ペルソナ5Rにオベロンっぽいキャラがいたら 作:名無しの妖精
怪盗団は窮地にあった。
レコーダーによって証拠を握った新島真によって屋上に呼び出された雨宮、坂本、高巻の三人。
新島は三人に対して自らをマフィアのリーダーと名乗るフィッシング詐欺の元締めの男を改心させろと言い放つ。
そんな時、屋上の扉が音を立てて開いた。
「そんなにボクらが疑わしいなら、いっそのことボクらの仕事を見せてやればいいじゃないか」
やはりと言うべきか、そこに立っていたのは真白だった。
彼女はいつもの白い服の上から黒いパーカーを羽織った格好だった。
真白の提案には、真どころか怪盗団のメンバーも共に口をあんぐりと開く。
「おい!」
坂本が止めるために口を挟もうとするが、真白は
「ボクがエスコートするさ、調子もかなり戻ってきたからね。少し危険だけど、あとは彼女次第だとも」
「……じゃあ、お願い」
真は一瞬の逡巡を見せたが、真白の目を見て頷いた。
「……フフ、了解。じゃあ下準備が終わったら連絡するから。メアドはボクと繋いでた頃から変わってない?」
「ええ」
「みんな、下準備の時間だ」
真白はそう言って帰ろうと踵を返す。
怪盗団も真も置いていかれるような、まさに嵐の如き自分勝手である。
彼女が去ると、真は大きくため息を吐く。
「まったく……アレが
「……マジ?」
「そうよ。元々副会長だった人が転校して、他の生徒からの信頼が厚いからって、彼女が代わりの副会長になったの。本当は全校集会等で発表するはずだったんだけど、〝生徒会なら生徒のためになることをしてください。そんな報告をしたって生徒のためにはなりません〟って、本人が言うから発表すらされないまま副会長になったの。」
「……その話、詳しく」
真の言葉に最も食い付いたのは雨宮だった。
「──あなたたちの潔白が証明されたら、その時は私が知る限りの彼女のことを話すわ」
真はそう返事をした。
──────────
その晩、メッセージにて
坂本竜司『おい、真白いるか?』
黒澤真白『まだ起きているよ。なにか?』
坂本竜司『マジで連れて行くのか?』
黒澤真白『マジだよ。リーダーくんが頑張ってくれたおかげで前よりパワーアップしてるから、期待してて』
「オマエがやった色々って、あの杭だけだよな?アレでそんなにパワーアップするのか……?まぁ、どっちにしろアイツのことだ、何か考えがあるだろうし、当日を待とうぜ」
「……そうだな」
雨宮蓮とモルガナはそんな会話の後、眠りに就くのだった。