自分が書いた小説に毎回感想とかお気に入りに入れてくれる人が意外といてくれて嬉しいです!
でも自分が書いた小説の評価バーに色が着いたことないから色が着いてほしいなぁ・・・(出来れば高評価色が)と思っています。
『都』から調査依頼を受けた北部辺境管理局の調査団が、隕石の落下地方へ足を踏み入れたのは、二日後のことであった。
「こりゃ……」
ひでえと言うつもりだった若い地質学者は口をつぐむしかなかった。眼前に広がる光景がうかつな浅薄な感想も許さない光景だったからである。
ごおごおと耳を打つのは泥流のどよめきであり、それはいま、馬上で硬直した彼らの眼下数メートルのところを黄土の奔流と化して流れていくのだった。
それだけではない。
凍土の氷が溶けて大きな川と濃い霧に化けた。その辺に火山があったかもあるように熱を持ってドロドロになっていた。地図にある周辺にある村は地割れに飲み込まれ、大樹木は影も形もなく、丘は崩れ、沼は干上がり、鳥や獣も見れない。
「おい!あそこに泥土竜の死体もあるぞ!」
あるのは死体だけだった。泥土竜という竜の死体の他にも巨大な甲殻獣や正体不明の妖物───人間の死体もあった。
そしてハイエナに来た強盗団も死体達の仲間入りしていた。
二十名に近い調査団は奥へ奥へと進んでいたがついにその死体の仲間入りすることになった。
調査団メンバーを死体にした下手人の正体は高さ二メートルほどの赤い光点を中央に光らせている全身が銀色の円筒で、下から何条もの細い管のような触手がある物体だった。よく見ると鉄環をつないだような触手が二本、円筒を支えていて、残る六本の戦闘用と思わしき触手があった。その円筒の数は十を越していた。
調査団達を襲った円筒は不思議な殺害方法をした。触手に捕縛された人間は悲鳴を上げたがすぐさまに大人しくなった。抵抗を放棄したのではない。
円筒の一本の触手の先端にある細い針が後頭部に打ち込まれるとその一点から何処からもなく何かが流れ出したのだ。
──そう感じたのを最後に男たちはすぐに意識と生命を失った。
円筒の殺し方のカラクリを明かそう。
彼らはセンサーとも言うべき触手からの反応によって、接触者を長針状の吸収装置で人間の生命エネルギーの核を吸い取ってしまうのだ。
人間の生命エネルギーは全身のチャクラで漲る。人間の精神と肉体のレベルが上がるにつれて、チャクラの位置も高みへと移動し、後頭部のチャクラの回転によって、人間は宇宙のエネルギーと合一する。
それがもはや人間以上の存在であることは、古来より描かれた「聖人」の像が証明しているだろう。
円筒が生命エネルギーを抜き取る場所に後頭部を選んだのはそうに違いない。
殺戮者が去ってから死の世界に動きが生じた。
それは調査団に参加した老猟師の死体である。脈拍を停止し、脳波も絶え、あらゆる生命反応を消失していたミイラめいた肉体は力強い心臓の鼓動を鳴らし血が体内を駆け巡りながら生命の意味を取り戻したのだ。
なんと老猟師は生命エネルギーを自力で操作して敢えて先に死体になることで円筒の魔の手から逃れたのである。
老猟師が蘇ったのと同時に泥流から生き残りのもう一人の調査団メンバーが出てきた。
「リーダーかい?」
と老猟師は声をかけた。
泥流のおかげで泥まみれの身体が跳ね上がったが、すぐに緊張を解いて、老人の方を向き、
「とっつあんか」
と安心した長い息を吐いた。
「よかった、無事だったか。あいつらが水中まで追っかけてこなくて助かったぜ」
「さすが水魚兼海竜狩りのベテランだよ」
老猟師に褒められたリーダーは笑おうとしたが、笑顔はつくれなかった。 彼の村近くには、いくつもの沼と湖がまとまって水を湛え、一族の者は代々、水魚を捕獲するのを生業としていた。全長三メートルにも及ぶ魚は、恐るべきことに貪欲な肉食魚で、リーダーの一族の手によらなければ、容易に陸揚げできる代物ではなかった上に電気を発する海竜が何故かその湖に住んでいたのである。 その捕獲や海竜退治に、リーダーが頭抜けた存在であることを立証し得たのは、持って生まれた天性のおかげだった。彼は呼吸を止めた状態で、一時間以上も水中に留まって自由自在に行動することが可能だったのである。
「とっつあん、おれは仕事を続けるよ」
「あんたまだ行くつもりか」
老猟師は目を丸くした。
「仕方がないがこれが仕事だ。おめおめ逃げ戻るわけにはいかねえよ。第一にこいつらが無駄死になってしまう」
「そうか、じゃあ皆を供養してから行こう。」
奥へ奥へ進んだ勇気ある二人の調査団を待っていたのは彼方に広がる奇妙な銀世界だった。
