それを実現するのは常に個人個人の意思
最近感想に頻繁に登場するパワーワードに苦笑を禁じ得ない
パンジャンって言うんだけどね?(なお元凶の模様)
「…可決されてしまいましたな」
「今の我々ではどうにもならなかった。大西洋連邦軍にあった駒が全て潰されたのが痛かったと言えるだろうな」
闇の中でその時を持っていた者達であったが、彼等の予定を根底から揺らがせる事が先日地球連合の総会にて満場一致で採択された
『MS拡散防止に関わる条約』
これは昨年漸く終わりを告げた地球、プラント間の武力衝突に伴い多くのザフト製MSの所在が不明となっている事が問題視された
更に規制されていたはずのオーブ復興に伴う資源の回収のうちオーブ製のMSであるM1アストレイ
この残骸がオーブ本島であるヤラファスと主要地区であるオノゴロ島に数多く存在が確認されていた
その一部を復興の混乱の中ジャンク屋が持ち出し、それが改修され
これは明らかな契約違反であり、オーブ復興事業を推進していた大西洋連邦を始めとした元プラント理事国は連名にてジャンク屋組合に対して『事態の速やかなる解決』を求める
各軍、つまり正規軍ですらMSの使用については神経を尖らせていたところでのこの事件は地球連合臨時総会を召集する事態にまで発展
ジャンク屋組合に対して、組合所属のジャンク屋全てに対するMSの所有についての情報開示を求める決議を採択する
武力衝突の末期において、一部ジャンク屋と傭兵が当時のザフト司令部の提示した高額な報酬目当てにザフトに対して戦力を供給している事もその頃には明らかになっていた
その為軍民問わずMSの保有について徹底した管理体制を構築すべきとの意見が臨時総会の場で出される事となる
余談ではあるが、『某コロニー』にて運用されているザウートとプロトジンについては『宇宙再開発機構』の拠点の一つであるコロニー『メンデル』保有となっていた
MSはその質量のみでも危険なものであり、加えて戦車や航空機に比べるとその使用の幅が広い事からその様な発言が飛び出す事になったらしい
現在農耕用機械として再設計されているザウートやプロトジン
主に欧州や北米の広大な農地での導入が進められている『真パンジャン』
これらについてもその所在と所有者を明らかにすべきとの意見も噴出
元々管理体制という意味において杜撰(例 崩壊したコロニーからMSを接収。あろう事か別の機体を自身の所有物でもないにも関わらず傭兵へと譲渡)極まる上に危険意識も欠如しているとジャンク屋は見做された
同条約が批准され、実行されるまでの期間内にジャンク屋組合に所属する全てのMSと
「売った物の後は知らない?
それは違法な物でない場合に限る。そもそも再三連合としてはジャンク屋に対してMSの拡散防止への呼びかけはしていたはずだが?」
地球連合事務総長に就任した人物はジャンク屋組合からの抗議に対してそう発言
「『平和に対する罪』などという旧世紀由来のジョークは私は好きではなくてね。
と抗議したジャンク屋組合の役員に言い放っている
終戦後半年程して、漸く各国は地球連合の存在について合意。前任者不在のまま放置されていた事務総長の選出も併せて行なわれる事となった
現事務総長はスカンジナビア王国の人物であり、その補佐役は大洋州連合
強国である大西洋連邦、ユーラシア連邦、東アジア共和国は事務総長の選出に際して候補を擁立する事はなかった
が、大西洋連邦大統領であるコープランドは事務総長選挙終了に合わせて声明を発表
「我々大西洋連邦を始めとした旧理事国は今回の事務総長選出に際して異議を唱えるつもりはなく、世界平和実現の為に各国と協調して問題解決にあたる事を此処に宣言したい」
これにより、国際間の調停組織として地球連合はスタートする事が出来たのである
その為、事務総長達も責任感と緊張感を持って実務に取り組んでいる
事なかれ主義も、無駄に議論を引き伸ばす様な事も一切認めない
「我々は前年起きた武力衝突により斃れた多くの命に対して責任を持たねばなりません。築き上げた平和を
我々の手で未来永劫続くものへとしていかねばならんのです」
事務総長就任直後の連合総会での演説で彼女はそう発言している
----
この様な事態となってしまった為、急遽彼等は集まったのだ
