誰かの歪んだ願いの為に生み出された命があった
だが、それが誰かの思い通りにならないこともある
これはそんな夢の欠片
「ひーまー」
「クロト、うざい
…でも確かに暇かも」
「…あのなぁ、お前ら
あんなクソみたいな所に戻りたいのかよ?
俺は嫌だぜ」
バスカーク家のリビングでいつもの様にゲームをしながらクロトはぼやいた
音楽をイヤホンで聞いているはずのシャニはその言葉に噛み付くも、意見自体には同意する
それに対して
何せジュブナイル小説、今で言えばライトノベルみたいなものを好んで読んでいるオルガからすれば、読書家であるカズイの豊富な蔵書は読み応えのあるものばかりだった
まぁ、思想論や宗教観に歴史考察などジャンルは多岐に渡る為に自分好みの本を探すのも一苦労だが
それもまたオルガにとっては楽しめるものといえるのだろう
「イヤだね、あんな所」
「当たり前だろ
アズラエルのおっさんが何考えているのか分からないけど、その気まぐれには感謝してるって」
シャニとクロトとてあんな劣悪な所に戻りたくはない
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現在カズイとの契約を履行すべく、アズラエルはロゴスやその傘下の企業群
それに自身やロゴスメンバーの伝手すら使ってクルーゼの治療法を研究させている
そのついでと言わんばかりの扱いではあるが、クロト達ブースデッドマンの根本的な治療法についての研究も行われていた
勿論スティング達のメンタルケアについても様々な角度から研究が行われている
というのも、クロト達やスティング達の『調整』に対してカズイやアスカ夫妻、クルーゼやデュランダル夫妻が嫌悪感を明確に示したのだ
と言うよりも
「ウチの弟達に何してやがる!」
と常にない剣幕でカズイがクロト達やスティング達を連れていこうとする『研究者達』にブチ切れた
…そう
今のクロト達は
クロト・バスカーク
シャニ・バスカーク
オルガ・バスカーク
スティング・バスカーク
アウル・バスカーク
ステラ・バスカーク
であり、立派なバスカーク家の一員なのだ
カズイは研究員達をのした後、直ぐにアズラエルに抗議の連絡を
両親に『緊急コール』を送った
このカズイからの緊急コールを受けて、カズイの両親はモルゲンレーテの研究の元締めであるサハク家に事情を説明
カズイの両親は大西洋連邦軍の新型機開発において多大な貢献をしている事もあり、即座に研究員達の身柄を拘束
その調査を行なった
そこで判明したのが、彼等は大西洋連邦軍所属の研究員である事だった
これについてサハク当主であるコトー・サハクは大西洋連邦軍に連絡
「我がオーブの国民をそちらの都合で害そうというならば、此方もそれ相応の対処をさせてもらう」
と抗議した
結果、大西洋連邦軍上層部と
この余りにも鮮やかで容赦のないやり方にクルーゼも
「…仮に彼が権力者となればさぞ恐ろしい相手になるだろうな」
と苦笑いしていた
とはいえ、そのクルーゼも研究員制圧にしれっと参加していたりするのだから中々に喰えない人物であろう
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「ところでさ、クロト
なんで兄貴とゲームしないのさ?」
「…いや、その」
「勝てねぇんだよクロトの奴
兄貴が頭おかしい位に強いんだろうが」
「てめ、オルガ!」
シャニの疑問にクロトは言葉を濁す。が楽しそうにオルガがあっさりと事情をばらしてしまい、クロトはオルガに文句を言う
…いつもの光景だった
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「なぁ、スティングにアウル
やめとけって」
「ああ、俺もそう思う
はっきり言うがカズイさんと模擬戦をしたいというのは自殺志願にしか思えないが」
シンとレイは無謀にもカズイとの模擬戦に挑もうとするスティングとアウルを止めようとしていた
シンもレイもカズイと割と頻繁に模擬戦をしているのだが、どうにもクルーゼから色々教えられているらしく以前は勝てていた筈のシンですら最近は勝てなくなりつつあった
「あれでインドア派というのはどうなんだ?シン」
「元ザフトのトップエースとやり合えるインドア派のナチュラル
とんだパワーワードだよなぁ」
「アンタ達も良くやるわねぇ
一応私もザフトに志願するつもりだったから挑んでみたけど」
ルナマリアはのんびりと話をしているシンとレイに呆れていた
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「模擬戦ねぇ
別にやる必要ないんじゃないか?ルナマリアちゃん」
「ちゃん!?
