フータは継美の事を引き摺っており、未だに立ち直れずにいた。そんな彼にUはやるべき事を伝える。そして、自身が2日後にウズクチョを離れる事も口にするのだった………
Uがフータの家を訪れた翌日、Uは春香、真子、ユリスと共にウズクチョの広場に来ていた。
真子「珍しいね、お父さんがお花見したいなんて」
春香と真子はUにお花見として連れ出されたようだった。Uは花を見てこそいたが、その表情は他の事に対して真剣なものであり、とても花見に興味を抱いているようには見えないものだった。
春香「………そうでも無いみたいよ。今回は純粋にお花見をしに来た訳ではないらしいわよ?」
実際に春香は今回のUの目的はお花見では無い事を悟っていた。そして、そんな彼の前にマジックファイルを持つ少年が歩いてきた。
U「………来たか」
Uは目的の人物が目の前に現れた事に喜ぶように立ち上がる。彼の前にはフータが立っており、先日まで継美との事で意気消沈していた彼の目とは明らかに違う、闘志を燃やす目をしていた。
ユリス「フータくん………!」
ユリスはフータがこれまでとは違う様子で現れた事で驚いていた。
U「僕が助言したとはいえ1日で立ち直れるメンタリティーは流石だよ。僕を超えようとする君の想いは紛れもない事実である事を証明している」
Uはフータが立ち直った事に喜んでいた。フータも喜ぶ様子を見せながらマジックファイルを構えると………
フータ「俺は貴方に沢山の事を教えて貰った。でも、俺は貴方の背中を追いかけるだけで終わりたくは無い………俺は貴方を超える! 最強のマジシャンバトラーになって、自分の掴みたい未来を掴んでみせる!」
Uへの感謝と共に、Uを超えた先にある自身の望むモノを口にする。それを聞いたUは笑いを零すと………
U「そうか………ならその未来を掴む為に僕を倒して見せろ! 君の今の想いが通用するものなのか、この手で確かめてやろう!!」
そう言ってフータの壁として立ちはだかる事を宣言し、マジックファイルを構えた。これによって2人の対決の意思が証明された事となり、2人は対決の為にデッキをシャッフルし始める。
真子「成程………お花見に来たのはフータくんの力量を確かめる事だったんだ。でも、お父さん相手にフータくんは勝てるのかな………?」
真子はUのお花見の真意を悟るが、フータに勝ち目があるのかについては疑問に感じていた。
春香「………9割方Uさんが勝つでしょうね」
春香はUの方が圧倒的に有利である事を語る。
真子「お母さん、流石にそれは残酷じゃ………?」
真子は春香の物言いに首を傾げる。
春香「あくまで9割の話よ。もしフータくんが1割にも満たない可能性を掴める実力を持っているなら………それを踏まえるとUさんでも絶対勝てるとは確信してないのよ」
春香はあくまでUが圧倒的に有利なだけであり、絶対勝てるとは言っていなかった。春香の言葉に対し余計に首を傾げる真子だったが、フータとUがデッキをマジックファイルにセットした後、デッキからカード5枚を引くと………
2人「MPマジシャンバトル………スタート!」
フータとUの対決が幕を開けたのだった………
明日にウズクチョを去るUへ挑戦の為にマジシャンバトルを仕掛けるフータ。未来を掴む為にUを超える事を誓った少年の挑戦は、今ここで始まったのだった………
To Be Continued………
次回予告
Uの戦術と主要カードを頭に入れているフータだが、それでもフータは自身が不利である前提で戦う必要があった。それは、Uの圧倒的な戦術センスが関係していたのだった………
次回「不利寄りの開戦」