幻想魔札技録〜マジシャンバトル〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
目を覚ました御剣から、Uと粘土人間を狙う理由を問いかけ、それが本能と朧気な記憶によるものである事を知る。そして、御剣側も、フータが粘土人間討伐を考えている事を知り、フータを利用する形で彼に協力を持ちかける。その対価を払うかのように、御剣は自身の力でフータのデッキを大きく強化したのだった………


第260話 協力の約束

御剣に強化させられた魔のカード全てに目を通すフータ。全てのカードが元より強化されており、それは切り札格である{絆の月戦士}や{絆の天馬騎士}も例外では無かった。

 

フータ「………こんなに強くしてもらっていいのか? ってか、なんでUさんみたいな真似が出来る?」

 

フータは、御剣が何故フータのデッキにあるカードを強化する力を持っているのか首を傾げた。

 

御剣「………私が目を覚ました時、私を生み出した影闇のものらしきメモがあった。粘土人間にはありとあらゆる存在へと変化する力を。私には様々な魔に力を与え、自らの勢力に加える力を与えたとメモには書いてあった。言ってしまえば、私達は最強の魔として生み出された存在という事になるって訳」

 

御剣はそう言って、フータの魔を強化した力は彼女の固有能力と言えるものである事を呟いた。

 

フータ「………メリルさんが嫌いそうなパターンだ」

 

フータは思わずメリルの事が頭に浮かんだ。

 

御剣「………私と組んでくれるなら最低でも粘土人間討伐までは協力するって約束する。どうせUのせいで君には手を出せないし………粘土人間は今や最強クラスの魔である事に変わりは無い。私と組んで損はさせないから」

 

御剣はフータに対し、粘土人間を倒す為の力を提供した上で協力関係を持ち込んできた。Uの事でギクシャクはしているが、粘土人間を倒すという目的は合致している為、フータにも幾らかメリットはあると言える。フータは少し考える素振りを見せた後………

 

フータ「………分かった。お前の誘いに乗ってやる。ただし1つ俺から条件がある」

 

御剣の話に乗ると共に、条件を持ち出した。

 

御剣「………条件?」

 

御剣は首を傾げる様子を見せる。

 

フータ「………少なくとも俺と手を組んでいる間はUさんを倒すって話は無し。それが条件だ」

 

フータは手を組んでいる間に限り、Uの撃破を諦めるよう約束するものだった。

 

御剣「………ダメ。Uを倒すのを諦める気は無いから」

 

御剣は条件を受ける気は無かった。それを聞いたフータは力任せに御剣の胸倉を掴んだ。

 

フータ「………これでもかなり妥協してるんだよ………!! まだ期間限定なだけ有難いと思えよバカ野郎!!」

 

フータはこの時、珍しく激昂していた。彼にとってUが憧れの人間であるが故の怒りだろうか。それを見た御剣は驚く様子を見せた。フータの怒りを感じとった御剣は………

 

御剣「………分かったから。協力中はUを殺さないという条件でいいなら受け入れる」

 

御剣はそう言って、フータの条件を少し変える形で受け入れた。それを聞いたフータは御剣の妥協案を受け入れ、手を組む事になったものの………

 

フータ「………言っとくがUさんに手を出したら許さないからな!」

 

フータはそう言い返す。どうやらまだ警戒心を強めていたようだった。

 

御剣「………割と舐めてたかも………」

 

御剣もフータの迫力に驚かされており、フータを舐めていた事をどこか後悔する素振りを見せていたのだった………

 

 

 

粘土人間討伐の為に御剣と手を組んだフータと御剣。しかし、U絡みの問題は2人の関係は険悪なものだった。果たして、このような調子で2人は手を組めるのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
御剣はフータを利用する事の難しさを感じさせられていた。そんな中、Uが御剣の前に戻った。御剣は反射的に構えそうになったが、フータとの約束を最初から破る訳にはいかず、渋々手を止めるのだった………
次回「御剣の苦悩」
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