八神はやて 誕生日記念特別篇 A’sへつながる出来事
5月のある夜
私は壁にあるカレンダーに目をやって一枚めくり、次の月のある日に目を向けた。
そこには、大きく花丸がしてあり『お誕生日』と書いてあった。
(今年も先生と二人やな・・・)
寂しいと思う、だけどもう慣れた。
物心ついてからずっと一人で祝って、最近では石田先生と祝っていた。
けど、やっぱり気のしれた友達と祝ってみたいと思う。
(人と祝うってどんなんやろう?)
そう思った矢先、携帯を開いてある人の電話番号を見る。
(・・・図々しいやろうか?いや、折角友達になってくれたんやし、素直にお願いしてみようか?)
迷っていた。
本音は来て貰って一緒に祝ってほしいけど、もし断られたらと思うという恐怖があった。
折角出来た友達が自分を嫌いになって離れて行ってしまったら、また一人になってしまうから。
散々悩んだ挙句、私は発信ボタンを押した。
(もし、これっきりになっても、一回ぐらい他の人と祝ってみたい。)
何回かコール音が鳴った後、彼は出てくれた。
「もしもし、はやてやで。」
『どうしたんだ?こんな時間に?』
「実はお願いがあってな。
6月4日は私の誕生日なんやけど・・・来てくれへん?」
『6月4日か・・・ああ、予定が無いから良うよ?』
「ほんまに!ありがとう!」
ダメかと思っていたけど、空いていたので嬉しかった。
『知り合いのケーキ屋のケーキ持って行くから、楽しみにしてろよ。』
「うん。私もご馳走作って待っとるから、夕方に来てくれへん?」
『夕方だな?任せろって言いたいけど、夜遅くならないか?』
「家に泊まってや、空きならいっぱいあるから。」
『そう言えばそうだったな・・・。分かった、泊りがけで祝おうぜ!』
「じゃあ、ありがとうな。」
『こっちも誘ってくれてありがとう。じゃあな。』
そう言って会話が終わった。
(良かった・・・断られなくて。)
彼が来るから、色々な種類を作らないと。
車椅子をベットの方へ動かしながら何を作ろうか考えていた。
その時、
ドックン
「なんや?」
昔から家にある鎖で閉じられた本・・・翔真君曰く、魔導書らしいのが一瞬、脈打った気がしたけど・・・気のせいかな?
「疲れているみたいやし、早く寝ようか。」
この時、対して気にしなかったから翔真君に言って無かったけど、後に彼・・・上条翔真君とその友達を大事件に巻き込んでしまうとは今の私には思いもしなかった。
そして、私の人生も大きく変える出会いがあるなんてのも思っていなかった。
そして・・・
「はっ!此処は?」
俺は確か学校の屋上から飛び降りたのに気付いたら周りが真っ白な所に立って居た。
「辛い人生を歩んだ挙句、自らリタイアした君にチャンスを与えよう」
何処からか声が響く
キョロキョロと辺りを見回したが、どこにも人影が見えない。
「こ、ここだよ、ここ」
スッと下を見る。
すると、男の子が俺の足の下敷きになりながら床?を叩く動きをする。
「わっごめん!」
慌てて退くと、男の子がスーと手を使わずに起き上がる。
「僕は神の一人さ、君を君が望む世界に転生させて、やり直しのチャンスを与えるよ」
最後のはあれです。
物語の伏線です。
どっちサイドに着くかは皆さんの想像にお任せします。