勘弁して、ほんとマジで   作:鞍馬エル

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意識の違い
考え方の相違


それは容易く拭えるものではなく、時に力を以てそれを解決しようとする



そしてそれは追い詰められた者達にとって『(軍事的行動よりは)手軽に出来て、しかも効果的』なものであった




 暗闘

『アズラエルは戻らないのか?』

 

『…どうやらオーブでも変事が起きた様で、それに対しても対応せねばならぬと』

 

(ぐっ、どいつもこいつもアズラエルの事ばかり!

私では頼りないとでもいうのか?)

ロゴスの会合において、ロード・ジブリールはこの場を欠席しているアズラエルに関する話ばかりで何一つ進まない話し合いに嫌気がさしていた

 

ジブリールとしてはプラントの切り札であるジェネシス破壊の功績を以て、アズラエル閥の切り崩しを図りたかったのだが、そこまで上手く運ぶ事がなかったのである

 

そもそもロゴスが経済界の大物である事は間違いない。しかし、それが政治ならばいざ知らず、軍にまで確たる影響力を有しているのは地球軍の中核を成す、大西洋連邦軍に絶大な影響力を持つところが大きい

それはロゴスというよりも、ロゴスの顔役であるアズラエルの存在があってこそのものだった

 

アズラエルは財閥を持ち、父親から受け継いだ企業群を更に発展させたという功績がある。加えて大西洋連邦の国防産業連合理事だ。その影響力はロゴスの中でも突出したものであるともいえよう

…それはジブリールとて渋々ながらき認めねばならないところだろう

 

 

が、ブルーコスモスやロゴスでの主導権を握りたいジブリールとしてはそのアズラエルの存在ははっきり言ってしまうと邪魔でしかなかった

 

ブルーコスモス盟主でありながら、コーディネーターとの協調を口にするアズラエルはジブリールにとって到底認め難い相手なのだから

 

 

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ロゴスは財閥などを統べる者達の集まりであり、経済界の大物とも言い換えられる。が、彼等の本質は商人であり利益が出るならば思想云々に拘る者達ではない

 

そんな些細な事(・・・・)に拘るが故に身を潰した者を彼等とて散々見てきたのだから

 

 

ロゴスの構成員の全員が自身の父や祖父などから地盤を引き継いだ者達である。ジブリールもまたそうだ

だが、ジブリールは他のロゴスメンバーと異なり些か情動的に動くところがあり、他のメンバーは口にする事こそないものの『面倒な輩』とジブリールを見做している

 

彼等の本質は商人であり、経済を司る者

必要ならば特定の思想に傾倒するのも吝かではないが、それとてあくまでも『目的達成の為の一手段』に過ぎない

 

コーディネーターによる文化、スポーツ面などでの独占じみた状況は全くもって好ましからざるものと見ていたし、インフルエンザにおけるプラント側のやり方については呆れてものすら言えなかった

 

「あの状況での最適解はプラントがワクチン生産に全力を傾け、ナチュラルに対して貸し(・・)を作る事だっただろう

そうすれば多少なりとも理事国側も話し合いに応じただろうに」

確かにコーディネーターにとって、インフルエンザは脅威ではなかった。故にワクチンが不要というのも理解できる

が、少なくとも段階的な独立を目指すのであれば敵対でなく共存を選ばねばならない。有史以来国を滅ぼした例はあったとしても、種族や人種を絶滅させた事など有りはしないのだから

 

 

「思想と我々のビジネスは切り離さねばならん。それが出来て初めて一端の商人と言えるのだから」

との考えを持つロゴスメンバーからすれば、ブルーコスモスの考え

…いや『反コーディネーター思想』にいつまでも固執するジブリールは『ロゴスのメンバーに相応しからず』と見えていた事をジブリールは知らない

 

というよりも環境保護団体(・・・・・・)としてのブルーコスモスの在り方と『反コーディネーター思想』とも言えるジブリール等が支持しているブルーコスモスの在り方

これは『似て非なるもの』であり、あくまでもロゴスが支持しているのは『環境保全』に対するブルーコスモスの思想

分かりやすく言えば『地球環境に優しく』とのスローガンを掲げているのをロゴスメンバーは支持している

 