あ、いえメイリンを助けてもらった事や私達を助けて貰った事には感謝しています
興味があるんです。シンもレイも近接格闘の実力はかなり高い
そんな2人をして勝てないと言わしめる貴方の実力が」
当時の事を思い返すと今でもルナマリアは悶える位に恥ずかしい思い出だ
「…まぁ、いいけど」
そんな啖呵をきっておいて
「…まだ、やるかい?」
「え、あ
…降参します」
あっさりと負けたのだから
少し相手の様子を伺おうと手を出した次の瞬間には
自分は倒れており、太陽の影で顔が見えなくなっていたカズイの何の感情もこもっていない様な声だけが聞こえていたのだから
…いや、正確にはルナマリアの顔のすぐ横にカズイの振りされた足があった
どう見ても
「次は当てる」
という意味にしか取れなかったのだ
何より怖かったのが、何の感情も伺いしれないカズイの雰囲気
…以来ルナマリアはぜっっったいにカズイと敵対しない事を心に誓ったのである
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「あの時のルナの負け方は流石になぁ」
「散々俺達が忠告したと言うのにアレだからな」
「言わないでよ、もう」
あの時シンやレイが見ていた事もあってか、割と弄られるネタになっていたりする
まぁそれもそれで悪くないと思えなくもないが
因みに妹のメイリンはそんな光景を見ていたはずなのだが、何を思ったかカズイさんに護身術を教わっている
シンの妹であるマユにカズイさんの妹であるステラと共にやっているのだから驚きだ
何故シンの家に居候しているステラがカズイさんの妹なのか聞いた事がある
「ステラもスティングやアウルと離れ離れになりたくないだろう
それにステラはどうやらシンの事を異性として少し意識している節がある。となればウチの家族になった方が良いと思ってな」
との事
気遣いが出来るような
ズレている様な
本当に分からない人だと私は思う
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「んで、どうするんだ?2人とも」
「先ずは俺から行くぜ、兄貴」
「スティングからか
手加減は?」
「いらねぇ、行くぜ!」
無駄話をしている間にどうやら始まってしまった様だ
勢い良くカズイさんに向かっていくスティング
それはいいんだけどね?
「…終わったな」
「ダメだろ、あれじゃ」
「カズイさん、完全に受けの体勢に入ってるわよね」
私達は三者三様にスティングの負けを確信した
確かに純粋な身体能力においてなら、カズイさんよりスティングの方が上ではある
でも、そんな事はシンやレイ、私に聞けばクルーゼさんも相手にした事のあるカズイさんには何の問題にもならない
『掴まれたら終わる』のだから
…というか、あのクルーゼさんに1度でも勝った時点で大概おかしいと思うのだけどね
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なにが、起きた?
足を払われたのは分かった
だからかわそうとした
そこまでは分かる
が、それ以降は全く分からねえ
「スティング
まだやるか?」
冗談だろ
今のが実戦なら俺は死んでた
「兄貴、アンタ強いな
俺の負けだ」
本当に頼りになる兄だぜ
俺は負けたのに何故か清々しい気持ちになった
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「マジかよ」
俺は自分の目を疑った
スティングのスピードは決して遅くない
それに対して対応した兄貴も流石だと思う
が、なんだあれは?
