空白期 4話
夏休み・・・それは子供達が学校と言う枷から一時的に外され、自由に過ごす期間である。
そして、異世界の魔法に触れた2人の少年少女にも該当し、旅行や遊ぶ計画を建てていた・・・・ハズ。
夏休みが始まった次の日の朝、小学校恒例のラジオ体操に行くため、いつもよりも30分は早く起きた。
目を開くと、とてもさわやかな気分だった。
何処か開放的で、空気が澄みきって太陽がまぶしく輝いており、そこを小鳥がピヨピヨ鳴きながら飛んで行く・・・え?
ここからは音声でどうぞ
「はっ!」
ドサッ!
「ぎゃふん!」
音声終わり
飛び起きようとしたら行き成り落ちて、草が目に入ったと思いきや顔を打ちつけた。
「ん~何騒いでいるのよ」
「・・・ん?どうしたのアリサちゃん?」
「く~」
・・・・なぜだろう?聞き覚えのある声が2人ほど聞こえた気が。
「何やっているのよ翔真?」
「なぜ、そこに居るアリサ?」
顔を上げるとアリサ・バニングスがジャージ姿でハンモックから身を乗り出していた。
「なぜって、ここが私の家の所有地で皆でキャンプ中だからよ」
よく見ると、その奥に2つ、ハンモックが並んでいる。
成る程、キャンプ中か。だから外だったのか・・・あれ?
「なあ、俺って夜、自分の家の自分のベッドで寝たよな?なんで外に居んの?」
「ギクッ!な、何でかしらね~ははは」
「何でって、翔真君を呼びに行ったらもう寝てて、家に入れなかったから恭也さんに開けてもらってノエルや鮫島さんに手伝ってもらって翔真君と着替えを車に積んでここまで来たの」
「すぴ~」
すずかも起きてハンモックから身を乗り出していた・・・約1名(多分なのは)寝てたが。
「ちょっと待って!今、入れなかったから開けてもらったって言ったけど、どうやって開けたの!」
「閃って名前の剣技で壊して入ったわ」
「恭也さ~ん、何やってんの!」
確か、タングステン合金とセラミックの複合装甲で20ミリの厚さがあった筈なんだけど?
それを壊す恭也さんはどんだけすごいんだよ・・・。
「で、他の人達は?」
「お姉ちゃんと、お義兄ちゃんはロッジの個室、親達は大部屋で宴会して・・・多分ごろ寝かな?」
・・・うん、前半は聴こえ無かったことにしよう。
お兄ちゃんって言葉に激しい違和感を感じたのは気のせいだと思いたい‼
「ところで、あの子どうする?」
アリサの指差す方をみる。
「・・・すぴ〜」
ハンモックのの上で未だに寝息を立てているなのは。
・・・何か、無性に腹立ってきた。
アリサとすずかと目で示し合わせをする。
俺がなのはの頭の方、アリサが足の方、すずかが胴体の方のハンモックのネットを掴み一気に回転!
「っ!きゃぁぁっ〜!」
おおう、グルングルン回ってら。
「きゅ〜」
回転が止まるとなのはが目を回してネットにぐるぐる巻きになっている。
「おはようなのは?」
「・・・翔真くん、酷いよ」
その言葉を発した瞬間、周りの景色が一変する。
・・・はっ、これは封時結界!
「まさか!」
「翔〜真くん?」
ガシッ!
いきなり四肢をバインドで拘束される。
「お仕置きなの!」
「ちょっ!アリサとすずかもやってたんだけど!」
「スターライト・・・「待って洒落になら無いから!」ブレイカー!」
「ぎゃぁぁぁ!」
結界で隔離された山のなかで、爆音に混じって一人の少年の悲鳴が聴こえたらしい。
「・・・何があったの?」
「あはは、何でもありません」
「余計気になるわよ」
なのはに吹っ飛ばされ目が覚めた後朝食となり、そこで改めて高町家を始め、アリサとすずかの両家の執事から今回のキャンプの話を聞いた。
どうやら、バニングス家で出掛ける予定だったが急に仕事で無くなり、その事をすずかに話したらじゃあ、遊ぼうって事になり、なんやかんだでバニングス家の所有するキャンプ場でキャンプをする事になったそうだ。
そこに高町家が加わる事になったのが昨日の昼、キャンプ場に着いた後、俺の存在を忘れてたのを思いだし、俺を迎え(誘拐)したのが夜の10時過ぎだったらしい。
そして、今気づいたがイマジンを家に置いてきてしまった。すまん。
つー事で、2泊3日のキャンプが始まった。