幻想魔札技録〜マジシャンバトル〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
フータは{炎絆月戦士}と御剣による連携攻撃に加え、フィールド魔法{絆結界}の効果で運を掴んでみせたフータは、遂に粘土人間を撃破したのだった………


第315話 粘土人間の最期

吹き飛ばされた粘土人間は近くの岩に激突。既に致命傷を負っていた粘土人間は身体が崩れていくのを目にすると共に、彼自身のカードに火が着くのを目にした。

 

春香「………影闇によって生み出された魔は敗北と共に消滅する………それがどんなに強い魔であったとしても………」

 

春香は改めて影闇の魔の特徴を語る。粘土人間はそれが本当のものである事を身を持って思い知らされる事となった。

 

粘土人間「………そんな………まだ僕はゲームを楽しみきれていないのに………! 何故消滅しなければならないんだよ………!?」

 

粘土人間は自らの敗北が受け入れられない様子だった。

 

エマ「あの魔………最後まで自分勝手………!!」

 

エマは粘土人間が最後まで自分勝手な様子に驚きを隠せなかった。だが、フータはエマの口を右手で押さえる。エマは突然の光景に驚いていたが、不思議と自然に受け入れてしまった。

 

フータ「………粘土人間、最期に1つだけ教えてやる。俺はお前のゲームなんかまるで興味がねぇ………クソゲーだ」

 

フータはそう言って、粘土人間がこれまで行ってきたゲームについてまるで興味が無いことを呟く。

 

粘土人間「………よく言うよ。君だって御剣によって圧倒的な強さを得た………君の強さだってクソゲーへと押し上げる原因になっているんだよ………!!」

 

粘土人間は自らの行いを棚に上げ、御剣によって圧倒的なカードパワーを得たフータもまた、自らのゲームをクソゲーへと押し上げた要因である事を口にする。その直後に御剣がカードが実体化した。

 

御剣「………それは違う。私と貴方の強さは確かに反則じみたものだけど………フータくんはただカードが強いだけのプレイヤーじゃない。貴方を倒せるだけのタクティクスセンスがある………それが彼だ………!!」

 

御剣はフータがただカードの強いプレイヤーなのではなく、同時に粘土人間を倒すだけの実力がある事を言い放つ。

 

粘土人間「………君は僕と同じ生まれだったはずだ………何故、そんな事を僕に向けて言える………?」

 

粘土人間は御剣の変わりように首を傾げた。御剣もその理由について口を開く事は無かったが………

 

フータ「いや、違うさ………コイツは俺の仲間だ! お前みたいな汚ぇ奴とは違う!!」

 

フータは御剣が自らの仲間であり、粘土人間とはまるで事を言い放つ。

 

粘土人間「そんな………戯言………」

 

それを聞いた粘土人間は戯言のように聞こえた。しかし、自らの身体は溶け、彼のカードに付いた火は灰すら残さす燃え尽きたのだった。それを目にしたフータは………

 

フータ「………お前には分からねぇよ」

 

粘土人間が消滅した場所に向けてそう言い放つ。そして、御剣の肩を優しく叩く。御剣は口を開かなかったものの、表情は嬉しそうなものであり、無言のままカードへと戻った。御剣のカードを手にしたフータは………

 

フータ「皆、Uさんを追いかけよう………継美を助けるんだ!!」

 

そう言って継美を助ける為にUを追いかける事を口にする。エマ達はそれに頷く様子を見せる。そして、それを見ていた春香もこれに頷き………

 

春香「Uさんは継美ちゃんの世界がある方に向かったわ。行きましょう」

 

先程Uが飛んで行った方角を伝える。それを聞いたフータ達は、継美の世界がある方へと走り出すのだった………

 

 

 

粘土人間はフータ達の目の前で消滅した。最後までフータ達と相入れる事は無かった粘土人間は、最後までフータの価値を否定したものの、その否定はフータの心を揺るがす事は無かったのだった………

To Be Continued………




次回予告
フータ達が粘土人間と対決していた頃、Uは継美の世界の中で影闇と対峙する。影闇はこの3年間、Uへの憎しみだけを胸に生きていた事を語り始めたのだった………
次回「影闇の恨み」
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