明らかにスティングの体重を感じさせない様な投げ
いっそ目を奪われてしまう様なものであった
アレをどうにか出来んのかよ
俺もスティングも別に兄貴が嫌いな訳じゃない
なんだかんだ言っても俺達のわがままを聞いてくれるし、当たり前の日常に戻してくれたのだから
それにアズラエルなんて大物にも平然と文句の言える度胸
俺達を『研究材料』にしようとした研究員達の退路をあっさり潰してみせた手際
だからこそ、不安になる
兄貴に何かあったら?と
俺達やオルガ達は曲がりなりにも戦闘訓練を受けている
だから兄貴を守れる
でも兄貴の実力を知らなけりゃ、どうすればいいのか分からない
そう思ってたんだけどさぁ
まさか俺たちよりも強いなんて誰が想像出来るんだよ!
あ、兄貴との模擬戦はあっさり負けた
いやホント拍子抜けするくらいあっさりと
本当に兄貴、片肺ないのかよ?とスティングと俺は首を傾げる事になった
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「て訳で、何かしようぜ兄貴」
「…クロト
会話の要点を端折るな
オルガ、説明」
模擬戦の終わった俺達はマユやステラ、メイリンにクルーゼさんやデュランダルさんにタリアさんと合流してカズイの自宅に向かった
家族が増えた事にカズイの両親は大喜び
嬉々として自宅を増築し、オルガ達にも一人一部屋用意した
…今更だけど、カズイの親父さんとお袋さんも大概デタラメなんだよな
で家でゴロゴロしてたクロトがカズイに話を振ってきた
だけど内容が分からないからカズイはオルガに説明を任せる
いつものやり取りだ
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「つまり何か?
何かしたい。そういう事だな」
「そーなるんじゃないかな」
「この暮らしが嫌って訳じゃない
けど」
「お前ら贅沢過ぎるだろ」
…ふむ、どうやらクロト君とシャニ君としては何かをしたい
いや、そうではないか
恐らく何らかの形でカズイ君にお礼をしたいのだろうな
私はラウとタリア、それにレイと共に成り行きを見守る事とした
私達の家とカズイ君達の住むバスカーク家、それにシンやマユの住むアスカ家にルナマリアとメイリンの住むホーク家は近所だ
何か手伝える事があるならば是非とも手伝いたいものだが
タリアは最近カズイ君やアスカ夫人と行く買い物を楽しみにしている
レイはシンやルナマリアとの学校生活を楽しくやっている
ラウは意外にもカズイ君との護身訓練や様々な雑談が気に入っている様に思える
私は私でカズイ君の同意を得て、彼の遺伝子情報を調べているのだが
なんのことは無い
『普通の
彼はただ人に優しく出来るだけの不器用な人間だったのだ
当時衝撃を受けたものだが、今となってはあまり気にする事はないと思っている
最近漸く私も半額セールで品物を確保出来るようになったのは密かな私の自慢である
プラントでは間違いなく経験出来ない事だっただろうから、実は割と嬉しいものだ
プラントからオーブに来てから新しい経験の連続だ
…さて、今回はどんな事があるのだろうか?
私はそんな期待をしながらことの成り行きを見守る事にした
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「話は分かった
…さて、どうしたものか」
カズイは少し険しい顔をして考え込んだ
『薬物による強化』や『精神コントロールによる強化兵』であるオルガ達とスティング達
だが、今となってはこの暖かな生活を楽しんでいる者達
カズイは養子となった彼等が自分の弟や妹になった事を実のところかなり喜んでいる
ゲーム好きで感情豊かなクロト
物静かで、音楽を好むシャニ
2人のブレーキ役であり、読書を好むオルガ
この中で1番冷静で責任感の強いスティング
色んなことに興味を持ち、実は1番カズイに懐いているアウル
兄であるカズイとあまり一緒に居られないからか、彼と会うと大体彼の傍にいる紅一点のステラ
勿論、彼にとって大切な弟であるシンや妹のマユ
「慌ただしくも充実した日々」
と彼は良く口にする
本当に不思議なものだ
私はザフトによる『オペレーション・ウロボロス』に際して一部の兵が独断で地球全土にNジャマーを落とした事に失望した
ザフトが規律ある軍隊なれば、その者達は処罰されて然るべきだろう
…ところが、そんな動きはなかった
これで地球側と戦争出来ると思っているのだからお笑い事である
指示を聞かない兵士
それを咎めない司令部
どう考えてもろくな結果にならないだろう
恐らく現場指揮官の負担は尋常なものではなくなる
勝っているうちはまだそれでも良いのかも知れない
が、ひとたび負ける様になれば頭の痛くなる様な事が頻発する事になるだろう
兵器の強奪か
裏切りか
ろくな結果にならないのではなかろうか?
