勘弁して、ほんとマジで   作:鞍馬エル

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ゆかりん王国?

…くっ、味方したくなる(中の人的な意味で)
だがしかしと葛藤したので初投稿です


 迫る影

オーブにある孤島の一つでささやかな生活を送っていたギルバート・デュランダルの元にある日、1人の見慣れない人物が訪れた

 

「ギルバート・デュランダル

貴方がかつて提唱していた『デスティニープラン』

その正しさを世界に示すつもりはありませんか?」

その人物はそう口にした

 

「…話を聞こうか」

 

 

闇に潜む影は次なる(犠牲)を欲しているのだろうか?

 

 

----

 

 

 

「大丈夫?ギルバート」

 

「…ああ。気にする事はないさ

所詮現実を見ない者達の戯言に過ぎないからね」

 

「という事はギル、また戦争が起きるのだろうか?」

デュランダルを訪ねてきた人物が去るとタリアとレイが心配そうに声をかける

が、デュランダルは気にしていない

 

「生憎彼女達が思う程世界は優しくも甘くもないさ」

筆を動かしながら、デュランダルは皮肉げに笑った

 

 

 

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「おーい、キラ

お前に用だってさ」

 

「(誰だろう?)

分かった今行くよ」

オーブの再建に取り組んでいるキラの元にも人物が訪れていた

 

 

 

「…えっと、言っている意味が分からないのですが」

 

「キラ・ヤマト。貴方程の才能や実力があるのに、どうしてこの様な所(・・・・)にいるのですか?

もっと貴方に相応しい居場所を我々ならば用意出来ます」

 

「帰って下さい」

 

「…なんと?」

キラは相手を睨みつけると

 

「僕が貴方に話す事はもうないんです

僕はこれからたくさんの人達が必要としている事をするんです」

 

「…スーパーコーディネーターである貴方がそんな事をする必要はない」

 

「もう良いでしょう

キラはさっき貴方に帰れと言ったのです。貴方は訪問者だ

しかもキラの知り合いでも何でもない

これ以上此処にいるなら警察を呼ぶ事になりますが」

キラと訪問者の会話にサイが割って入る

キラからのヘルプコールを受け取ったからだ

 

「…くっ」

訪問者は小さな声で呻くと足早にキラ達の所から去って行く

 

 

 

 

「スーパーコーディネーターだかなんだか知らないけど、今の僕には守りたいものがあるんだ」

 

「スーパーコーディネーター、ねぇ

と言ってもキラお前アイツに結局勝てなかったんだろ?」

 

「…そうだね」

キラが決意を新たにしているところにサイの心底不思議そうな声がかかる

キラはそれを聞いて思わず苦笑してしまった

 

 

もう人前では二度と出せない名前となった。それでも共に明日を生きようと誓い合った(依存者特有の脚色有り)友人の事を

ユニウスセブン落としを阻止する為に躊躇なくその身を擲って止めようとしたガルシア司令を始めとする人達の姿を

 

キラは決して忘れはしない

だからこそ、訪れた平和の重みを知っている。そしてそれを守っていくのだと

 

 

 

----

 

 

「…なに?キラ・ヤマトの元に怪しげな人物が?

詳しく話せ、アーガイル」

サイからの一報を受けたオーブ国防軍暫定指揮官ロンド・ギナ・サハクは真剣な顔でサイからの報告を受ける

 

 

 

「…分かった。ご苦労だったな

もし何かあればいつでも構わん。必ず連絡しろ」

そう言ってサイとの通話を終えたギナは

 

「…ふん。優秀な者達による理想国家か

くだらんな」

その思想に共感するところが全くないとはギナも言わない

だが、世界を動かすのは一握りの人間だとしても

その中で生きるのは大勢の人間なのだ

 

 

それら全てを枠に当てはめれば、必ずその枠に合わないものが出てこよう

優秀である事を前提とするならば、それから漏れた者達がどうなるかなど容易に想像できる

 

光り輝く宮殿の影で多くの飢えた者達が呻く

その様な現実を良しとする国家はいつか必ず破綻する

 

