ペルソナ5Rにオベロンっぽいキャラがいたら   作:名無しの妖精

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話をしよう

約束の日の放課後になり、真白と連絡を取ろうとした蓮は校門付近がにわかに騒がしくなっていることに気がつく。

 

「……おい、蓮?たぶんお前待ちだぞ……」

 

偶然居合わせた竜司が言っていることの意味がわからず、人だかりの中心を覗き込むと、そこにはあまりにも目立つ真っ白な髪が夕陽を反射している。

 

「真白さま!また戻ってくるんですか!?」

「ごめんね、戻るつもりはないんだ。でも、君たちのことを忘れたことはないよ」

 

「お元気そうでなによりです!」

「ありがとう」

 

「王子様〜!こっち見て!」

「これでいい?」

 

「私服の王子様も素敵!!」

「ありがとう。お気に入りなんだ、コレ」

 

黒いパーカーに黒いジーンズのスタイルでその場に現れた真白は、彼女の熱烈な支持者に囲まれて歓声を浴びながら、彼女に向けられた言葉に返答をしているが、彼女はそれに応対しながらも別の何かを探しているように視線を泳がせている。

蓮は彼女と約束していたこともあり、ひとまず人だかりに巻き込まれないギリギリまで近づいてその中を覗き込む。

すると、蓮と目が合った真白がこちらへ近寄ろうとしてくる。

 

「そこにいたんだね。こんにちは、蓮くん」

 

真白がそう言った途端、彼女の周囲を囲んでいた群集は雷に打たれたかのように固まる。

 

「……な、名前、呼び……?」

「鴨志田の一件の時に知り合ってね。今では良き友人なんだ。酷い噂はあるけれど、話してみればその噂が本当かわかるさ。少なくともボクは彼を信じてる」

 

それを聞いた群集は、彼女の言うことなら信じると言う者や偏見に基づいて彼女は騙されているのだと警告しようとする者がそれぞれざわざわと小さな声で騒ぎ立て、しかし最終的には全員が彼女と友人の会話を邪魔するべきでないとして解散していった。

 

「……はっきり言うと、彼女たちの存在を忘れてたよ。騒がしくしてごめんね」

「苦労してそうだな」

「そうなんだよ。……はぁ、この話は外でしよう。こっちだよ」

 

彼女に共に電車に乗り、しばらく歩き、着いたのは以前も一度訪れた彼女の家だった。

蓮が真白に案内されるまま椅子に座ると、真白はキッチンの方へと歩いていく

 

「前回は割とすぐに解散だったからね、寛いでくれたまえ。泊まって行っても構わないよ」

 

彼女はキッチンの戸棚や冷蔵庫を漁り、いくつかの箱を取り出す。

そのうち一つは紅茶の箱で、それ以外を彼女は蓮の目の前の机に並べる。

 

「前に約束した茶菓子、しっかり用意したんだ。口に合うと嬉しいな」

 

ニコリと笑いながら、彼女はキッチンタイマーをセットしてテーブルに置いた。

 

「さて、話をしよう」

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