シンの話が上手く書けぬ
誰か、オラに文才を分けてくれ!(なお活用できるかどうかは問わないものとする)
ウチのフレイは割と独自路線(今更)
いつもよりも更にクオリティ低いかもですが、読んでもらえると嬉しいとです
「いやマジ疲れたわ」
思わずそんな言葉が口に出る
何せあれは俺にとっての一世一代の大博打だったから
てっきりクルーゼが出てくるかと思ったが、そうではなくクルーゼ隊以外の連中が動くとは全く想定していなかったからである
しかもデュエルとバスターのそれに便乗してくるし、アスランもなんでかヴェサリウスに戻りゃしねぇときた
ブリッツは明らかに迷っていた様な挙動をしていたが、ホント赤服どもはさぁ
クルーゼには忠実なのに、同じ隊長である虎の指示すら無視するとか
ザフトの教育どないなっとんねん!
と思わなくもない
…あ、でも所詮は軍律などあってない様なザフトだからね?
はっきり言って
自分の友人と今まで何度もやり合って、その中で何人ものザフト、地球軍問わず死者が出ていた
なのに、ニコルが死んだ
いやお前もそれだけの殺意をもたれる事してるんだが!?
なぁにが
「お前がニコルを
ニコルを殺した!」
ですか?
お前が半端な覚悟で戦ってたからニコルが身代わりになったって事をなんで華麗に無視するんですかねぇ?(ぐう畜生)
父親であるパトリックも最後は妄執に取り憑かれていたみたいな死に方だったけどさ
お前らが望んで始めた戦争だろうがよ!
と思う
そんなに友人が死ぬのが嫌なら、それこそ嫌われる事を覚悟してでもザフトから去らせるべきだったんだ
そう思うのはおかしいかね?
ディアッカもミリアリアに襲われた時何やらショックを受けていたけどさぁ
お前らのしてる事って殺し合いなんだがね
しかも捕虜すら取らない近代戦争としては明らかに常軌を逸したもの
殺すなら、殺される事も受け入れにゃならんでしょうよ?
やはりアレなのかね?
新型機に乗ってたから早々死なないとでもタカを括っていたのかね
楽な戦闘などないし、ましてや此処まで大規模なものとなるとありとあらゆるものが必要となる
…さて、毒は撒いた。彼等はこの毒をキチンと処理出来るかどうかはある意味見ものだ
とは言え、正直なところとして疲れた
流石に艦橋でそんな態度を取れる訳もない。仮にも俺の仕事はキラのメンタルケアが大部分を占めているのだ
その俺が疲労困憊ではどうにもならんだろうよ
…とにかく部屋に戻るか
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本来伍長である俺に個室など与えられるはずも無いのだが、バジルール少尉の厚意でなんとこの度個室が与えられる事となりました!
や っ た ぜ
何だけど、割と目の前がチカチカする
…もしかして、俺結構ヤバいかもしれん
まぁ無理もないか。元々小心者でノミの心臓以下のカズイくんのよわよわハートでは戦争を生き延びる事は出来ないのかも知れないのは元より明らかなのだから
そんな事を考えていたら
「…やっぱりね
もうぼろぼろじゃない」
と苦笑混じりのアルスターが居ました
なして?
いやお前民間人
…え?おま、その服!
「アンタがパパを見殺しにしてまで歩こうとしている道
私もそれを近くで見る資格はあると思うけど?」
こ、この
「…軍に志願したのか、呆れたもんだ」
「別に呆れられても良いわよ
…さっきの放送私も聞いたわ。アンタ少し無茶しすぎじゃないの?」
「返す言葉もねぇよ」
いやマジで頭が回らねぇ
??アルスター、何やってんだ?
「此処が私の個室
このままアンタを1人にしてて倒れたら困るのよ
早く入りなさいよ」
とアルスターは俺の背中を押す
あ、やべ
もう意識が
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「ホント、馬鹿なんだから」
気を失ったカズイを私のベッドに寝かせて、私は何となくカズイの顔を眺めていた
いつもは無表情なのに、やはり寝ている時まではそうでない
「ねえ
私はアンタの事が憎かった。でも、あの時私が感情のままに動いていたなら、多分こんな気持ちにはなれなかったと思うの」
今もこいつから貰ったナイフは私の懐の中にある
パパが死んだのは悲しいし、パパを殺したザフトも憎い
だけど、目の前で『俺を傷付けてからやれ。お前
私は確かにヘリオポリスのカレッジでは人気者だった
サイという婚約者が居ても、私に告白してくる者は後を立たなかった。
でも私はいつからかそれに対して何も思わなくなってしまっていたの
殆どの人は『私の容姿』に
婚約者であるサイは『親同士の都合』
…フレイ・アルスターという1人の人間の中身など皆どうでも良いのだ。と私はある時思ってしまった
そうではない事を私は願いながら、翌日いつもよりも多くのわがまま、しかもその多くは理不尽ともいえるものを言う事にしたわ
でも何も変わらないのよ?