故にこそ、旧世紀の兵器の再評価に伴う各兵器の開発や生産についてジブリールに対してロゴスのメンバーは誰一人として情報を流そうとしなかった

 

「商売とは機を見る(・・・・)能力が必須なのだ

変遷する時代に取り残されるなら、また新たなメンバーにすげ替えるだけの事」

彼等は確かにロゴスという組織の一員だ。だが、仲間意識などというものはなく、あるのは『世界経済のコントロール(調整)』という旧世紀から彼等が担ってきた役割の完遂

 

仮に彼等がそれを成し得なくなったならば、その時は潔く別の人間か組織にその役目を引き継いで貰えば良いとすら考えている程

勿論企業や組織を率いる以上は利益を出さねばならないし、軍需産業というものの持つ負の側面『死の商人(・・・・)』との謗りを受ける事もある

が、軍事とは常に最先端技術の集大成とも言えるものであり、寧ろその技術をどうやって民間に普及するか?というのが出来るのが軍産双方で勢力(ちから)を持つ者の役割だと彼等は確信していた

 

どうしても軍事機密という高すぎる障害(ハードル)に対応する事は軍需産業、民間企業のどちらかだけ(・・)ではなし得ない。軍と適切な距離と関係を持ちつつ技術やノウハウを広く民間にも拡げ、そしてまた新たな技術を開発する

その積み重ねの結実の一つがプラントなのだ

 

「MSは確かに革新的兵器だろう

が、それ故に今の人類の手に余る劇物だ」

 

ロゴス幹部達はそう断ずる

戦車や戦闘機などに比べるとMSは個人ですら保有、改造なども可能であり、またその反面MSの齎す被害は尋常なものではないのである

 

 

残念だが、そんな兵器が存在して秩序を保てる程人類は賢くない

他ならぬ様々な負の面を見ていたからこそロゴスメンバーはそう思っているのだ

 

 

それもまたプラントを完全に破壊する理由の一つであり、ジャンク屋連合を取り潰す理由

軍事力というものは制御(コントロール)出来ねばならないもの

 

出来ないのであれば、その組織は秩序を保つ為に潰さねばならない

それが秩序を守る者としての責任なのだから

 

 

それが彼等なりの責任であり『斯くあれかし(そうあるべし)』と考えている訳で

それに真っ向から喧嘩を売る様な真似をしている慮外者(ジブリール)に対する彼等の心象は下限を突破しつつあったのである

 

 

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そもそもアズラエルとジブリールでは根本的にやり方が違う

 

アズラエルは強権的な手法が取れるとしても、それを行使するのは最後の(非常)手段としている

だが、ジブリールは必要と自身が判断(・・・・・)すれば躊躇いなくその手段を取る

 

…それにより生じるであろう混乱や被害などに頓着する事なく

 

『感情的。時にそれは損失を生む』

それはロゴスの理想とする在り方と真逆のやり方であり、ジブリールは言葉巧みに(ジブリール視点)周囲を動かしているが、動かされる側やそれを見ている者達からすれば唾棄すべきものとしか見えない

 

ジブリールはアズラエルを引き摺り下ろさんとしているが故に、視野狭窄状態に陥っていたのである

 

 

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(ふむ、やはり(・・・)荒れているか)

 

(…残念だが、感情すら御しきれないのなら我等には不要。早々に消えてもらうとするか)

 

(となると、アレの跡をどうするか?だな)

 

ロゴスのメンバー達はモニター越しに互いの意見をぶつけ合わせながら、その一方で面倒ごと(ジブリール)についての処理(・・)についてある程度の意識の共有を行なっていた

 

この場においてすらアズラエルに対する不満を隠せないのならば、最早彼等にとってロード・ジブリールという人物は益になる存在どころか有害である

 

 

…なるほど、確かに彼はアフリカ共同体における地中海沿岸の北アフリカにあるザフト拠点や終末兵器(ジェネシス)に対して多大なダメージを与えたパンジャンドラムの生産の立役者だろう

