フータは御剣に対し、Uを殺さない事を条件に手を組む事を約束した。フータの条件に対する本気さを知った御剣は、妥協する形で受け入れ、フータと手を組む事となったのだった………
フータは少しして落ち着きを取り戻した。しかし、御剣はフータの激昂が頭から離れないようであり、軽くトラウマのようになっていた。
御剣「(彼………フータくんとか言ったっけ………どこからどう見ても普通の人間にしか見えなかった………なのにあの迫力………Uとは違う何かを感じた………彼を利用するのはかなり難しそうだ………)」
御剣はフータを利用する為に協力を持ちかけた。しかし、その道のりは果てしない事を感じさせられた。
U「………話は終わったか?」
そんな中、Uがフータ達の元へ戻ってきた。
フータ「Uさん………! 取り敢えず手は組みました」
フータは手を組んだ事を語る。
U「そっか。席を外して正解だったようだね」
Uはそう呟く。どうやらフータ達の元を離れていたのは意図的なものだったらしい。
御剣「U………!!」
御剣は反射的に剣を構えた。
フータ「や、止めろバカ野郎! さっき約束したばっかりだろうが!!」
フータはそう言うと、Uを庇うように御剣の前に立った。
御剣「ぐっ………うっ………!」
御剣はフータを前にすると手が震える様子を見せた。そして、どうにか自身を抑え込むと、剣を投げ捨てた。
御剣「………どうにも反射的に構えてしまう」
御剣はフータに対してそう呟いた。
フータ「そんなの言い訳にしか聞こえない………!!」
しかしフータには言い訳にしか聞こえなかった。無理も無い話ではあるが。
U「………だったらこういうのはどうだい? 彼女のカードは今ファイルに入ってるんだろう、フータくん?」
そんな中、Uが会話に混じってきた。
フータ「は、はい。ここに御剣のカードはあります」
フータはマジックファイルから御剣のカードを取り出す。どうやら御剣が気絶している間にカードはUからフータの手に渡ったらしいようだ。
U「魔は実体化した場合においても、自身のカードは本人か相棒になるプレイヤーの手元に残っている。もし御剣が約束を破るなら、そのカードを破いてしまえばいい。この世界ではどんな魔も自身のカードが破損すれば存在を保てなくなる………それならフータくん側からでも制御出来る」
Uはフータに対し、御剣を物理的に抑え込む手段を伝えた。
フータ「カードを………破く………!?」
フータは驚きを隠せずにいた。
U「………あくまで最悪の場合の話だよ。そんな事態、フータくんにも彼女にも全くメリットがないし………オススメはしないけどね………まあ、あまり僕から絡まないようにするよ。その方が対策になるだろうさ」
但し、Uはその手段が最悪の場合のものである事を注釈するのだった………
フータと御剣の協力関係において、フータ側から御剣の策を止める手段がある事が明かされるが、それはフータにとって好ましくないものだった。果たして、これを知ったフータと御剣の協力関係はどのようなものへと動くのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
数日後、Uから開示された情報によって、フータと御剣は共に苦悩する事態となってしまっていた。そんな彼等の元に粘土人間が現れ………!?
次回「最悪の手段に対する思い」