勘弁して、ほんとマジで   作:鞍馬エル

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プラント側のお話

タイトル詐欺です
よしなに


 PLANT phase 我等の道は潰えず

「ボアズが攻撃されただと!?」

 

「は、はい」

 

「被害は!?」

 

「軽微との事です」

如何に冷静さを信条とするユウキとて、プラントの最終防衛ラインの一つであるボアズが地球軍に攻撃されたとなれば冷静では居られない

 

「地球軍の艦隊が攻撃してきたのか?」

 

「…いえ、それが」

オペレーターは言葉を濁す

 

 

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それは本当に突然だった

 

ボアズに向かっていた一隻のコンテナ船

それは親プラント国家である南アメリカ合衆国所有のものだった

 

 

既に地上においてはザフト側から南アメリカの戦力を引き上げてはいるが、未だに両国の関係は変わっていない

そう現場の者達は認識していた

 

 

…ところが

 

『おい、南アメリカのコンテナ船

そちらではなく、第三ゲートに回れ!』

そのコンテナ船を誘導していたザフトの人間は違和感を感じた

 

全く通信に応じず、それでも航路を外れる事なくボアズに接近していたのだから

 

そして

『警告する!直ちに停船しろ!

さもなくば撃沈する!』

 

ザフトの管制官はそう警告するが、時既に遅く

 

 

ボアズの宇宙港にそのコンテナ船は突っ込んだ

 

 

幸いと言うべきか、ボアズにとっては致命傷とはならず軍港施設にもさして問題はなかった

 

 

 

これをボアズの人間は『地球軍からの攻撃』としてザフト司令部に報告したのである

港湾機能の一部とは言え使用不能になっているのも事実だった為にこの様な事になったのだ

 

 

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「やはりアルテミスは潰さねばならんのでは?」

 

「それはそうかも知れんが、ではどうやって攻略するというのか?」

 

「ブリッツを使えば宜しいのでは?」

 

「アレは現在プラントの切り札となり得るからと技術局が持って行っている」

ザフト司令部では宇宙における最大の脅威であるユーラシア連邦軍のアルテミス要塞についての議論が行われていた

 

『光波防御帯』

通称アルテミスの傘

 

これこそがアルテミス要塞を難攻不落の要塞たらしめている要素であった

 

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アルテミス要塞

これはユーラシア連邦軍宇宙艦隊の根拠地にして、現在は東アジア共和国宇宙艦隊も入っている要塞

 

要塞内に中規模の工廠すら備えており、アルテミス要塞のみで兵器の開発や生産が規模としては小さいものの出来るものであった

 

更にアルテミス自体がデブリの中にある為、外部からの大規模な戦力投入すら難しい

その上、要塞砲とも呼ばれる中口径ビーム砲まで有しており、その堅牢さはザフトであっても容易く落とせるものではなかった

 

が、ザフトにとってこれは目障り以外の何者でもなく出来るならば早急に落とさねばならないもの

ましてや東アジア共和国宇宙艦隊まで入っているとなれば、プラントに対する明確な脅威である事は疑いようのない事なのだから

 

 

 

同じくプラントにとって脅威となるのが、月面にある大西洋連邦軍のプトレマイオス基地である

 

此方には先の『地球軌道会戦』においてクルーゼ隊を中心としたザフト軍を退けた『智将』ハルバートンの率いる第八艦隊を始めとした大西洋連邦軍宇宙艦隊が駐留している

 

 

言うまでもなく、これも明確な脅威であると言えるだろう

 

 

 

更にオーブの軌道上拠点アメノミハシラも看過すべきものではない

此方もオーブの宇宙艦隊が駐留しており、数こそ先に挙げたものよりも劣るが相手はヘリオポリスでMS開発をしていた国

独自に国産MSを生産していたとしても不思議ではないだろう

 

 

 

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「こうして見ると宇宙を固めきれないまま地球に手を伸ばしたのは間違いではなかったか?と思えてくるな」

会議の報告を受けたユウキは自身の執務室でため息をつく

 

「ザラ国防委員長は未だザフトの勝利を疑っていない

…私とて疑いたいわけではない。だが」

ユウキはその後を口に出さなかったが、既にカーペンタリアのみならず奪取したばかりのカオシュンやヨーロッパ、アフリカ方面の重要拠点であるジブラルタルなどからの通信が途絶している事から既に陥落していると判断していた

 

更にジブラルタルが落ちたとなれば

 

「アフリカすらも危うい、か」

そうなれば最早ザフトの地上軍に安息の場は何処にも無いだろう

 

そうなれば、可及的速やかに地上軍を宇宙に回収せねばならないのだが

 

 

「その為の艦艇が何処にあるというのだ」

 

既にボアズ、ヤキン・ドゥーエから動かせる機動戦力は払底していると言っても良いだろう

クルーゼ隊ですら、本国から動かす事すら難しい状況となっている

 

と言えばザフトの窮状がわかりやすいだろうか?

 

 

「この状況でアルテミス攻略など」

出来るはずもない

 

 

現在ザフト宇宙軍全体で稼働しているMSはジンが150程

たったのそれだけなのだ

 

「委員長が進めようとしている『核動力MS』や『決戦用のガンマ線レーザー』。そんなものが作れるはずもない

…仮に作れたとしても、それを稼働させるだけの人員が確保できるとでもいうのか?」

 

 

ユウキは頭を抱えた

 

 

 

 

…しかし、彼は失念していた

現在地球軍はプラント撃滅に向けて、『ありとあらゆる』手段を講じようとしている

 

その中には『プラントに潜入して、プラントの重要機密を抜き取る』というものもあるのだった

 

 

 

つまり

 

(ガンマ線レーザーだと!?

そんなものを作ろうというのか、この狂人どもが!!)

ユウキのそばにもそういった者がいたのである

 




という訳でついにフリーダム、ジャスティスとジェネシス(全て構想段階)が地球側に漏れました


さぁ、地獄の釜が開くぞぉ?

物語が進んだので改めて、本作のヒロインは?

  • ナタル
  • マユ
  • フレイ
  • カガリ
  • ラクス
  • シン
  • キラ
  • その他
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