 

が、言ってしまえば再生兵器であり使い捨ての兵器(というよりも自走式地雷なので寧ろ武器かも知れないが)というのがパンジャンドラム

 

凶鳥やcrazyらに比べると民間への転用は望むべくもなく、またそのベースとなる技術やノウハウについてもそこまで真新しいものはない

それ故にアズラエル達ロゴスのメンバーはパンジャンドラムに対して出資する事を避けていた。東洋風に言えば『目に見える地雷』とも言えるものとすら一部の者達は判断している程

 

名声が手に入った

そうジブリールは思っている様だが、アズラエルを含めたロゴスメンバー達はそう思わない

 

「我等はただ(資金)場所(設備)を用意しただけの事

実際に開発した者や現地にて運用した者こそが称賛されるべきであり、我等は裏方に徹すべき存在

そもそもの話として、我等は軍事産業を支えているが経営戦略や経済戦略には優れていたとしても純軍事的な意味においての戦略、戦術については素人も同然。何故そんな我等が現場に口を出そうとするのか?」

 

専門家がいるのに、門外漢である素人が口を挟むべきではない。例えそれが出資者(スポンサー)であろうとも

 

そうやってきたからこそ、彼等ロゴスメンバー達は今の地位を維持できている。『敵を作るな』とは誰も言わない

が必要最低限に留める努力を怠るべきではないと彼等は思っている

 

 

 

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アズラエルは厄介だとロゴスのメンバーも判断してはいよう。少なくともブルーコスモス盟主(コーディネーター排斥強硬論者)という立場でありながら、自身の秘書にコーディネーターの女性を登用し、限定的でこそあるがコーディネーターとの融和に動いた

アズラエルが動いた事で、他のロゴスメンバーもまたそれを追従する形で自陣営にコーディネーターを受け入れる方針へと転換したのは紛れもない事実

軍もまた地球に住むコーディネーターに対して門戸を開いた結果、既存の兵器であるミストラルやメビウス、既存艦艇の設計の見直しなども行われた結果現在の地球軍優位という状況に至ったのは彼等ロゴスメンバーも認めるところ

 

 

警戒はするが、決して相入れれぬ存在ではない

 

それが様々な点でロゴスの一員として協調する姿勢を見せるアズラエルに対するロゴスメンバー達の評価なのだ

 

 

 

…ところが、ジブリールはそうではない

利益よりも自身の思想に重点を置き、周囲との協調よりも自身の我を通す事に躊躇いがない

 

アレは商人ではない。思想家の在り方だろう

 

金を、権力を持った思想家というのは古今東西多くいるが、その多くは悪名を背負う事となった

何故か?

動かせるもの(人や金)が大きければ大きい程、それに対する自制心が必要なのだからだ

加えて組織まで絡めば組織内の意思統一も合わせて行わねばならず、そこまで出来る者は余りにも少ない

 

 

ジブリールは既にユーラシア連邦軍という組織に対して手を出しているのを彼等とて掴んでいる

 

 

プラントのコーディネーターに対する強硬論は是認出来たとしても、コーディネーター全てに対する強硬論は認める訳にはいかない

法を守り、協調する意思を示すのであればそれを受け入れる。そうでなければそれこそコーディネーターという種の根絶までやらねばならなくなろう

そんな事になれば、MSという兵器と合わさってどの様な化学反応を起こすのか?など彼等は考えたくもなかったのだから

 

戦争は終わらさねばならない

補給は切らすべきではない

 

 

が、過剰に過ぎる兵器もまた危険なものとなり得る

 

既に凶鳥やcrazy、一部の氷山空母については改修工事の為に工廠やドッグ入りしている

未だエイプリル・フール・クライシスの被害から立ち直っていない地域や此度の一連の戦争で少なくない被害を受けた地域もあるだろう

 

それらについての行政サービスについては政府の管轄だが、民間で出来る支援と言うのも必要だろう

寧ろこれからは其方に比重を傾けるべきなのに、ジブリールはそれよりも自分の欲望を優先すべきと言う

 

未だにアズラエルに対して不満を口にしているジブリールを見たロゴスメンバーは視線を互いに向け合うと頷いた

 

 

この瞬間、ロゴスメンバーの1人が変更される事がきまったのである

 

 

 

----

 

 

「今度お前病院に暫く入院してもらうからな!」

とカガリから言われたカズイです

 

…というか、ゆっくりしたいけどゆっくり出来なかったと言う方が正しいんでないの?

