任務 他 演習 [25年7月~] 来たる「首都直下型大地震」に備えよ! 作:ハーメルンkpx
提督
「牛脂を集めるのに野外に出てもらうわけだが、もう既にルートは構築してある。
精肉店で、俺の行きつけの店だ」
陸奥
「……行きつけ? 提督、お肉は食べないじゃない」
提督
「……肉は買わずに、牛脂だけ買いに通ってたんだ。
まぁそのせいで、いつしか"牛脂の人"、と呼ばれるようになってしまったが……。
従業員内でもそれで通用するらしい」
「「……w」」
提督
「……まぁ、それはよくてだな……。
あと他にも、集めてもらいたいものとしてはラード……あ、豚脂な。
これも、同じ行きつけの所で扱ってるから同じく入手。
羊脂なんかも手に入ればいいんだが、まぁ取り扱ってる所はまずないな。
また新規開拓出来たら報告する。
それと、先にも話した、飲食店で出るであろう食用廃油。
で、これも俺の知り合いの所に行ってもらうから
特に問題はないかな。こっちに関しては話もほぼ通ってるしな。
わざわざ回収に出向いてほしいってのは、単純に量と、
あとは顔を覚えてもらってきてくれってことだな」
五十鈴
「さっきの話ね」
提督
「そ。ゆくゆくは、商店街の顔見知りになってるやもしれんなぁw」
高雄
「え、そんなに通いつめるのですか?」
提督
「燃料はいくらあっても足りないからな……。
さて、大まかにはこれくらいかな。
あとは追々、スマホからでも話すとして……。
まずは二人組ずつで分かれてもらうか。
戦力を均等に分散するとして――」
「「……」」
唐突に、提督は四人の胸部装甲を見やる。
提督
「……しまったな……。
少なくとも、あと一人は装甲が慎ましやかな――」
曙
「どこ見て言ってんのよこのクソ提督ぅー!!」
―ベシーンッ!
提督
「あたっ!
いや、だってそうやって組めば、どっちの需要もカバーでき――」
曙
「まだ言うかっ!!」
「「……」」
・・・
提督
「――と、とりあえずはむっちゃんと高雄くん、
五十鈴ちゃんとぼのたんの組み合わせでよろしく頼む……」
高雄
「お任せを」
曙
「ふんっ!」
五十鈴
「……ま、まぁ、こっちも任せておいて……!」
陸奥
「それじゃあ、精肉店と飲食店とで
二手に分かれて遠征、でいいのね?」
提督
「うむ。まずは各店一店舗ずつで一度帰還だ。
追々、店域は広げていくから」
五十鈴
「店域て」
提督
「帰還後は速やかに補給を済ませてから……――」
五十鈴
「何の補給よ……」
高雄
「再度、出撃ですか?」
提督
「……いや、また戻ったら話すか、それは。
もう先にポロっと言っちゃってるけど。
というか、もうそろそろ焦れてきた頃でもあるだろう」
「「……」」
提督
「……よし。では――
――396艦隊、抜錨せよっ!!」
五十鈴
「いやだから海には出ないでしょ……」