テスト期間で車校が休みになったので、ここぞとばかりに投稿していきます!!
俺、なのは、恭也さんの3人は紅魔館の中へゆっくりと入る。
紅魔館の中は外とは違い、カーペットが赤い以外は普通の内装になっており、とても手入れが行き届いていた。
入り口から正面に大きな階段があり、二階へ伸びている。
二階からは左右に廊下が分かれている。
「どうするの?」
「俺が右へ行く、なのは達は左へ行け」
「分かっ「その必要はありませんよ」誰だ!」
バタンッ!っと後ろから音が響く。
振り向くと、さっきまで開いていた扉が閉まっていた。
「紅魔館へようこそ、メイド長の十六夜咲夜と申します」
今度は正面から声が聞こえる。
「メイド、さん?」
なのはからそんな声が漏れる。
二階の通路に銀髪で三つ編みをした、一人のメイドが立って居た。
「あなた方はここで倒されるのですから」
・・・
その言葉と共に、咲夜は消える。
「二人とも伏せろ!」
いきなり恭也さんが叫び、俺達は反射的に伏せる。
すると、俺達の前で金属と金属が激しくぶつかる音が何十も響く。
「只の人間の癖にやりますね。まさか、私が投げた500本のナイフの内3人に当りそうな奴だけを瞬間的に選んで弾くとは」
頭を上げて周囲を見る。
周りの床にはナイフが生えているかのように刺さっており、恭也さんの正面には弾かれたであろうナイフが沢山落ちていた。
「翔真、なのはは先に行け。此処は俺に任せろ」
両手の刀を構えた恭也さんに言われ俺となのはは、飛行魔法で飛び、俺は左、なのはは右へ向かって飛んだ。
「・・・行かせて良かったのか?俺達を足止めさせるのが目的なんじゃないのか?」
「ご安心を、貴方様を片付けてから残った御二人を片付けさせて頂きます」
すると、また咲夜は消える。
しかし、次の瞬間には空中に大量のナイフとともに姿を現す。
「ふっ」
しかし、そのナイフは全て恭也の二刀流によって叩き落される。そして、叩き落しているその僅かに空いた時間で飛針を数本、咲夜へ向けて投げる。
しかし、咲夜は瞬間移動したかの様に別の場所に居り、飛針は虚しく空を切る。
しかし、恭也はそこでふと気が付く。
(空中から移動する際に、まったく動作が無かった?)
そう、咲夜は高く跳び、空中で飛針を避ける時は全く予備動作をしなかった。
さっきのなのは達みたいに飛ぶ方向に体を傾ける等の重心移動をしていない。
(さっきの扉が閉まった時といい・・・まさか?)
「考え事とは随分と余裕ですね。奇術「ミスディレクション」!」
恭也がはっと声がした方へ向くと、咲夜が大小様々なナイフを交互に扇状に放つ。
それを躱し、いなしながら恭也は考える。
(予想が正しければ、彼女は時間を止めている。だが、どうやって倒す?接近すれば時間を止められ、距離を取られるに決まっている。確実な隙を探さなくては。)
だが、隙はすぐに見つかった。
濃密なナイフの弾幕を躱し、いなし続けている彼は弾幕には一定の法則がある事に気が付く。
(大きなナイフが此方へ来る頃にはナイフ同士の間隔が広いし、彼女は立ち止まって隙だらけだ!これなら!)
そして、次の大きなナイフが来た途端、恭也は咲夜がそこから逃げれない様に扇状に飛針を投げつつ、一気にナイフの間を通り咲夜へ接近する!
「無駄です!メイド秘技「操りドール」!」
咲夜は両手のナイフを投げ、更に時間を止めナイフを投げて、恭也の左側の壁際へ移動する。
「惜しかったですね。しかし、弾幕を放つ事の出来ない人にしては称賛に値します。・・・しかし、ここまでです。解除!」
止まっていた時間が動き出す。傍から見れば、ナイフに向かって行く様な格好の恭也だが、恭也から見れば、咲夜へ向かって行ったはずなのに行き成りナイフが目の前に現れる感じだ。いくら飛んで来るナイフを躱し、いなし続ける事が出来ても普通の剣士には、これは対処が出来なハズだ。・・・普通なら。
しかし、次の瞬間には彼女は床に仰向けで倒れていた。
「・・・え?」
理解が出来ない。確かに私は立って居たはず。
けれど、その疑問は彼女が首を左に向けると分かった。
小太刀を振りぬいた姿勢を取っている恭也と、腹部に段々と伝わって来る痛みに。
「安心しろ、峰打ちだ。まあ、徹を込めているから痛みで暫くは動けないが」
(やられたの?まさか!あそこから此処まで来るには私の様に時を止めるか、加速するしか・・・もしかして!)
「む?その顔は俺がどうやって倒したか気付いたみたいだな。君が時を止める力を持っているなら、俺は己を加速させる技を持っている。この技は俺の一族の流派だけの技で、神速と読んでいる」
「・・・う、しかし、あの状況では私がどこへ移動したかは分からないでしょう?まさか勘や偶々って訳じゃないでしょうね?」
「ああ、それならこれを使ったのさ」
そう言って恭也は床に刺さっていた飛針を引き抜いて見せる。その針の後ろには細いワイヤーが結ばれており、ワイヤーの先は恭也の指の付け根に結ばれていた。
「これを踏んだ時の感触は例え、時か止まってても、解除されたら伝わる。これはナイフが飛んで来る時に君がナイフの発射位置から大きくずれていた際、『もしかしたら、体から離れたら能力の効果が切れて止まるのでは?』って思ってね。感触が伝わったワイヤーと伝わって無いワイヤーがあれば間か近くにいる。後はそこへ向かって神速を掛け、位置の微調整をしつつ近づいたら峰打ちを打ち込む。色々危なかったけれど、君が油断してくれて助かった」
「それはどうも。・・・貴方も先に行きなさい。私に勝ったのだから行く権利はあるわ」
「それは、有り難いが、レディーをこのまま放置する訳にはいかない。動けるようになるまでここで待っている」
「そう(・・・レディーか、久しぶりかしらこんな風に扱ってくれる人は)」
咲夜がそんな事を思っていると、ガシャっと屋敷の扉が開く。
「あら、此処も戦いが終わっているのね」
そこに現れたのは巫女服を着た少女だった
「博麗の・・・巫女」
「博麗の巫女?なんだそれは?」
咲夜の呟きに恭也が聞き返す。
「ん、刀持っているアンタ、外来人?それに、吸血鬼のメイドも人間かしら?」
「外来人って言うのが幻想郷じゃ無い場所からって言うなら正解だ。俺も含めて4人いる」
「そう。取り敢えずそれは後よ。今はこの異変を解決するのが先だわ。」
「悪いが、仲間が2人先に奥へ行っている。この件には攫われた俺の知り合いを助けるために。」
「そう、好きにしなさい。私は私でやるから。」
そう言って、巫女服を着た少女、博麗霊夢はなのはが通った通路へ進んでいった。