更に言えば、何で木端程度の自分が大それた事になっているのでせうか?と頭を抱えたくなる

 

アークエンジェルに乗った時に大西洋連邦軍人になる事は覚悟していた。…なんだけどなぁ、なんでオーブ国防軍人になってしまったのだろうか?

しかも一尉で護衛付きの上に中隊規模の部隊指揮までとかさぁ

 

俺は一般人であって、間違っても逸般人ちゃうぞ!!と言いたくなります

 

『真のコーディネーター』とかマジで勘弁。俺が守れるのは手の届く範囲であって、キラとかシン。アスランやラクスにカガリみたいにゃ出来んのだけどなぁ

 

 

…はぁ、アークエンジェル降りたらさっさと平和な生活に戻れると思ったんだがなぁ

いや、まぁ地球軍によるオーブ侵攻が原作ではあったから無理か

 

 

そう内心深いため息をつきながら自宅へと歩く

 

フレイは今後の身の振り方をアズラエル氏と話し合っているし、シンはおじさんやおばさん達と話をする為に先に戻っている

キラも自身の近況について母親に話をする為に帰宅させた

 

どうにもキラは家族に対して苦手意識がある様に見えたからな

 

 

まぁ、歴代のガンダムパイロット(シリーズ主人公)は家庭に何らかの問題を抱えていたからなぁ

 

…ん?

何かあった様だけど?

 

 

 

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サイ・アーガイルはカズイ・バスカークの事が嫌いである

元々ヘリオポリスのカレッジではトールやミリアリアといったごく一部の学友としか関わろうとしなかったカズイ

それも苦手意識を持つ理由の一つだろう

 

 

が何よりもナチュラルとコーディネーターへの自分とカズイの意識の差は埋まる事は決してないと言い切れる

 

コーディネーターは『遺伝子を操作して高い能力』を有する者達

生まれた時からドーピングしている様なものだと考えていた

 

実際学友のキラもコーディネーターだが、その高すぎるプログラミング能力や身体能力に敵う事は一度とてなかったのがコーディネーターに対するサイの認識を確固たるものとしたのだろう

 

「ナチュラル同士だって、届かないレベル(水準)にいる奴はいる

コーディネーターだからとかナチュラルだからとか。そう一括りにして話を終わらせられるってのはどうかと思うがな、俺は」

 

カズイと初対面の時、言い合いになった。そして最後にアイツはそう言ってそれから俺と話をする事は一切なくなったんだ

 

 

そんなカズイと再び関わる様になったのが大西洋連邦軍の新造艦アークエンジェルに避難した時

何をトチ狂ったのか、アイツは大西洋連邦軍に志願した

 

なのに、俺達にはよく考えろと言う

 

 

 

…だが、軍人になる(人を殺す)という事がどれだけ恐ろしいものなのか、俺はあの時全く想像もしていなかったんだ

 

 

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俺の婚約者であるフレイ・アルスター

親同士が決めた話だったとは言え、俺もフレイもそこまでお互いを嫌っている訳ではなかった

 

…その代わり好きであった訳でもなかったんだけどな

 

 

フレイの親父さんであるジョージさんが艦隊に乗ってアークエンジェルを助けに来た

まぁ、フレイを助けに来た。そういう方が正しいんだろうけどな

 

でもジョージさんは死んだ

艦隊も全滅したとカズイは表情の消えた顔で俺達に告げる

 

 

「なんで助けられなかったんだよ!」

そう詰め寄る俺に対して

 

「戦力が分断された状況下。しかも指揮権の問題もある状況でキラやフラガ大尉を救援に向かわせる。出来なくはなかった」

 

「そうすればフレイの親父さんだって」

 

「そうなると、このアークエンジェルが敵の攻撃に晒されることとなる訳だ。

しかも現在アークエンジェルにはヘリオポリスの避難民も多く乗っている。その状況で下手に被害を出してみろ。最悪内ゲバの始まりだ」

カズイは続けた

 

「命の価値は平等かもしれん

が、そこに『優先順位』をつけなきゃならんのが軍人ってもんだと俺は思う。…それでも軍人になりたいか?