 

「まぁ構わん

精々無様に踊り狂い、そのまま果てない夢の中で死ぬが良い」

ギナは直ぐに連絡を入れる事とした

 

 

 

----

 

 

『なるほど。ファウンデーションですか』

 

「うむ。オーブのギルバート氏とロンド・ギナ氏から連絡を受けた

現在ファウンデーションについて調査チームを立ち上げて調査させている」

 

『やれやれ。色々と暗躍が趣味の方が多いんですねぇ

せっかく手に入れた平和がそこまで気に入りませんか』

情報をオーブから受け取った大西洋連邦軍司令部は事が緊急を要するものであり、かつこの問題は国家を跨ぐ可能性が高いと判断

大統領の軍事相談役であるハルバートンへこの情報を報告する事となった

 

報告を受けたハルバートンは速やかに大統領であるコープランドへと報告。状況如何では各国が協調して当たらねばならない問題の可能性があると発言するとコープランドは『宇宙再開発機構』との情報共有をする判断を下した

 

その結果サザーランド特別顧問とアズラエル理事との通信での話し合いとなったのである

 

 

デュランダルとキラに使者が接触してから僅か1日という迅速な対応に平和維持への高い使命感がうかがえよう

 

 

 

 

 

『…ああ、ちょっと待ってください

今ファウンデーションとやらについての詳細な情報が届きました』

 

「…随分と早いのですな」

 

『ハルバートン相談役。その速度が無ければ産業界や経済界の大物などとは呼ばれますまい』

 

「確かに」

アズラエルの情報収集能力を目の当たりにしたハルバートンは思わず唸った。サザーランドにとっては割とよくある光景だったりするので別段驚きもしないが

 

『いえいえ

流石に危険度の高い連中だと思いましてね、新旧ロゴスメンバーに情報を流したんですよ』

 

 

アズラエルはハルバートンからの報告の中に『スーパーコーディネーター』という単語がある事に危機感を持った

何せその単語の真の意味を知る者は多くない筈であり、しかもそれをキラ・ヤマトへと向けていたと言うではないか?

つまりキラ・ヤマトがユーレン・ヒビキ博士によって調整されたスーパーコーディネーターである事をファウンデーションとやらは知っている事になる

 

流石のアズラエルもこの意味を理解しない程に愚かでもない

 

 

メンデルの科学者、もしくは関係者に生き残りがいた

そういう事なのだから

 

 

 

 

 

「なるほどユーラシアにある王国ですか」

 

『王国と言ってもそこまで大きな影響力を有している訳ではありませんし、どうやら経済的にもまだ発展途上と言ったところでしょうか』

 

『とは言え危険ですな』

疑わしきは罰せよ

とは言わないものの、明らかに危険と見做された場合は各国政府首脳の責任の元に問題解決(・・・・)を図るつもりなのだ

 

戦争や紛争が始まってからでは遅いのだから

 

 

 

 

 

『ではユーラシアのメンバーに依頼しておくとしましょう』

 

『そうですな。それが良いかと』

 

「加えてユーラシア連邦軍が民間用に転用したcrazyをユーラシア南部に集結させると」

アズラエルは産業と経済の両面からの監視を申し出て、それをハルバートンは大統領の許可を受けて依頼

更に情報を受けたユーラシア連邦政府はファウンデーション王国に危険なものがあるとして、密かに『第二対象(警戒国)』として格下げする事とした

 

集結場所付近には軍の拠点()存在しない為、ファウンデーションが万が一に察知したとしても何とでも言い訳が出来る所にユーラシア連邦政府の隠しきれない殺意が滲み出ているとアズラエルとサザーランドは感じたが

 

別に問題ないとした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平和の光を受けて影は蠢く

影がいつ牙を剥くのか?

 

それは誰にも分からない

 

 

 

 

 

 

 




という訳でゆかりん王国も滅ぼさねばならないと決意しました

突発アンケート 本作設定の完全なお遊び回いります?

  • いる
  • いらん
  • それより本編でしょう?
  • ifstory補完しろよ
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