皆笑ってそれを受け入れてくれた
…それが私には信じられなかったの
だから、あの時1人の
…パパの立場を知っていても、『そんな事知った事かよ』と言わんばかりのカズイに私は強烈に惹かれてしまった
誰かに思われる事はあっても、誰かを思うなんて初めての事
…ねぇ、カズイ?
アンタがキラやトール達の事をとても心配しているのは私にも分かるのよ?
アンタの事をつい少し前まで殆ど見なかった私でも分かるのに、アンタがそれを分からない筈がない
アンタが背負ってるものって多分誰にも言えないものなんでしょ?
私はキラみたいに強くないから戦えない
私はトールみたいにアンタの事を詳しく知らない
私はミリアリアみたいにアンタをハラハラしながら見守ろうとは思わないの
…アンタが
カズイ・バスカークが
疲れた時、側に居てあげるだけの
そんな都合の良い存在でも良い
だからね?
アンタの事を私が好きな事を知って欲しいの
と、私は眠っているカズイの唇に私のそれを静かに重ねた
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「…でも、良かったのかしら?少尉」
「正直俺としてはあまり賛成できない話だったが」
「いえ、私は必要な事かと考えています
ラミアス艦長、フラガ大尉」
同じ頃、ラクス・クラインの返還が何とか無事に終わってアークエンジェルがザフトを振り切った事で艦長室にラミアス、フラガ、バジルールが集まり話し合いをしていた
今回の主な議題として挙がったのは『フレイ・アルスターの志願を受け入れた件』についてだった
ラクスの返還でゴタゴタしていた中、フレイはバジルールに何とか話をする時間をとってもらい
「あの、私
軍に志願したいんです!
…アイツを放っておけなくて」
と告げたのである
バジルールとて、カズイからある程度の話は聞いている
故にこそ、彼女の懸念も痛いほど理解出来た
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カズイ・バスカークという人物はナタル・バジルールにとって『今まで見たことのないタイプ』の人物だ
…まぁ、何処の世界に軍人に腹を立てたからと組み伏せる民間人や仲間を助ける為に下手をすれば撃たれかねない様な状況に物怖じする事なく動ける人間がいるのか?
と思わなくもないが
更に余り好まれていない、というか敵であるプラントのコーディネーターに対しても何の隔意を持たずに普通に接せるというのも自分に出来るか?と問われたならば難しいだろう
普段は余り口を開こうとしないし、何なら無表情である事も多い
ブリッジクルーの中にも彼に対して苦手意識がある者がいるのをナタルや艦長であるマリューは知っている
別に怒っている訳ではないし、話を振れば普通に対応もする
本人が言うには
「まぁ色々ありまして
気が付いたらこうなってたんですわ
『三つ子の魂百まで』とも言いますから、多分変わらんと思います」
との事
…どうにも言い回しが古い気がするのだが、それすら彼とそれなりの頻度で話をしない事にはわかるものでもないそうだ
とは言え彼はまだ未成年者
いくら軍属になったからと言っても私達にとって『守るべき存在』である事には変わりないと私は思っている
彼をこの道に進む事を応援した様な私が言えたものではないだろうが
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彼のアークエンジェルにおける役割はアークエンジェルにおける僅か2名の機動部隊
その1人であり、オーブのコーディネーターの少年。キラ・ヤマト准尉のメンタルケアだ
私は勿論、ラミアス艦長やフラガ大尉ですら彼にそれを任せるのが適任だ
…そう思ってしまったのだ
しかし、アークエンジェルがアルテミス要塞に向かう途中で起きたザフトのクルーゼ隊との戦闘
フラガ大尉の提示した作戦を基に、彼が少し手を加えたものとなった
戦闘は終始此方の思惑通り運び、敵旗艦であるナスカ級の撃破こそ叶わなかったが、撤退に追い込んだ事でアルテミス要塞に無事辿り着く事が出来た
「それが君達の軍人としてあるべき姿かね?」
アルテミス要塞のガルシア司令にそう言われるまで、私は失念してしまっていたのだ
それからというもの、私はさり気なく彼の様子を観察する事にした
そこで理解したのが私達が思うよりも彼が器用であり、また不器用でもあるという事だ
彼と何度も話をした私でも、彼がどれだけ今の状況にストレスを感じていたのか?また精神的に酷く
彼は他人の事を気遣えるのに、とかく自分の事に関しては興味を持たないのかも知れない
疲労ではない
衰弱なのだ
本艦には医務室こそ存在するものの、それの関係者はヘリオポリスにおけるザフトとの戦闘により皆命を落としている
