ペルソナ5Rにオベロンっぽいキャラがいたら   作:名無しの妖精

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蝶の羽

鈴井志帆の自殺未遂が起こったその日の放課後、坂本竜司と雨宮蓮、そして黒澤真白の三人はカモシダパレスへと足を運んでいた。

ナビに巻き込まれて侵入してしまった高巻を

 

「ほら、男組はどいて、ボクが追い返すから」

 

と言ってパレスから高巻と共に出て行った真白が帰ってくる頃には、竜司はスカル、雨宮はジョーカー、モルガナはモナ、とそれぞれのコードネームが決まっていた。

 

「コイツのコードネーム……、思いつかねぇな。ジョーカーはどうよ?」

「──キング?」

 

中々良い案も無く首を捻る一同に、彼女は

 

「……オベロン、でどうかな?」

「オベロン?」

「妖精の王、オベロン。ジョーカーの出してくれた案と、ボクの趣味を合わせたんだけど……」

「じゃあそれで決まりだな!行くぞ、ジョーカー、スカル、オベロン!」

 

モルガナはそう言うと、カモシダパレスへと突入しようとする。

だが、真白は

 

「とりあえず先に行っててもらえるかな?ボクはもう少し高巻さんを説得してくるよ。手段があれば突入も辞さない、みたいな雰囲気だったからね」

 

そう言って再びパレスの外へと消えていった。

 

──────────

 

「……さて、と。高巻さんは……あれ?いない、どこまで行ったのか、探さないとだね」

 

しばらく辺りを歩きながら高巻を探して回るが、いくら探しても高巻は見当たらない。

十分と少しの時間が経ったあと、ふと真白は竜司の携帯になんの前触れもなくパレスに入ることのできるアプリ『イセカイナビ』がインストールされていた事例を思い出した。

 

「──そこはかとなく、嫌な予感がしてきたね」

 

真白は、カモシダパレスに入った路地裏へと急いだ。

 

──────────

 

「……おいマズイぜ、ジョーカー。完全に囲まれた」

 

状況は劣勢だった。

助けようとした高巻がその場でペルソナに目覚め、そこから一時的に抜け出すまでは良かった。

しかし、周辺にはすでにかなりの量のシャドウが集まっていたのだ。

万事休すか、そう思ったその時

 

「よっし!間に合ったね!?」

 

炸裂音と共に、シャドウの大群の前に俺たちを庇うように降り立った真白の背には、大きく色とりどりの蝶のようなの羽が生えていた。

よく見れば頭には光を反射して金色の光を放つ王冠のような結晶が輝いている。

これが、彼女の力なのだろうか?

彼女の羽から鱗粉のように煌めくナニカがシャドウへと飛び、吸い込んだシャドウが倒れ伏す。

 

「ほらこっち!急いで!」

「……っ!」

 

彼女は、俺の腕を掴んでシャドウの包囲が甘くなった一箇所を走り抜ける。

竜司達もそれについて来ているようだ。

俺の手を引く彼女に連れられて、俺たちは窮地を脱し、そしてカモシダパレスから現実へと戻ってきた。

現実に戻った俺たちは、高巻へと大体の事情を説明した。

すると真白は

 

「……はぁ、高巻さん?ボクは、首を突っ込まないでって頼んだと思うんだけど?」

「──でも、志帆をあんなに追い詰めたヤツがのうのうとしてるなんて許せないの。わかってよ」

「そっちこそ、自分がどれだけ無謀で危険なことに首を突っ込んでるか分かってない」

「……ま、まあまあ、俺は賛成だからさ、雨宮の判断で決めようぜ?戦力的に切り札、だしな」

 

竜司が仲裁に入ったことにより、最終判断は俺に任されてしまった。

かなり悩んだが、俺は高巻を仲間に引き入れることにした。

 

「そうか、まぁうん。いいんじゃない?……じゃあ、ボクは少し忙しいから、それじゃあね」

 

そう言って真白が去ったあと、高巻が背後から声をかけてきた。

 

「ねえ、蓮?」

「……なんだ?」

「実は、志帆が飛び降りようとしたこと、もう誰も覚えてなかったの。覚えてなかったっていうか……、洗脳されたみたいになかったことになってた」

 

高巻に伝えられたのは、そんなあり得ない事実だった。




ちょっと考え始めたことがあるのでアンケート置きますね

別作品(P3)絡めていいですか?

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