ハルケギニアの極道者 作:1R1分1秒KO
~ガリア王国~
「マコト・シュヴァリエ・ド・トージョー・シュヴァルツヴァルトの直弟子…マサムネ・シュヴァリエ・ド・トージョー・シュヴァルツヴァルト参りました。」
俺はそう言ってガリア王国第一王女イザベラに膝をつく
「よく来たね。マサムネ。」
イザベラは俺の顔を見るが無視だ。
「それで誰が護衛対象なんだ?」
俺は至極冷静にイザベラに護衛対象を聞いた。
「…下がれ。」
イザベラがそういい、全員が席を外した…何か訳ありのようだな。
「さて…マサムネって言ったってか?あんた。」
「ああ…」
「ガリアに入国した時からあんたの情報は掴ませて貰ったよ。」
…こいつ俺のことを知っているのか?!
「ええ…それがどうかしたか?」
こうなれば開き直ってしまうしかないか…
「まあ待ちなさい。私は何もあんたと殺し合いをしに来たんじゃない。」
話しが気になるな…聞いてみるか。
「どういうことだ?」
「…実は護衛して貰いたいのは私の従姉妹のシャルロット・エレーヌ・オルレアンなんだよ。」
なるほど…オルレアン公の娘か。イザベラは表向きはオルレアン公一派を潰そうとしているが実際にはオルレアン公一派…それを知られたくないから外部である俺を呼んだって訳か…いや…それでも理由が薄いな。となると…俺たちの裏の顔を知っていて取り込もうとしたって訳か。
「それで?護衛対象はどこに?」
「そのことを含めて話すけど長くなる…それでもいいかい?」
「構わない。」
どのみち俺に断る権限はないしな…
「じゃあ話すよ…」
イザベラが言うには
☆シャルロットはタバサと名乗り今トリステインの魔法学院にいる。
☆ただ護衛すると言ってもシャルロットには私(イザベラ)が依頼したことがバレないようにすること。また必要最低限のことは喋らない。
☆魔法学院には転校生として通してあるので普段は同級生の生徒として過ごしシャルロットを守れ。
☆シャルロットを守るといっても生きていれば良し。絶対に死なすな!
☆期間は学院を卒業するまで!
☆それ以外は自由!
とのことだ。結構寛大だな…
「で…質問はあるかい?」
「一つ…いいか?」
俺はこれまでの人生でかなり疑問が残っていた。その事実を確かめるためにも聞く必要がある。
「?言ってみな。」
「あんたはシャルロットに嫉妬したことがあるのか?」
俺がそういうとイザベラが急に顔を伏せた。
「ぷっ…あっはっはは!そう言うこと!?」
するとイザベラは大笑い…なんでツボにはまっているんだ?
「何がおかしい?」
「だってさ…シャルロットに嫉妬しているなら既に暗殺しているよ。それに気づかないあんたはサイコーだよ!…それに私にとってシャルロットは可愛い優秀な妹みたいなものさ…妹を思わない姉がどこにいるんだい?」
妹を思わない姉かいそうな気もするがイザベラはその例じゃなかったか。
「…そうか…疑問が解けた。ありがとう。あと一ついいか?」
これで最後の質問だ。この疑問はもっとも気になったものだ…
「ん?」
「なんで…もう転校生として魔法学院に通えるようになっているんだ?」
もし親父くらいの年齢だったら違和感ありすぎだろ?
「あ~それはあんたしか来ないとわかっていたからね…もしあんたがこれで来なかったらこの件はなかったことにしようと思っていた。」
意外と読んでいたのか?お祖父様…いやそんな訳ないか。
「そうか…よくわかった。もう質問はない。」
俺はイザベラにそう言った
「そうかい?本当なら学院まで送ってやりたいところなんだが…そうもいかないし…これを持って行きな!」
イザベラはそう言って俺に金を渡してきた…
「前払いの金と迷惑料だよ…私も仕事があるしシャルロットのことを頼んだよ!」
行けってことか…
「失礼するぜ…」
俺はそう言ってその場を去りトリステイン魔法学院へと向かった。
~トリステイン魔法学院~
俺は何日かかけてトリステイン魔法学院へと着いた。そして今…転校試験をやっている。
「本来なら魔法学院では転校などと言うことはない。しかし君の学力、実技、家系などを考慮した結果そうなった。だが転校試験として使い魔召喚の儀式…つまり他の旧一年生の昇級試験を皆と一緒にやってもらう。いいかな?マサムネ君。」
とまあそんな感じで学院長の説明があり、生徒たちにも伝わっている。そのためか俺の注目がかなりある。…これじゃ逆効果じゃないのか?いやそうでもないか。黒髪自体に興味が言っているんだろう…
「では最後にミスタ・シュヴァルツヴァルト。使い魔召喚の儀式を。」
ハゲことコルベールがそう言って俺に順番が来たことを知らせる。
しかし一体どんな奴が出てくるんだ?俺の護衛対象のシャルロットことタバサは風竜…ではないな。風韻竜か。鱗とか違うしな。
なんでそんなことがわかるのかというとお祖父様が大の動物好きで前に狩った虎とか狼とかは出来るだけ飼っている。道場の前なんかだとドーベルマン?(だったけか?)がそこらの警備員よりもビシッとして座っている。おかげで道場のイメージも厳格としたものになっている。
…話しがそれた。とにかくお祖父様の動物好きが異常でそれに付き合わされて不思議と動物の知識が出来ちまったんだよ。だからタバサが召喚したのが風竜ではなく風韻竜だってわかったんだ。
「ミスタ?貴方の番ですよ?」
考え事はいかんな…とっととやるか。
「わかりました。」
さて…どんな使い魔が出てくるか、楽しみだ。