{炎絆月戦士}によって、遥の魔をギリギリにまで追い込むが、遥は自らの切り札を召喚する。そして{超光水の究極兎}によって、フータの危機は未だ晴れないのだった………
バトル状況
フータ 手札4枚、MP5、残りの魔2体
遥 手札6枚、MP6、残りの魔1体
フータ「俺のターン、ドロー! 俺はチェックのフェイズにて手札を2枚捨てる事で、{復讐の炎騎士御剣}を召喚!」
フータは最後の魔として御剣を召喚。御剣の登場によって炎絆月戦士のパワーは3300に押し上げられたが、遥は手札6枚と枚数が多く、フータはそう簡単には動けなかった。
フータ「(くそっ………! 師匠のラビットはパワー3000………これだけなら大した事無いのに、とてつもない緊張感だ………!)」
フータは緊張感を晴らす事が出来ない。しかし、勝つ為にはここで攻める他に方法も無かった。
フータ「(やるっきゃねえ………)………俺はボンドでラビットをこうげ………!」
フータは炎絆月戦士で攻撃を仕掛けようとするが………
遥「その前に! フータくんのメインのフェイズ内にて私は手札から速攻対抗カード発動! {水兎の輝き}! このカードは相手のメインのフェイズでしか使えないけど、その効果でこのターン中、ラビットのパワーを1500プラスするよ!」
ルール上全てのフェイズを通るのがMPマジシャンバトルである為、遥はフータが攻撃出来るアタックのフェイズ突入前に超光水の究極兎のパワーを4500に押し上げた。
フータ「………!! (ラビットのパワーが4500………!? ダメだ、このターン中に攻撃は出来ない………!!)」
フータは絶望を感じ、思わず俯いてしまった。このままフータは何もせずにターンを終える………そう思われていた直後だった。
御剣「何を諦めてる………!! こんな所で諦める程君は弱いのか、フータくん!!」
フータが絶望する様子を見た御剣は、耐えられなくなったのかフータに発破をかけてきた。
フータ「御剣………!?」
フータは御剣の様子に驚きを隠せなかった。
御剣「君の目的は何だ………!? あの粘土人間を倒す事じゃなかったのか………!? 私は………落ち込む君を見たくて力を貸したんじゃない………! 粘土人間を倒すまで誰にも負けない為にこの力を貸したんだ………!!」
御剣はそう言って彼女なりにフータを励ます様子を見せる。それを聞いたフータはハッと我に返る様子を見せると………
フータ「そうだ………俺は粘土人間を倒す………倒す為に今の戦いに挑んでるんだ………! ………幾ら師匠が相手だとはいえ………こんな所で負けられる訳ねぇだろうが!!」
戦意を取り戻したようであり、再び視線を前に向けた。
遥「………やっぱり心を持つ魔はいいね。相棒と心を通わせるだけじゃなくて、互いを信頼し助け合う………そういう事が出来るから………!」
遥はフータ達の様子を見て嬉しそうな様子を見せる。そんな彼女の様子に、超光水の究極兎も頷く様子を見せた。
フータ「………まだある。俺達に勝つ方はあるんだ………!」
フータはそう言うと、自身のマジシャンバトルと手札に今一度目を通す。すると………
フータ「………! そうか! ボンドの特殊能力だ! 俺は攻撃時にボンドの特殊能力を発動! ボンドは属性に{炎騎士}を持つ、俺の場の魔と連携攻撃出来る効果を持っている! 俺はボンドと御剣で連携攻撃だ! 更に御剣の効果により、攻撃した{炎騎士}の魔のパワーはバトル中に限りパワー1000プラス! つまり御剣のパワー4500とボンドのパワー4300が合わさる事で、パワー8800! 更に御剣が連携攻撃している時、相手はこのバトル中対抗カードを使えない!!」
フータは超パワーによる連携攻撃を仕掛ける。遥の対抗カードも封じた事で勝利を掴んだ………と思われた矢先の事だった。
遥「甘いよ。私はラビットの効果を発動! 手札を全て捨てる事により、墓地から{魔の倍加}を発動! 本来魔の倍加は1ゲームに1度しか使えないけど、この効果による発動はその使用回数には含まれない! だからラビットのパワーは永続的に9000へと押し上げられるよ!!」
なんと遥は超光水の究極兎による効果で、再び魔の倍加を使用。これにより超光水の究極兎のパワーを9000にし、同時攻撃を迎撃しに来た。
遥「ボンドによる同時攻撃は、2体の魔を1体として扱う効果になっているはず………つまりラビットに反撃されてどっちの魔も破壊される………このゲーム、私の勝ちだよ!!」
勝負は遥の逆転に終わる………そう思われた時だった。
フータ「それはどうかな………! まだ俺には………ボンドの効果が残っている! ボンドのパワー上昇効果は普段は俺の場の魔だけを参照するが………攻撃時に限り、俺の墓地の魔も対象になる! 俺の墓地には魔が4体いる………つまり、ボンドのパワーは2000プラスされ、同時攻撃のパワーは10800になる!!」
なんと炎絆月戦士の効果でパワー勝負は再びフータの勝利へと逆転した。
遥「………!! 攻撃時に限り、墓地にいる魔も参照する………!!」
遥は炎絆月戦士の効果に驚く様子を見せた。御剣の効果で手札から対抗カードを使えない遥にこれ以上の手は無く、超光水の究極兎は遂に破壊された。
遥「(………フータくんは御剣ちゃんと確かに絆を結び始めている………これなら、あと少しでお互い信頼し合える関係になれるかもしれないかな………?)」
遥は敗北したものの、その表情は嬉しそうだった。何故なら、フータと御剣、2人の中で確かに絆が生まれている事を察したのだから………勝負終了後、炎絆月戦士がカードに戻る中、御剣は自身の中にある力で実体化を継続していた。フータはデッキから御剣のカードを取り出すと………
フータ「ほら、お前のカード」
再び御剣にカードを渡そうとする。しかし………
御剣「いや………いい。そのカードは君が持っていて欲しい」
御剣はこれを拒否し、カードをフータに持っていてもらう事を口にした。
フータ「………いいのか?」
フータは御剣の言葉に驚いていた。
御剣「いいの。君の事、ちょっとは信用出来る相手だって感じたから………」
御剣はそう言うと、自分からカードの中へと戻っていった。そして御剣がカードに戻った瞬間、カードに宿っていたUの月の力が放たれた。これにより次にフータがカードを目にした時、そのカードは{絆の炎騎士御剣(ボンドフレイミーナイトみつるぎ)}という新たなカードに変化した。
フータ「御剣のカードが変化した………!?」
フータは一瞬、何が起こったのか分からない様子だった。しかし、遥はフータに近付き………
遥「何だかんだ言って認め始めてるんじゃないかな、フータくんの事」
御剣がフータを認めているのでは無いかと、個人の解釈を交えた言葉をかけるのだった………
長い苦戦を強いられた遥との対決に何とか勝利したフータ。このギリギリの戦いにてフータは御剣とも距離を縮める事が出来た。果たして、カードが変化したのはその絆の変化の現れなのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
御剣との距離を縮めたフータは、エマ達にこの事を共有する。しかし、そんな彼らの前に粘土人間が現れた。彼はフータ達に対し悪趣味な大型ゲームを仕掛けてきて………!?
次回「悪趣味なゲーム対決」