「忌々しい。世界を語るなどと」
「MSの開発はどうなっている?」
「…一応オーブの離島に隔離されている元プラント関係者に話を持って行きましたが」
ある人物が発言するが、その口調から
「断られたか」
「どうやら元ザフト地上軍の生き残りがそれなりの影響力を持っている様で」
「別の離島では『青の乙女』に接触しようと思うのですが」
「馬鹿な。それは無謀過ぎるぞ」
「確かに件の人物は兵装局所属。だが」
口々に反対意見が出される
『青の乙女』ことシホ・ハーネンフース
プラントの状況を危惧し、ラクス・クラインやギルバート・デュランダル等と共にプラントを脱出。元兵装局所属
オーブの軌道上の拠点アメノミハシラにてオーブ政府と交渉
しかし、状況の悪化に伴い大西洋連邦へと移送
プラント制圧作戦に従事する事で少しでも避難民達を苦境から脱出させようと志願
結果としてはプラントにおけるクーデター派によるユニウス落とし阻止作戦にオーブ艦イズモ所属として参加
その功績から避難民達に対する地球側の物資提供などが行なわれる事となった
「明らかに体制寄りの人物ではないか!」
「…ならば、いっそ洗脳してしまうと言うのは?」
ある1人の発言に場は静まり返った
「…出来るのか?」
「
「…ロドニアか」
禁忌の地 ロドニア
現在では廃墟が残るのみとなっていると聞く
しかし、全ての研究資料が散逸した訳ではないと提案した人物は考える
何せ、コーディネーターに勝てる手段なのだ
それをみすみす失う選択をするなどと、この人物やこの場にいる者達には考えつかない
それに関係者全てが居なくなったとも思い難い
それ等を集められれば
「…ならば、人材方面でも探さねばなりませんな」
「サーカスは良いものだったのだがな」
アレはプトレマイオスの終戦宣言に合わせて殲滅されている
…忌々しいが、どうやら先手を取られ続けている様だな
「加えて先の条約だ。どうやら本気で戦乱の芽を摘むつもりらしいな」
----
『MS拡散防止に関する条約』採択よりひと月前、ある条約が採択された
『遺伝子操作に対する条約』
遺伝子操作などと範囲の広い事をお題目としてあるが、その実『新規コーディネーター製造の禁止』というものだった
これに関しては『命の選別』との批判も少なからずあったが、地球側のコーディネーター達から
望まれない命の行方
というセンセーショナルな暴露本とも言うべき本が出版される事となり、その論調は水をかけられた様に鎮火
「目の色が違う」
「私たちの子供が
「まぁ良いさ。
と言った実際に起きた事を数多く取り上げており、ユニウスセブン落とし阻止の功労者の1人であるラウ・ラ・フラガ
彼の半生についてもこの本の中で明かされていた
これ等により、市民達はコーディネーターというものが自分達が思う以上に危ういものであると知る事となる
「…私とて、友人の命が失われたと言うのに何もしない訳にはいかない。……ラウ、君の意思には反するかもしれないがそれについてはそちらに行ってから存分に責めてくれ」
と、とある元遺伝子工学の権威であった人物は遺体のない墓の前で呟いたとされる
これにより悪化しつつあった反コーディネーター感情は沈静化する事となり、また軍を退役した多くのコーディネーター達は戦後復興の為にザウートやプロトジンで戦闘で荒廃したカーペンタリア、オーブ、カオシュン、北アフリカ、ビクトリア、ジブラルタルと言った場所に向かう。そこで現地復興作業に従事、更にカーペンタリアと北アフリカにビクトリアでは緑化事業にも貢献
『真のコーディネーター』や『ファーストコーディネーター』の名は関係者の間以外から徐々に忘れ去られていく事になる
「我々は花を吹き飛ばした
ならば、また花を植え育てよう」
そう言って少しずつ
だが確かに世界はより良い方向へと向かっていくのだった
なお、ロドニアでも復興事業が展開されており、提案した人物が派遣したエージェントから
「…申し訳ありませんが、その
研究所そのものが跡形もなくなっております
今は
との報告を受けて顔を引き攣らせる事になる
突発アンケート 本作設定の完全なお遊び回いります?
-
いる
-
いらん
-
それより本編でしょう?
-
ifstory補完しろよ