誰かが。自分達が助けられなかった。知らないうちに手から零れ落ちた命を責められる立場に誰が好き好んでなりたいのやら」

 

「っっ!」

 

「英雄願望なんてのは、自殺志願とさして変わらない

死ぬ時はどんな些細な事でも死ぬんだがな」

 

そう薄くカズイは嗤ったんだ

 

 

 

----

 

結局俺達は大西洋連邦軍に志願してオーブまで何とか辿り着く

 

フラガ少佐は言っていた

「俺達が此処まで無事に来れたのはユーラシアや赤道連合といった友軍がその身を張ってまで守ってくれたからだ

下手すりゃ死人が出ていてもおかしくなかった。…それが戦争ってもんさ」

 

キラが俺達の想像よりも遥かに疲弊していた事は俺でも分かった

フラガ少佐は分かるし、キラもMS(ストライク)に乗って戦っている

…でも、何でアイツが

カズイがそこまで重要視されるのか俺には理解できなかったんだ

 

 

…それが分かったのはオーブに着いて、アークエンジェルを降りて実家に戻ってから

 

 

 

----

 

 

俺の両親はカズイに対して不満を漏らしていたが、その一方で俺に対してはカズイとの繋がりを大事にする様に言ってきた

 

うちもオーブの氏族程ではないにせよ、それなりに裕福な方

一応はフレイと婚約者であった訳だが、フレイの親父さんは大西洋連邦の外務次官

他国の要人の娘と自身の息子の婚約話を上手く取り付けられる程度には何らかの伝手があったのだろう

 

…フレイとの婚約について本人から話の解消をされた事を話したが、どうにもそれ以上にカズイの奴に利用価値を見出している様に見えて自分の親ながら不快感が一層深まった気がした

 

 

アークエンジェルの志願組であった俺達の中でキラとフレイ。そしてカズイは寧ろ本人の意思とは関係ないところでオーブ軍への移籍が決まった様に思える

 

キラはMSパイロットとして

フレイは多分親父さんの関係で

大西洋連邦軍の上層部(うえ)が何らかの価値を見たのだろう

 

 

カズイについてはよく分からない

確かにオーブ本土では少し知られたものなのかも知れないが、大西洋連邦(他国)にそこまで影響を与えるとは思い難いのだ

 

…というか、割と抜けている所があるカズイがそんな所に馴染めるとも思えないというのが本音なのだが

 

 

----

 

とにかく一度カズイと会わねばならないだろうと言う事で、親父がアポイントを取ったらしい

なのでオーブ国防軍の官舎に向かっていたのだが、路地裏の方から聞き逃さない会話が聞こえてきた

 

「『真のコーディネーター』彼は我々にとっても、アンタらにとっても共通の敵だ

今はプラントからの人間がアメノミハシラで騒動を起こしたから、政府や軍の視線は其方に向いている

…今しかない。今ならば」

 

『真のコーディネーター』

それはオーブのコーディネーターのコミュニティなどがカズイに対して付けている名称

…俺からすれば納得のいかない部分が多分にあるんだが、どうにもコーディネーターとも偏見なく付き合えるカズイにコーディネーターとナチュラルの理想の関係像を見る者がいるらしかった

 

 

今それについて考えるべきではない

それよりも聞こえてきた話は明らかにヤバい

 

 

俺はそいつらに悟られない様に静かに

だが、急いでその場を離れるとまだ連絡先として残っているフラガ少佐に連絡を取る事にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突発アンケート 本作設定の完全なお遊び回いります?

  • いる
  • いらん
  • それより本編でしょう?
  • ifstory補完しろよ
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