御剣は反射的にUへ構えてしまう面があった。Uはフータ達に対し、最悪の場合の対処法を伝術する。それは、御剣のカードを破く事だった………
Uから明かされた最悪の場合の手段を知ってから数日経ったある日の事。フータは御剣のカードを取り出し、それを眺めていた。
フータ「(長らくマジシャンバトルをやってきたけど………こんなにビビった気持ちになったのは初めてだ。マジシャンバトルのカードを破くだけでもやべぇのに………実体化できる魔も結局はカードが大事なんだな………でも、そんな方法を取っていいのだろうか………?)」
Uから教えられた、御剣を物理的に止める方法として、御剣のカードを破くという行為。しかし、それは根っからのカードゲーマーであるフータにはとても出来ない手段であった。
フータ「………俺はどうすればいいのかな………」
フータはこの時、過去1番の苦悩をしていた。そんな中、カードから御剣が実態化した。
御剣「………はあっ」
しかし、御剣も実態化して間もなく溜息を着いた。
フータ「………なんでお前が溜息を着くんだよ?」
フータもこの時ばかりは気になる様子を見せ、思わずそう問いかけた。
御剣「………この間のUの話を聞いて思わず衝撃を受けてしまった。私達魔はそのカードを破かれる程度で死んでしまうのだなと………」
御剣は自身の生殺与奪の権利が、自身のカードにある事を突き付けられた事が特に衝撃であったようだった。
フータ「カードを破る事で魔の命を奪うなんて方法、お前も知らなかったんだな………?」
フータは御剣の様子から、彼女の様子が嘘ではない事を察した。
御剣「私は記憶こそあれど、長らく封印されていたようだから………情報など一切入ってはこなかった」
その理由は粘土人間と共に御剣が封印されていた事が原因だった。
御剣「………Uは過去に影闇と戦った事があるはず。だからこそカードを破れば意思を持つ魔を殺せる事を知っていた………」
御剣は、Uが情報を持っていた理由を考察する。
フータ「………もしもの話だ。もし俺がお前のカードを破く手段を取ろうとしたら………お前はどうする?」
そんな中、フータは御剣に対してそんな事を問いかけた。
御剣「………」
御剣は最悪の事態の事を想像すると、思わず黙ってしまった。しかし答えが出たのか、フータにその答えを伝えようとしたその時だった。
????「おやおや………この間の少年くんと御剣じゃないか」
突如としてフータ達に声をかける者が現れた。しかし、フータと御剣はその声を知っており、特にフータは声を聞いた瞬間、声が聞こえた方を振り向き………
フータ「貴様………粘土人間か!!」
声の主の名を叫ぶのだった………
御剣を物理的に止める方法は2人を苦悩させるものだった。そんな中で現れる粘土人間。果たして、フータ達の運命は如何に………?
To Be Continued………
次回予告
粘土人間はフータ達とは対称的に飄々としていた。そんな彼は、フータ達にゲームを仕掛ける事を宣言してきたのだった………
次回「粘土人間のゲーム」