そんな組織と兵士を使って、私の悲願を達成しようというのは余りにも難易度が高過ぎる
だからこそ、親しい友人であるギルバートや庇護者であるレイと話をしてプラントを離れた
沈むと分かっている船に乗り続ける程に私達はお人好しでもないのだからな
そして、カズイと出会った
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「お身体がすぐれないと聞きます
もし、この模擬戦で俺が勝ったなら約束して下さい
生きる事を諦めないって」
私との模擬戦の前にカズイはそう口にした
何故会ったばかりの、しかもプラントの人間である私を気遣うのか分からなかった
が、負けるわけが無いと思い
「分かった、約束しよう」
と軽々に頷いてしまった
勿論今となってはあの選択が良かったと思えるものだが、な
必死で食らいつくとはあの様な事を言うのだろう
私の承諾の言葉を聞いたカズイの纏う雰囲気が明らかに変わった
最終的には血を吐きながら、私を組み伏せたのだ。彼は
「何故そこまでするのかね?」
と私が問うと
「親のように貴方を慕うレイ君や貴方のご友人であるギルバートさん
貴方が死んでしまえば、2人は嘆き悲しむでしょうから」
と苦笑いしながら答えてくれた
他人の為に血を流す覚悟のある彼に、自分の命を諦めていた私がかなう訳がなかったのだ
そして、それ以降彼はことある事に私と関わるようになった
今となってはあのおぞましかったタコを捌ける様になったり、猛毒を持つフグも調理出来る様になったのは我ながら中々のものだと思う
が、何故寧ろ昔の者達は毒があるものを食べようとしたのだろうか?
中々に興味は尽きないものだ
勿論資格は取得しているので、もしも仕事を探すのであれば有利になるらしい
今はまぁ、教え子となったカズイを見るのが楽しい事もあり、さして気にしていないがね
ギルバートとタリアの養子になったとは言え、レイとの関係はすこぶる良好
唯一納得出来ないとしたら、激戦区である惣菜コーナーの勇者達相手に未だ大した成績を残せていない事くらいだろうか?
というか、ギルバートやタリアから聞く話と私が担当する惣菜コーナーの状況が違い過ぎると思うのは私の気のせいなのだろうか?
…一応ザフトの中でも優秀な方だと思っていたのだが、その自負が揺らぎそうな話だと思う
流石にシンやレイ、ルナマリアにはまだ早いとカズイが止めていたのだがオルガ達も突撃した事もあってか戦場へと突撃していった
言うまでもなく、何一つ手に入れる事が出来なかった様だが
私やギルバート、タリアにカズイは
さもありなん
と笑っていた
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テロメアの問題でもう長くない私ではあるが、今の生活は不思議と悪くないと思えるものだ
しかもどうやらカズイは
本当に無茶をする子供だ
…まったく、レイの成人した姿だけを見たいと思っていたが、こんな危なっかしいカズイを放って死ぬ訳にもいかないではないか
最近の私はそう思える様になった
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「小説、音楽、ゲームにスポーツねぇ」
「方向性がバラバラだね、カズイさん」
カズイが話をまとめるとため息をつく
そんなカズイにマユは笑顔を向けていた
オルガ達やスティングとアウルの意見をまとめるとこうなる
勿論時間をかければ全部出来るのは間違いない
が
「いやいや、流石のお兄ちゃんでも全部やるとパンクしちゃうのですが」
とカズイは引きつった顔をする
「確かにこれではカズイくんの負担が凄いことになるね」
「となるとまとめるのが1番かしら?」
「ふむ、纏めると簡単に言うがどう纏める?」
ギルバート、タリア、クルーゼの大人組は頭をひねる
「全部やればいいと思うよ?」
「だぁから、そうしたら兄貴の負担が」
「違うと思います。多分ステラは何かにまとめたらどうか?って言っているんだと」
ステラの発言にアウルが文句を言うが、それをメイリンがやんわりと否定する
「って事は
…どうなるんだ、レイ?」
「俺に振るな、シン
ルナマリアは分かるか?」
「あのねぇ
分からないなら分からないでいいじゃない
なんでボール投げ渡してくるのよ、アンタ達」
シンはレイに
レイはルナマリアに
ルナマリアは分からないならそれで良いとため息をつく
「分かるか、お前ら」
「わかる訳ないじゃん」
「ステラの言うことは割と的確なんだが、分かりにくいのが難点だな」
オルガの問いかけにシャニはお手上げと
スティングは何とか理解しようと頭をひねる
「あ!俺分かった!」
「マジかよ」
クロトは目を輝かせながら大きな声を挙げた
アウルはそんなクロトに驚きを隠せない
「ステラはこう言いたいんじゃない?
