祝!テストで赤点なし!
真っ白になっていた視界が元に戻るとそこには男のロマンを刺激する風景が目に入って来た。
「おおーっ、スゲー!これが他の世界の船か~!」
「ユーノ君、ユーノ君。ここっていったい?」
なのはがキョロキョロしながら聞いていた。
俺達はユーノから話を聞きつつも通路を進んでいた。
「簡単に言うと幾つもある次元世界を管理する組織で、僕やなのは達の世界の狭間を移動するのがこの船なんだ。」
「え~と、難しいかな・・・?」
「つまり、沢山ある世界を取り締まる警察みたいな組織で、これはその世界を行ったり来たりする船って事だ。」
「そうなんだ。」
ウム、お姫様は理解してくれたみたいだ。
扉を潜った辺りで、執務官が
「なあ、何時までもその格好と言うのも窮屈だろ、バリアジャケットとデバイスを解除しても平気だよ。
特に君のはボロボロだしね。」
「そっか、そうですね・・・て翔真君は大丈夫なの?」
BJを解除しながら聞いてきた。
「まあ、着弾時に相殺しきれなかった衝撃位で対してダメ―ジは無い。」
俺も解除して私服に戻る。
「君も元の姿に戻っても良いんじゃないか?」
「ああ、そう言えばそうですね。
ずっとこの姿でいたから忘れてました。」
するとユーノは光だし、俺達と同じぐらいの高さになり、光が消えるとそこには金髪で緑色の瞳をした少年が立っていた。
なのはを見ると顔が面白いように変化し、
「なのはにこの姿を見せるのは久しぶりだよね?」
「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
「なのは、煩い。」
「だ、だって翔真君。ユーノ君がっ、ユーノ君が人にっ!」
「・・・・君たちの間で何か見解の相違でも?」
クロノ執務官が呆れ顔で呟く。
「え~と、なのはに翔真も最初に会った時って、僕はこの姿じゃ・・・。」
「違う違う!最初っからフェレットだったよ!」
ユーノが某お坊さんの如く考え込みだした。
「・・・・・・・・・・・・・・・。チ~~~ン!」
うん、どうやら思い出したみたいだ。
「あー!そうだそうだ!ごめんごめん、この姿を見せてなかったね。」
「だよね!そうだよね!ビックリした~。」
なのはも納得したのか一息つくがここで爆弾を落とす。
「そう言えばなのは、お前温泉に行った時、ユーノをどうした?」
「「・・・・・・・・・・・・・(ボンッ!)///。」」
おっ、見る見る真っ赤になったと思ったら頭から煙が出たぞ。
「しょ、しょ、翔真君!必死に思い出さないようにしてたのに言わないでよ!」
なのはがポカポカ叩いて来るが痛くない!
「で、ユーノ。誰が良かった? あ・で・す・が・た。」
「ブッ!(噴き出す音)そ、それは!」
ガツン!
「ゴっ!(何か鈍器で殴られる音)ブッ!(床と厚ーいキスをする音)」
「あ、頭が割れる様に痛い!」
床をゴロゴロのた打ち回る。
「き、君!
幾らなんでもそれで・・・ヒィ!」
クロノ執務官が何か言おうとしたらしいけど短い悲鳴の後、黙った。
「翔真君・・・。
ちょっとお話しようか。」
「心の底からごめんなさい!」
土下座で謝る
「え~と、兎に角艦長をを待たせているから、出来るだけ早く事情を聞きたいんだが。」
「艦長、来てもらいましたが。」
「「・・・・・・・・・・・。」」
部屋に入った途端、日本文化を知っている俺達は言葉を失った。
カコーン!
「なあ、一つ聞きたいんだけど、ここ、艦長室だよな?」
「かあ、艦長は日本通でね・・・。」
「・・・文化を気に入ってくれるのは嬉しいけど・・・・。
けど、これはおかしい!なんで鹿威しがここにあるんだよ!
盆栽と茶の湯は許す!けど鹿威しは違う!」
ついツッコミを入れてしまったが悪くない。
「それは僕から言っているから気にしないでくれ。」
「まあまあ、お疲れさま。三人とも楽にして。」
「どうぞ。」
クロノ執務官が羊羹とお茶をだした。
「は、はい。」
「どうも。」
「なるほど、そうですか。
あのロストロギア、ジュエルシードを発掘したのはあなただったんですね。」
「それで、僕が回収しようと。」
「立派ね。」
「だが、同時に無謀でもある。」
その言葉でユーノは落ち込む。
「あの、ロストロギアってなんですか?」
「遺失世界の遺産って言っても分からないか。」
「なのは、要はオーパーツみたいなもんだけど、一歩間違えれば地球が消し飛ぶけどな。」
「貴方たちが探しているジュエルシードは次元干渉型のエネルギー結晶体。
いくつか集めて特定の方法で起動させれば空間内に次元震を引き起こし、次元断層さえ起こせる。」
成る程ね~っと適当に聞き流す。
「この間の次元震でもそれを感知したはずだが、数秒後、次元震、ジュエルシードの反応共に消失したんだが何があったんだ?」
「そう言えば翔真君!あれどうやったの!
翔真君が右手で触れただけでジュエルシード消えちゃったし。」
なのはのその一言で目の前の執務官は目を細めた。
「君がやったのか?何をしたらああなるんだ、右手がどうとか言っていたが?」
なのはめ・・・
「あ~実践した方が良いよな。
クロノ執務官、俺に魔力弾をぶつけてくれ。」
リミッターを解除して準備を整える。
「しかし・・・。」
「クロノ、何かあるみたいだからやってみなさい。」
「はあ、じゃあスティンガーレイ!」
クロノが魔力弾を飛ばすが、それは俺の右手に触れると、
パキィン!
