ペルソナ5Rにオベロンっぽいキャラがいたら   作:名無しの妖精

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予告状

……目が覚めると、雨宮蓮は独房の中にいた。

ベルベットルーム、イゴールと呼ばれる老人とカロリーヌ・ジュスティーヌという二人の小さな看守のみがいる空間だ。

 

「……第一の枷が取り払われた。お前が自覚すらないままに踏み出したその一歩は、終わりなき終わりのユメへと続く破滅の道だ」

「……?」

「お前の仲間の中に、破滅を促す奈落が潜んでいる。小さな羽虫の如き存在だが、そのひと噛みで全ての均衡は失われるだろう。奈落の虫を殺せ、囚人よ」

 

イゴールの言葉はやけに焦っているように聞こえ、まるでその人物を恐れているような雰囲気を感じさせた。

 

「いいか?殺すんだぞ?どうせ世界を滅ぼす怪物だ!慈悲なく殺せ、わかったな?」

 

カロリーヌが雨宮にそう言った次の瞬間、ベルベットルームの景色がぐにゃりと歪み、消えてゆく、雨宮蓮は気がつけばベットの上にいた。

今日は鴨志田への予告状を出す日だ、学校へと急がなければならない。

学校に到着すると、その場に居合わせた高巻と共に竜司が学校の掲示板に貼り付けた予告状を確認してその場を離れる。

 

「誰が……!?貴様か?コラ!あ?貴様か?」

 

しばらくしてやって来た鴨志田は憤慨した様子で周囲の生徒へ当たり散らす。

そして、近くを通りかかった真白へ突っかかる。

 

「この芝居がかった手口、お前だな黒澤!」

「なんのことですか?」

「しらばっくれるな!演劇の王子を気取った次は怪盗気取りか!?」

「そんなこと、ボクがすると思いますか?そんなことをしても誰も喜ぶはずがないし、僕のためにもならないでしょう?」

「……まぁいい、俺の権利があればお前一人くらい退学にできる。─────、いつも俺の邪魔ばかりしやがって!あまり調子に乗るなよ、このクソ女が!」

 

鴨志田は周囲を見て誰もいないことを確認すると、真白の頬を思い切り平手で叩いた。

鴨志田が荒い息とともに腕を下ろした次の瞬間、雨宮たちと真白には、鴨志田の見た目がイセカイで見た裸の王様のような姿へと変わって見えた。

 

「貴様らのようなクズに盗れると思うなよ」

 

鴨志田が全員をひと睨みした後、嫌悪感を隠さずそう言ったかと思うと、次の瞬間には全てがなにもなかったかのように元に戻り鴨志田は真白に

 

「お前は今すぐ退学だ。明日からこの学校に居場所はないぞ」

 

そう吐き捨てると、その場から歩き去って行った。

真白は何もなかったかのように、物陰にいた雨宮達の方を向くと

 

「よぅし、準備完了だね?オタカラを奪いに行こうか!」

 

そう言って笑った。

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