青い光点がおびただしく明滅する地点まで、目測だが一〇キロはあるだろう。光は様々な形の建造物を光輪の中に浮かび上がらせた。その数と現実の大きさを頭の中で再現し、リーダーと猟師は顔を見合わせた。
「まるで『都』だぜ」
「いや、もっとでかい」
「貴族という輩はめちゃくちゃだな。直径20センチの隕石を『都』に化かすなんて」
三次元力学を無視した都市を進み続ける内に『都』にあふれるエネルギーに同調して二人の身体に異形の変化が生じてきた。
皮膚は風に舞う薄紙のように剥がれ落ち、露わになった肉も、点々と銀の路上を彩った。そこへ辿り着いたとき、二人の肉体は、わずかな肉と内臓を骨に付着させた生ける屍になったのだ。二人の骸骨が発する声はもはや声ではない。にもかかわらすに二人はかつてない明瞭さで感情なく会話することが出来るようになったのだ。
二体の骸骨の最後は降ってきた隕石の正体を察してその脅威を抹消すべく誰かが放った次元ごと抹消するミサイルで都市ごと消滅した。
だが奇怪な都市はその破壊をすぐさま再生して呑み込んだ。
そして黒い形が生まれた。
黒い形が起き上がって咆哮したのは、どれほどの時間を経てからか。
咆哮と共に忽然と拳の中に現われた長剣は、その褒美に与えられたものであったかも知れない。全長一メートル、幅二〇センチの直刀は、血に塗れた黒い鋼のかがやきを帯びていた。
もしや既に犠牲者の血を吸っているかもしれない。
「これなるは、妖剣“グレンキャリバー”。触れるものすべてを断たずにはおかぬ。〝神祖〟よ、五千年の時間をおいて、私はまた戻ってきた。たったいまから、貴族も、人も、夜に怯えねばならぬ。”神祖”ごときの手によって、我が領土ごと星々の間に追われた“絶対貴族“ ――第三代ローレンス家当主、ローレンス・ヴァルキュアの名において」
世界は白く溶けた。巨大としかいいようのない落雷であった。その青白い光彩のただ中で、全裸の男は妖剣グレンキャリバーを高々と掲げ、凄まじい笑顔をつくった。
「だが、その前に、私は礼を言わねばならぬ。”神祖“ともども、私を宇宙へと放逐した人間と貴族共に。既に二人の貴族を葬ったぞ。ではいま行くぞ、――よ」
最後の言葉は雷鳴が掻き消した。間断なく稲妻は閃き、永劫に消え果てるとは思えぬ白い光に、〝絶対貴族〟ローレンス・ヴァルキュアの姿と声は白く溶けた。
◆◆◆
ソムイの村ではマシューという少年が奇怪な死闘を見ていた。
身長を優に三メートルはある貴族らしき大きな槍を持った巨人とスピイネと名乗った蜘蛛のような痩せぎすな糸使いの男の戦いが引き起こっていたからだ。
巨人が引き起こした槍の竜巻が下手したら村を覆っている巨大な蜘蛛の巣というばかりの糸を蹴散らしたと思ったらいつの間にか二人の戦闘は幻のように消えていたのだ。
マシューはまるで悪夢を見たような気分で家に戻った。
だがまたしても家族諸共に悪夢染みた奇妙なことに巻き込まれたのだ。
家の近くに舞踏会用の白いドレスを着た貴族と隻眼のルシアンと名乗る女の水妖が訪れて自分達を巡って戦闘が起きたのだ。
霧や水が混じり合う二人の戦いは女貴族の勝利で終わった。勝った女貴族いわく違う貴族の下僕とはいえただの下僕ごときが主人の貴族に勝てるわけがないらしい。
そして女貴族がマシュー達に貴族の下僕から庇護する為に新たな命を与えようと言いながら同じ貴族の仲間にしようとした時に巨人と龍の血が入っていると思わしき美少女貴族とダンピールの吸血鬼ハンターが止めに入ったのだ。
「久しぶりだな、ミランダ」
「ミランダ公爵夫人とおっしゃいな、ブロージュ伯爵。で、そちらの貴族と吸血鬼ハンターは?」
「一族が交わした約束を継いだ貴族メル・ゼナと言います。この度は両親の代わりに来ました。」
「━━Dだ。」
アデル・ダイアリスは貴族のオーラによって気死してしまい行動が出来なくなった息子のマシューと娘のスーを自身が壁になるように庇いながら困惑していた。
なんだか様子がおかしい。貴族がただ血を吸いにきたのでもなさそうだ。第一、この辺にいるはずのない貴族が三人もまとめて吸血鬼ハンターを連れて家へ来るなんて、絶対に狂ってる。何かある。自分たちにわからない秘密をこの四人は抱いている。とにかく貴族――血を吸う魔物だ。絶対に油断してはならない。
凍えそうな体に血を滾らせながら決意を決めて四人と話した。
菊地御大の文体を真似るの難しい!一々吸血鬼ハンターDを見返して書かなきゃいけないから・・・
誤字脱字、アドバイス等がありましたら報告よろしくお願いします。