魔力弾は跡形もなく消えた。
「なっ!」
「あら。」
二人は魔力弾が消えるのを見てビックリしていた。
「これはいったい・・・。」
イマジンブレイカ―
「『幻想殺し』って言って、あらゆる超能力、魔術、魔法、神の奇跡と言った異能の力を打ち消す能力。
効果範囲は右手首まで。
これで次元震とジュエルシードを消したんだ。」
「イマジンブレイカー・・・こんな能力聞いた事無いわね。」
「だが、君は普通に魔法を使っていた。
話が矛盾していないか?」
「ああ、簡単な事さ、リミッターをかけて普段は使えないようにしているんだ。」
デバイスを見せて
「こいつにリミッター機能を付けたおかげでね。」
するとリンディ艦長は
「そう、けどそのお陰で危機を救ったんだし、深くは尋ねません。」
「ありがとうございます。」
ふう、何とか深くは聞かれなかったな。
すると、リンディ艦長は緑茶に角砂糖を入れた・・・って。
「え~。」
なのはもこれには引いているな。
「では、ロストロギア、ジュエルシードの回収に関しては時空管理局が全権を持ちます。」
「えっ! でも、そんな・・・。」
「次元干渉に関わる事件だ。
民間人に介入して貰うレベルの話ではない。」
まあ、そうだわな。
下手に関わってドカンじゃ目も当てられないしな。
「まあ、急に言われても気持ちの整理もつかないでしょう。今夜一晩三人でゆっくり考えて、改めて話しましょう。」
うん?
「送って行こう、元の場所でいいね。」
そう言ってクロノがたったが、
「ちょっと待て。
リンディ艦長の言葉の真意を聞きたいんだが。」
「翔真君。どう言う事?」
「そのままの意味さ、何で一晩も待つんんだ?
介入されたくなければデバイスを没収すればいい話だろ。」
「あっ確かに。」
「えっ、どういう事?」
ユーノは分かったみたいだが、なのは・・・お前は。
「要は協力させたいんだろ?
なのははAAAクラスの魔力だし俺はイマジンブレイカーと後気付いているんだろ?
俺からリンカーコアの反応がない事を?
それなのに魔法を使える不思議な奴。
それにずっと思っていたんだが、時空管理局は人で不足なんじゃないか?
子供が執務官とかふつうはあり得ないが、広大な次元世界を管理するんだ。
その点を考慮すればあり得る話。
そして、そんなデカい組織の事だ。
どうせ一枚岩で済んでないんだろ?違うか?」
俺が気になった点やらを言い切ったら二人は黙ってしまった。
「沈黙は肯定と取るぞ?」
俺が止めを刺すとリンディ艦長が口を開いた。
「良く気付いたわね?まさかそこまで気付くとは思わなかったわ。
では、率直に言うわ。
我々の回収に協力してほしいの。
返事はさっきと同じ感じで言いわ。」
「送って行こう。ついでに呼びにくいなら執務官はつけなくても良い。」
「どうもクロノ。なのは、ユーノ行くぞ。」
「「うん。」」
そうして、俺達はクロノに見送られ転送ポートでさっきの公園に戻っていた。
「翔真君、どうするの?私は勿論協力したいし、フェイトと友達になりたい。」
「僕は二人に任せるよ。」
「俺も勿論協力したい、それにフェイトの事でやらなきゃ為らない事も有るしな。」
「フェイトの事で?」
なのはが探る感じに聞いて来るが
「クロノたちの居る所で話した方が良い。
兎に角帰るぞ。
俺、スーパーに行かないと。」
「そうだね。」
そう言って三人で歩き出す。
「そう言えばユーノ君は同い年位?」
「そう・・・だね。」
同い年か・・・。
「もしバレたら恭也さんに殺されるな。」
「うっ!」
「え~と、ご愁傷様?」
「助けてくれないの!」
「うん。」
なのは、さりげなく酷い。
同刻、アースラにて
「すごいや、どちらもAAAクラスの魔導士だよ。」
「ああ。」
「こっちの白い服の子はクロノ君の好みっぽい可愛い子だし。」
「エイミィ、そんな事はどうでもいいんだよ。」
クロノ達の居るここはアースラの、所謂CIC見たいな所でさっきの戦闘の解析を行ったいた。
「魔力の平均値を見てもこの子で127万。
黒い服の子で143万。
最大発揮時の数値で約三倍以上。
クロノ君より魔力だけなら上回っちゃてるねー。」
「魔法は魔力値の大きさだけじゃない。
状況に合わせた応用力と適格に扱う判断力だろ。」
「それは勿論。信頼しているよ、アースラの切り札なんだもんクロノ君は。」
「しかし、彼の場合は・・・。」
クロノが言いかけた所で後ろの扉が空いた。
「あ、艦長!。」
「ああ、三人のデータね。」
そう言ってデータを見る。
「確かに彼女たちは凄いわね。」
「ええ、しかし彼は。」
三人の目は翔真のデータに注目していた。
「彼からは未知の力場が感知されてます。それと同時に電磁波が通常よりも多く出てます。」
「あの右手と言い、リンカーコアなしでの魔法と言い。
彼は少し警戒しておかないと。」
「はい艦長。」