逃げ道の確保、ヨシ!
という訳で今回割と原作とのキャラの性格が剥離します
…まぁ歩んでいる道のりが違うので許して欲しい
何でもは出来ないので代わりにゆかりん王国と一族を轢き潰します
「…カズイ」
「ん?どうした、ステラ」
ある日の事、日頃からカズイに懐いているステラは首を傾けながら
「お風呂、もっと大きいのが良い」
そう口にした
「んー、気持ちは分からなくもないんだが、何せ水についてはかなり貴重だし」
このコロニーシャンバラは他のコロニーとは違い、生産性は無いに等しい。一応、最近軌道に乗った野菜を定期的に訪れている輸送艦で
言うまでもなく、かけた時間に比べれば圧倒的に
カズイとしては、勿論穏やかな日々を過ごす為にはある程度の物が必要であるとは思っている
…思っているが、流石に限度があるとも考えていた
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此処はある意味では流刑地の様なものでもある
生きていくだけの物が揃えられているだけマシであり、娯楽に満ち溢れた生活を望むのは違うと考えている
ある物が限られるからこそ、人は考え工夫し、そうやってできる事を少しずつ増やしていったのだ
あのエイプリルフールクライシスを受けてカズイは思った事がある。余りにも特定のものに依存しきっている社会となっている、と
快適な生活と言えば聞こえは良いだろう
だが、それは言い換えると不便な生活に対して適応能力が怪しくなっている事ではないだろうか?
以前も口にしたが、物質的豊かさを手に入れた事で精神的な豊かさを失っている
そう今の生活を通じてカズイは確信している
最近では皆揃ってのかくれんぼや缶蹴りなどと言った旧世紀の遊びを徐々に広めている
単純な遊びだからこそ、全力で楽しめる。工夫のし甲斐もあると言うものだ
アウルは木の上に隠れたり、マユはこの小柄な体格を利用してログハウスにある床下の食糧保管庫に隠れたり。ロミナは真パンジャンのシートの後ろ側に隠れたりと手を変え品を変え全力で遊びであろうとも取り組んでいる
何だけどさぁ、ラクス?
流石にザウートの砲身(飾り)の上に乗るのはカズイさんどうかと思うんだよね?
確かに心理的死角だけどさぁ!危ないって
カガリはカガリでザウートの機体の下に隠れてたし
「…いや、ははは」
じゃ無いんだわ。土だらけになってたお前を見つけた時のフレイの顔
あれは
『…あー、そこまでやるんだアンタ』
ってかなりドン引きしてたぞ?
流石に畑の中に隠れる様な不心得者がいない事にカズイくんは安心しましたよ、ホント
まぁそんな事をした奴が居たら、暫く
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「お風呂?
…まぁ確かに広いとは言えないわね
どうしてもみんな同時に使うから」
「…風呂の事か?
君がそれを口にするという事は
…なるほどな。ステラが君に言ったのだろう?
彼女は君を兄の様に慕っているからな。…ここだけの話にはなるが、ステラは良く君とお風呂に入りたいと口にしているぞ。勿論私やフレイ、マユが中心となって止めているが」
とりあえず女湯については関知してないし、する訳にもいかないのでフレイとナタルさんに聞いてみたらこんな答えが返ってきました
流石にマユに聞くのも憚られるし、ラクスやカガリにロミナさん相手だと尚の事だからなぁ
男湯については割とわちゃわちゃやってる部分がある
元々の受け入れ予定人数の倍以上に膨れ上がった事もあり、クロト達を受け入れる際拡張工事をして貰っている
だからこそ余計に言いにくい訳だが
流石にこれはどうしようも無い
その時俺はそう結論付けていた
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「なぁカズイ。穴掘りしようって話になってんだけど」
「?