故にナタルの個人的な見解に過ぎない
だが、時々バスカーク伍長の足元がふらついている様にナタルには見えた
彼に与えてしまった役割の性質上、准尉相手ではどうにもならないだろう
しかし、彼の友人達については他ならぬ彼自身が志願を止めている
かと言ってナタル自身が口にしたとしても『次からはバレない様にしなければ』と思われては本末転倒だろう
このままでは近いうちに彼は倒れてしまうだろう
…いや、それだけならばまだ良い
下手をすると命すら失いかねないのだ
だからこそ、ナタルはカズイに好意を持っているだろうフレイの申し出をあっさり認めたのだ
(伍長をこの道に引き込んだ私ではどうしようもない
だから、せめて)
という彼女なりの彼に対する思いの結果だった
とは言え、それは恋愛感情かと聞かれたならば
「…む、中々難しい質問だな」
と悩む事になるだろうが
それでもナタル・バジルールにとってカズイ・バスカークは初めての部下で身近な人物になっていた
だからこそ、死なせたくはない
たとえそれが、彼自身から恨まれる事になったとしても
勿論、自身の胸中を吐露するつもりはない
が、少なくとも伍長の様子がおかしいと感じているのは嘘ではないのだ
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「そうだったの」
「そりゃそうだよな。ったく情けないったらありゃしねぇ」
理解を示すラミアスとは違い、フラガは自身の迂闊さに苛立つ
分かっていた事なのだ
カズイ・バスカークがこのアークエンジェルで名前を呼ぶのは本当にごく少数
キラ、トール、ミリアリアくらいのもの
自分や1番軍人の中で親しいだろう少尉、艦の責任者であるラミアスの事を彼は一度として名前で呼ぶ事はないのだから
仲間ではあるのだろう
だが、『心を許せる』それではないのだ、伍長にとっては
いつかは何とかなる
そう軽く考えて、何一つ進展していないのだ
同じ様な立場のキラには『ムゥさん』と呼ばれているのに
戦争で人生を狂わせる人間というのを本当の意味でフラガは知らない
彼の周りにいた者は『精神的にタフ』な者ばかりだったから
アルテミスのガルシア司令ですら、グリマルディの事で今でも心から血を流し続けているのだ
フラガよりも部下を、仲間を多く従えているから
そう思えればどれだけ楽だろう?
だが、誰がその道を選ぼうとも自分達だけはその道を選んではならないのだろう
『フラガ
いいか?俺達は軍人だ。東アジアの連中やザフトの奴等みたいな事をしちゃならん
たとえ、それで俺達が致命的な不利になろうとも、だ』
そう思った時、グリマルディで死んだある奴が言っていた事を今更ながらに思い出した
「『賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ』か
本当に耳が痛いぜ」
伍長がアルテミスに入る前の作戦を話し合っていた時に口にしていた事だ
あの時は気にしていなかったが、伍長は自分も含めたあの場にいた者達すら笑っていたのかも知れない
予感が
…いや、確信がある
もうアイツは戻れない所にまで来てしまったのだろう
というものが
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少年は眠る
あんなに一緒だったのに
もう今となっては戻る事の
「カズイお兄ちゃん、駄目だよ
それじゃあ格好悪いって」
「いや、俺もあんまり言いたくないけどさ
もう少し自分のファッションとか気にしたらどうなんだよ?」
「いや、まぁ別に気にせんでもいいかなぁと」
「駄目だってば!
…もう!今度一緒に服を買いに行こう!
ね?」
「マユは言い出したら聞かないからな
…頑張れよ」
「…一応俺、一番年上のはずなんだけどなぁ」
楽しそうに、無表情にも見える人物の背中を押す少女
それを苦笑いしながらも、それでも楽しそうに見守る少年
頭を掻きながら、そんな2人と話をしている少年
夕暮れはもう違う色
ないそんな景色を
ありふれた優しさは君を遠ざけるだけ
「…なぁ、ミリィ」
「どうしたの、トール?」
「俺今思ったんだけど、カズイの奴この船に乗ってから『弱音を吐いた』ところ、見た事あるか?」
「…私はないけど、そう言うって事はトールも?」
与えられた部屋のテーブルで沈痛そうな表情を浮かべるトールと何かに気づいた様な顔をするミリアリア
「…カズイ大丈夫なの?」
「せめて、キラがもう少し精神的に余裕があれば良いんだけど
…それにしてもフレイがなぁ」
軍属となってからは余り自分達と話をしなくなった
冷たく切り捨てた心は彷徨うばかり
「フレイ!何で君が軍に志願するんだよ!」
婚約者であるサイは声を荒げる
「だって、キラとカズイだけに戦わせて
私達はずっと此処にいるのよ?
