幻想魔札技録〜マジシャンバトル〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
影闇を撃破したU。その直後にフータ達も合流した事で継美の救出に成功した。しかし、影闇は自らを倒した事は、影闇の力によって出現した世界が消える事を意味していたのだった………


第325話 救済の道

フータ「ふ、ふざけんな………そんな事あるかよ!?」

 

フータは影闇の言葉の理不尽さにそう言い放つ。フータが継美の手に触れようとした時、消滅が進み過ぎたせいか、とうとうフータの手が継美の手をすり抜けてしまった。

 

継美「手が………」

 

継美もこれを目にし、最早自分と自分の世界がこの世界から消える事を悟った。

 

フータ「なんだよ………なんだよそれ………なら俺達の………俺達の戦いはなんだったんだよ!!」

 

フータは悔しそうにそう呟く。エマもユリスも言葉が出て来なかった。そんな中、Uは消滅寸前の影闇の前に立った。

 

U「………勘違いしているようだな。お前が完全に死ぬという事は、3年前にぐちゃぐちゃになってしまった世界が完全に戻るという事だ。3年前のお前の力の副次効果で狂ってしまった次元を超えたワープも効果が元に戻り始めるだろう………フータくん達の絆は壊れたりしない」

 

Uは影闇の死は世界観の関係を崩す事では無い事を言い放つ。

 

影闇「次元能力などそうそう扱える者はいない………世界の関係は途切れる!!」

 

影闇はUの言葉を否定する。

 

U「途切れやしないさ。僕なら出来る………僕を誰だと思ってる? 3年前にお前やその関係のある奴等を倒した奴だぞ………」

 

Uは影闇の言葉に動じる事はまるでなく、冷静にそう言い放つ。

 

影闇「ざ、戯言を………い………う………」

 

影闇はUの言葉を戯言のように感じていたが、結果として力尽き、カード諸共灰と化した。その直後に継美の世界や継美は消滅寸前となった。もう残された時間は無い事を悟った継美は………

 

継美「………フータくん、エマちゃん、ユリスちゃん、Uさん………ありがとう………長い間不安の中で生きていた私の心を………数ヶ月の間暖めてくれたのが嬉しかったよ………ありがとう、皆………!」

 

最後の最後に涙を零しながら感謝を伝えた。

 

フータ「継美………つぐ………!!」

 

フータも涙ながらに継美の名を叫び続けるが、ついにタイムリミットが訪れると、継美の姿と同時に継美の世界は切り離されるように消えた。継美と世界が消えた後、彼等が立っていたのはただの草原だった。

 

エマ「き、消えた………」

 

エマは世界の消滅を口にする。そこでフータはいよいよ絶えられなくなり、地面で泣き出した。

 

ユリス「フータくん………」

 

ユリスはエマと共にフータを心配する様子を見せる。そしてユリスはUの方を見やると………

 

ユリス「ねえ、お父さん………私達は継美ちゃんにまた会えるんだよね………!? また皆でマジシャンバトル出来るんだよね………!?」

 

涙ながらに訴えかけるようにUへそう問いかけた。

 

U「………時間はかかるかもしれない。でも皆が望むなら叶えてみせるさ。泣いている純粋な子供の涙は見ててしんどくなる。僕に出来る事はなんだってしてみせる………!」

 

Uは時間こそかかるが、フータ達が望むなら叶えてみせると言い返すのだった………

 

 

 

影闇を撃破するも、継美が世界から消えてしまった事を悲しむフータ達。しかし、同時にUからまた会える道が語られた事で、永遠の別れにはならない事が明らかとなったのだった………

To Be Continued………




次回予告
一連の事件が解決した数週間後、Uと春香に向けた手紙が届く。それは、2人がしばらくウズクチョを離れる必要がある程のものであったのだった………
次回「英雄達の出張」
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