なんぞそれ」
ステラから話を聞いた翌日の事だ
朝食を終えて、畑の草むしりを皆でやっている時シンから妙な話を聞いた
「…あー、それかぁ
聞いた話だとステラの話を聞いたラクスとカガリの『姫さまペア』がやる気を見せてるみたいでさ?」
「演奏で結構一緒にやってるニコルとロミナ。それにシャニも引き込んだみたいだな」
アウルとスティングも話が聞こえていたみたいで、草を抜きながらそう話しかけてくる
「…て事は何か?ステラの奴自分を含めて6人味方に引き入れたって訳か」
「…なん、だと」
オルガの言葉に俺は衝撃を受けた
あの可愛いステラがまさか自分のしたい事の為にここまでやる様になったとは
「…あーもうこれダメじゃね?」
何やらクロトが言っている様だが今の俺の耳には入らない
このコロニーに来た当初、ステラは情緒不安定であり、何かに怯える様な事もしばしばあった
シン達との模擬戦を見て俺に懐いた後も情緒こそ安定したものの、偶に何かに怯える事はあったのをよく覚えている
ステラは自分から何かをしたいと言う事はあまり無く、どちらかと言えばやろうとしている事に後から入ってくる事が多かった
……そんなステラが
自分のしたい事の為に積極的に周りを動かすまでになったなんて
お兄ちゃんは嬉しい!!
「…あ、これダメな奴だ」
シンはそんなカズイの内心を理解したのかため息をつきながらそう嘆いた
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「という訳でこれからお風呂を掘りたいと思います」
「…ます!」
作業服に着替えたラクスはそう宣言し、ステラも楽しそうにラクスの真似をする
「と言ってもさ、ラクス」
「何でしょうか?」
「風呂の作り方なんて知ってるのか?」
「…勿論知りませんわ」
「いや知らないのかよ!」
カガリの言葉に何故か胸を張っていっそ清々しい態度で答えるラクス。そんな彼女に思わずツッコミを入れるカガリであった
「カズイも言っていたでしょう?
「何事もやってみない事には始まらない」と」
「いやまぁ、そうなんだけどな」
ラクスのいっそ開き直ったかの様な言葉に流石のカガリも苦笑を隠せなかった
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ラクスは『プラントの歌姫』であり『
その為どうしても世間の持っているイメージと剥離する行動は出来なかった。婚約者であった
しかし、
自分が世間とずれている事は理解していても、逆にそれが彼女のアイドル性を高めるものと見做されていたが故にいろんな事に挑戦する機会すら無かったあの時とは違う
好意を密かに持っている相手にその思いを伝える事は出来ないが、毎日が彼女にとって新しい事の連続だった
例えしんどいと思える護身術の訓練すらもラクスにとっては宝石の様に輝いて充実した時間
土いじりや耕作、草むしりに収穫
プラントにいては絶対に経験する事のなかった事
不慣れではあるが、ゆっくりと真パンジャンを動かした時の感動を彼女は今でも忘れない
誰かの為に料理を作る。みんなで雑談しながら食べる食事はプラントでいつも食べていた食事よりも美味しく感じられた
不慣れな為に失敗する事も沢山あった
だが、それすらもラクスからすればかけがえの無い思い出となっている
楽しいのだ
明日は何をするのか?何が起きるのか?
そう幼な子の様にワクワクしながら眠りにつく毎日が
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その為ラクスはかなり自由奔放で活発な性格へと変わっていった
風呂の作り方は流石に家にある資料だけでは判然としない。が、失敗したとしてもみんなで笑い合える
だからラクスは何にでも取り組もうとするし、いつも笑顔だった
そして作ってみた風呂(仮)であったが言うまでもなく失敗した
何せ、ただ穴を掘って幾らか手を入れただけの代物
お湯は濁るし、床面に固定した筈の木板の間から土が少しずつ出てきてもう大変な事になった
フレイは頭を抱えるし、マユは「まぁこんな事もあるよね」と苦笑していたし、ナタルは入っていなかった為にカズイに話をしに行った
カガリはステラの勢いに押されて風呂(未完成)に入る事になり「…あー、これだと身体を綺麗にしてからまた風呂に入り直さないとなぁ」と遠い目をしていたり、ロミナは「プラント建設の時にもこんな事があったわね」と懐かしそうな顔をしていた
ステラは「失敗したから今度はカズイも呼んで一緒に作る!」と満面の笑みを浮かべていたし、ラクスも「そうですわね。カズイさん達にも協力してもらいましょう」と笑っている
そんな毎日
それがラクスにはとても綺麗なものに見えていたのだ
少し考えたのですが、半ば更生施設と化した此処に一部のキャラを放り込むのも一興ではないだろうか?
どうにも感想でも王国内に人気のあるキャラ?がいる様なので
突発アンケート 本作設定の完全なお遊び回いります?
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いる
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いらん
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それより本編でしょう?
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ifstory補完しろよ