
U「………僕以外の人間には手を出せなくさせてもらった。下手に殺人鬼になられても困る」
Uはそう言って御剣を1度カード化した際に手を打っていた事を明かした。
御剣「くっ………!!」
御剣は悔しそうな様子を見せ………
御剣「うあああああっ!」
またしてもUに斬りかかってきた。
U「いい加減にしろって」
Uは面倒くさくなったのか、セイバーのグリップで御剣の頭をぶん殴った。これにより、御剣の視界は真っ暗になったのだった………
影闇によって作られた少女の魔、御剣。彼女はUによってリスクから解き放たれる事となったが、その本質はまだ変わっていなかった。果たして、フータ達と御剣による物語はどのように動いていくのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
御剣が意識を取り戻した後、フータは御剣に対し粘土人間とUを倒そうとする理由を問いかける。御剣はフータも粘土人間を倒したい事を知ると、彼を利用する事を画策し………?
次回「フータと御剣の利害一致」