ゲームとかにしてまとめてしまえって」
「うん、クロト
多分それがみんな楽しいと思うから」
クロトの言葉をステラは肯定する
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方向性が定まれば、このメンツは動き出すのが早い
何せ世界線は違うものの、部隊を率いていたものや組織を纏めていたものがいるのだから
「となるとプログラミングが必要となるか
タリア、確か君は出来たと思うが」
「ええ、ギル
一応ザフトに志願するつもりだったから一通りは」
「…確かカズイから聞いたのだが、メイリンくんはプログラミングが得意だと」
「あ、はい
それなりには出来ると思います」
デュランダルとタリア、クルーゼはそれぞれ意見を出し話を振られたメイリンは少し自信なさげに答える
「いや、メイリンちゃんのプログラミングは凄いとマユから聞いている。もし良かったら協力してくれないだろうか?」
「…あ
はい!勿論協力します。楽しそうですし」
カズイの申し訳なさそうなお願いにメイリンは顔を少し赤くしながら応じた
「楽しくなりそうだな」
「ああ。お前らが言い出したんだ
サボるなよ?」
「はっ、当たり前だろ?」
スティングとシンそしてアウルがこれからの事を想像しながら楽しそうに笑いあった
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地球とプラントによる武力衝突の最中、中立国であるオーブから1つのゲームが発売される
ゲームの内容も中々のものだったが、何より関係者達の目を引いたのはそれの開発に携わった者達だ
元ザフトの人間や元プラントの住民
元大西洋連邦軍関係者にオーブの民間人
コーディネーターやナチュラル
地球とプラント
その垣根を乗り越えた開発陣に事情を知る者達は唖然としたという
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「ラウ
どうやら君はアル・ダ・フラガに復讐出来たのではないかな?」
「…懐かしい名前だ
もう奴に思う事はないし、フラガの因縁など私には関係の無い話だよギル」
デュランダルとクルーゼは2人でオーブにあるBARへと足を運んでいた
ここのマスターは2人がプラントの人間であると知っても
「バスカークの坊主やアスカの坊主に嬢ちゃんが慕っているアンタらが悪人だとは思わねぇよ」
と笑い飛ばしている
「奴は優秀だったのかもしれん
が、奴が手に入れられなかった充実した毎日が私にはある
…ふ、本当に人生とは何があるか分からないものだな」
クルーゼは本当に楽しそうにグラスをあおる
自分を慕ってくれる子供達がいる
こんな自分を助けようと必死になってくれる子供がいる
頼りにしてくれる若者達がいる
「…さらばだ
アル・ダ・フラガ
貴様には怨みしかないと思っていたが、たった一つだけ感謝しよう
私をこの世に生み出してくれたのだからな」
そんなクルーゼをデュランダルは本当に嬉しそうに見ていた
という訳でクルーゼ救済回でした
もし彼がこのまま死んだとしても、おそらく笑って逝ける事でしょう
大切なものが沢山出来たのですから
突発アンケート 本作設定の完全なお遊び回いります?
-
いる
-
いらん
-
それより本編でしょう?
-
ifstory補完しろよ