フータは御剣の様子がおかしい事に首を傾げていた。だが、遥との会話を経たフータは、御剣との関係に慌てる必要が無い事をアドバイスとして受けたのだった………
遥への相談から数日後の夜、フータは自室において眠ったフリをしながら御剣の観察をしていた。御剣はフータにカードを渡された日から数日間ずっと実体化していた。
フータ「(御剣の奴、あれからカードに戻っている様子もないんだよな………)」
フータは自身が寝ている時間を除き、御剣の経過を語っていた。
フータ「(遥さんから魔の中で人間のように睡眠を摂る奴はまずいないらしいけど………にしてはずっと実体化しているな。自分から実体化した事はまずないボンドはまだしも、度々勝手にカードから出てくるペガサスより頻度が多い………というか、俺が寝る時にはペガサスもちゃんとカードに戻っている………御剣は何を考えているのやら………)」
フータは御剣の様子に首を傾げながら彼女を見ていると………
御剣「………はあっ。最近の私はどうしてしまったんだろう………」
御剣はフータが寝ていると考えてなのか、突如として独り言を呟いた。
フータ「………! (きゅ、急に口を開いた………!?)」
フータもこれには驚いていた。だが、御剣が独り言を呟いたのは初めてのようであり、フータは続けて耳を傾ける………
御剣「私はフータくんと利害の一致による関係のはずなのに………最近は妙に落ち着きを感じる………最初は警戒心も強かったのに、今ではそんな警戒心も薄れてきている………何故なんだ………?」
どうやら御剣も自身の心境の変化には驚いていたが、その理由には全く気が付いていなかった。
フータ「(………御剣の奴も自分が変わっている事に気付いているんだ………何か俺に出来る事は無いだろうか………?)」
フータは御剣の内心を悟る様子を見せる。しかし、その直後に寝返りをうったタイミングにおいて誤ってベッドから落下してしまった。
フータ「う、うあああっ!?」
フータはひっくり返るように地面に落下。この音に御剣は驚き、思わず呆然としていたが、直後に御剣はフータに駆け寄ると………
御剣「だ、大丈夫………!?」
フータに心配する様子を見せる。
フータ「ああ、大丈夫大丈夫………」
フータは御剣に対してそう言葉を返す。その際にフータは自身も御剣も互いに警戒心が弱まっている事を察した。
フータ「(………俺も御剣も互いに歩み寄ろうとしているのか………? でも、まだそれは俺の一方通行かもしれないな………)」
フータは御剣と互いに歩み寄ろうとしている事を考えるも、それは自身の一方通行かもしれないと考えるのだった………
御剣の様子を見て、彼女の中でも変化が起こっている事を知ったフータ。しかし、フータの中では懸念点も存在していた。果たして、フータの見た御剣は本当にフータに歩み寄ろうとしている様子なのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
翌日、フータは遥に呼び出され、彼女から稽古を付けると言われる。それは、本気の遥とのマジシャンバトルであった………
次回「師からの試練」