ペルソナ5Rにオベロンっぽいキャラがいたら   作:名無しの妖精

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秋の森

……気がつけば、辺りは黄色やオレンジ、茶色の葉に埋め尽くされた森だった。

しかし、よく見ればそこかしこの木から煙が上がり、今にも燃え広がりそうな小さな火が燻っている。

 

「……は?なんでここにいるんだよ、お前」

 

背後から声がかかった。

背後にいたのは、黒い髪に青い王冠のような装飾をつけた少女。

少女は、蔑むような表情でこちらを見つめている。

 

「わからない。ここはどこなんだ?」

「ここが何処なのかも分からずにここにいるのか?」

 

少女はその表情をさらに険しくして、数秒間こちらを睨みつけた後、ため息と共に口を開いた。

 

「はぁ、そういうところが、トリックスターってことなのかな?まぁ良い、諦めることにしてやるよ。──ここは秋の森。そう、ただの森さ。目が覚めたら忘れるだろうけどね」

「ここは、夢なのか?」

「そんなものだよ。多くの願いと意識が絡まって無意識の下に構築された場所だからな。…………夢から現実に帰る道の途中で足を踏み外したようなものだ、堕ちた先がここでよかったな。二度と目覚めない奈落に堕ちるかもしれないんだから、もう一度来ようなんて考えるなよ」

 

他に聞くことは?とめんどくさそうに言いながら、少女は近くの切り株に腰掛けた。

よく耳を澄ますと、遠くから怨嗟の声や叫び声が木霊している。

 

「あまり、耳を澄ましてはいけないよ。それは死者と、死を望む者の声だ。ここで聞こえるのは当たり前だけれど、ここが居場所じゃないお前が耳を傾けちゃいけない」

 

そう言ってこちらを諌めた少女の姿が誰か──知り合いの姿に重なって見えたが、それが誰なのかはわからなかった。

思い切って、聞いてみることにする。

 

「お前は誰だ?」

「……さぁ?誰だろうね?もしかしたら、誰でもないのかもしれない」

「俺は、お前を知ってる気がする」

 

僅かに見開かれた澱んだ瞳が、誰かの面影を思い出させようとするように見えた。

しかし、頭に靄がかかったように、つい最近知り合ったはずの人間の名前と顔が思い出せない。

 

「……無駄な詮索はするな。オレとお前は、いつか殺し合うんだからな

 

彼女の声が霞んで、聞こえなかった。

視界が明滅するように歪む。

 

「やっと帰るのか、長かった……というよりお前は、最初からこっち側なのか……まぁいい、お前がオレの予想通りの動きをするなら、また会うだろう。答え合わせはその時だ」

 

「せいぜい頑張ってくれよ?雨宮蓮」

 

視界が暗転する。

 

──────────

 

目を開くと、俺は竜司、そして真白と共に秀尽学園前の路地裏に立っていた。

先ほどまで、違う場所にいた気がするが……、どうにも思い出せない。

 

「大丈夫かい?雨宮クン?」

 

俯く俺に手を差し伸べた真白のその表情が、誰かに重なった気がした。




ペルソナ3リロードめっちゃ面白いですね
今回も読了ありがとうございました!
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