助けたいって
力になりたいって
あなたは思わないの?サイ」
「けど他ならないカズイが言ってたんだ!
フレイだって聞いてただろ!!」
「俺とミリアリアはさ、カズイの話を聞いて怖くなった
情けないかも知れないけどさ」
「カズイは以前言ってたのよ?
「『人を守る』なんて簡単にいうけど、守るってのは本当に大変な事なんだ。何から守る?
理不尽な暴力から?傷つけようとする悪意から?
それだけじゃ足りないだろ?
沢山のものを守ろうとして、何一つ守れないよりも本当に大切なものをたった一つでも護れたなら、それは本当に素晴らしい事なんじゃないか?」って
…ねぇ、フレイ?
貴女のその思いは誰にも否定できないと私は思うの
でも、本当に後悔しないの?」
「しないわ。もしカズイが地獄に行くって言うんなら私もアイツのそばに居てあげる
…サイ、あんたの両親があてにしていたパパは死んだの。だから多分私との婚約者の話もなかった事になると思うわ」
「…だから、もうこれからは違うって言うのか?」
サイの言葉に
「ええ、そうよ
だって私達って婚約者と言ってたけど、お互いの事を理解しようとしなかったじゃない?」
そうフレイは言い切る
そんな格好悪さが 生きるということなら
「アンタはもう多分
あの話を聞いた時、私はアンタの『もう俺は戻れないんだ。だからせめてお前達を道連れにしてやる』って声が聞こえた気がするの」
フレイはベッドの上で眠るカズイに膝枕をしながら、その頭を優しく撫でる
「多分アンタはキラの事を死ぬまで悔いるんでしょうね?
…でも良いの。その荷物は恐らくアンタは誰にも渡そうとしない
だから私はそんなアンタに声をかけ続けるの
『頑張れ』って」
それは間違いなく苦しく、何の救いも無い道なのだろう
守りたいものを守る為に、別の何かを守らねばならない
守る為に傷付けるのと同じくらい辛く険しい道
「でも、今は何も考えないで眠ってね」
また起きてしまえば、彼は間違いなくその全てを擲ってでも、道を切り拓こうとするのだろう
その道がたとえ紅く染まっていたとしても
寒空の下 目を閉じていよう
何からも逃げ、立ち向かう事なく逃げられたのかも知れない
それだけの器用さはカズイにあるとフレイは思っている
でもそれをしなかった
『臆病者』『小心者』
そうヘリオポリスでも彼がよく口にしていたのはフレイも知っている
『カレッジ一のチキン・オブ・チキン』
『カトウゼミのキング・オブ・チキン』
と当人はいつも笑っていたそうだ
でも、逃げる事を彼は選ばなかった
守りたいものがあるから
力はなくとも、できる事を探して
あんなに一緒だったのに 言葉一つ通らない 加速していく背中に今は
仲の良かったトールやミリアリアと距離をとって、自分達の未来を変えた相手と共に戦わねばならない
どれだけ不満があるだろう?
どれだけ無力を嘆くだろう?
2人は言っていた
「多分俺達とあんまり一緒に過ごしていたら、俺達が軍に志願しかねないとアイツは思ってる」
「分かるのよ、カズイの気持ちも
…でも、私達だってカズイの友達なんだから
心配くらい、弱音くらい言ってくれてもいいじゃない」
あんなに一緒だったのに 夕暮れはもう違う色
でももうそれをカズイは望まない
彼は走る事を決めたのだから
「…ん」
カズイが少し声を出すが
「…大丈夫、まだ眠ってても」
フレイはカズイの瞼に手を当てて、優しく諭す
せめてこの月明かりの下で 静かな眠りを
「あなたの心は私が守るわ」
フレイはそう優しい声で呟いた
此方で初めて歌詞を使ってみた
やはりむずい
因みにアークエンジェルにおけるヘリオポリス組の人間関係、特にフレイ関係は複雑骨折している模様
今回のリザルト
フレイ、カズイのファーストキスを獲得!
同じくフレイ、カズイの寝顔を見る事に成功!(なお、アスカ兄妹の方が遥かに早かった模様)
フレイはなんだかんだ言って拗らせなかったら本当に優しい良い子だと思います(異論は当然認めます)
いやホントお気に入りに登録増えててそろそろ投稿が怖くなってきたな
まぁ書くんですけどね
本作のヒロインは?
-
大天使ナタル
-
妹系少女マユ
-
フレイ
-
猪突猛進娘カガリ
-
キラ
-
シン
-
その他