「やはりオーブは焼かねばならなくなったか」
「面倒な事だ。権威主義の狂犬と理想主義の亡者が噛み合った結果これとは笑えんよ」
「オーブを焼け野原にするのは問題ない。…だが確実に始末せねばならん者を忘れられては困ろう」
「そうだな。狂信者は徐々に減らさねばならん
…確かオーブ侵攻の先陣は」
「…ああ、ジブリールの支持者達だ。此処で少しでも消耗させねばなるまい」
「…それはそうと例のものの増産はどうする?」
ロゴスでも今回のオーブ侵攻…いやオーブ攻撃について話題となっていた
「アレか?
…うむ、確かに実績はあろうが」
「何が問題かと言えばやはり」
「そうだな。使い捨てというのが宜しくない」
その中でジブリールの話が出て来た事で一つの議題についてメンバー達は考えなければならなかった
「パンジャンドラム、か」
パンジャンドラム
その歴史は旧世紀に起きた二度目の世界大戦にまで遡る
その際実戦投入なされなかった欠点を改善して運用した結果、北アフリカやジェネシス破壊作戦において確かな戦果を挙げている
のだが
「再生兵器として考えても、そこまでする必要があるか?」
「寧ろ東アジアの新兵器を頼るべきでは?」
「それかいっその事毒ガスでも撃ち込むか?」
「馬鹿言え。そんな事をすれば非難される事間違いなしだぞ」
何せ
彼等の中ではオーブ戦は既に終わった事でしかない
「それよりも戦後についてどうする?」
彼等の本業は寧ろこれからなのだから
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「ユニウスセブン落とし、か」
室内から声に出ないため息が漏れる
皆思っているのだろう
「いい加減にしろ」と
とは言ってもなんの対策もしないという訳にもいかないのも事実
「パトロール艦隊を臨時編成して警戒させるべきか?」
「いやそれではこちら側が情報を掴んでいると相手側に筒抜けとなるのでは?」
(余計な事をしてくれる)
サザーランドは内心ザフトの上層部のやり方を効果的と思いつつ、グロス単位で怨嗟の念を送りつけてやりたくなった
地球軍は穏便な作戦を立案しているというのに、相手は常軌を逸した作戦ばかり立案している
が、過激であり効果的でもあるが故に何らかの対処をしなければならないのが実情
万が一にも成功されてしまえば地球人類滅亡の危機となる可能性もあるのだから
だが
(其方がそこまでするなら此方も遠慮する事もないな)
サザーランドはそう思い直すと
「ならば彼等にも苦しんでもらうとしましょうか」
そう発言した
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ザフト上層部で密かに議論されている『ユニウスセブン落とし』
プラントは事あるごとに血のバレンタインの悲劇を強調している。それ故にプラント本国ではザフトへの志願者が多く、地球市民への怒りの感情が強い傾向にある
…ならば、その墓標をザフトが落とそうとしている
それをザフトの兵士達や市民は認められるだろうか?
「サザーランド大佐。つまりプラントの分裂を狙うと?」
「は、その通りです
実のところ我々の攻撃オプションが多いのは皆も知っての通りです
…しかし、現時点において戦争早期終結の為の方法の殆どは採れません。ならば内乱を引き起こすのが今我々に出来る最善ではないかと」
「…なるほどな
もし仮にクーデターが起きて政権が変わった場合は?」
「その場合の交渉相手は我々ではなく政府となりましょう
しかしなりますまい」
「なったとしてもオーブの二の舞、ですな」
「費用も然程かからない上に人員も信用できる者達がいますから、可能かと」
「我等の後背を脅かすなら、彼等も苦しんでもらうとしましょう」
こうしてプラント本国に対する戦略が決定された
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「…なぁ本当に勝てるのか?」
「バカ言うなよ。ナチュラルとナチュラル如きに従っている裏切り者なんかに俺達が負けるかって」
「だが、ヤキンすら危ういって言うじゃないか?」
(…ふっ、これが少し前まで勝利はもう直ぐと意気軒昂だった組織の末路か)
クルーゼは明らかに若い兵士達の雑談を耳にしながらいつもの様に古びた基地へと向かって行く
(ジェネシスに仕込もうとも思ったが、無駄と判断して良かったのだろうな。勝ち目がない戦争など虚しいだけ)
かつてはザフト最高の前線指揮官とまで言われていたクルーゼであったが、今となっては閑職に回され部下の殆ども取り上げられていた
人材難のザフトともなればクルーゼ隊のメンバークラスとなると引く手数多であったのだから
既にクルーゼはプラントの敗北を確信している。口にこそ出さないがサトーもそうだろう
今彼等がしているのは何とかしてプラントの延命を図ろうとしている。まぁ要するに足掻きだ
「しかしザフトが強盗の真似事までするとは
思い上がった結果というのなら余りにも皮肉な事だ」
最早クルーゼが疑問を投げ掛けようともザフト上層部は耳を傾ける事はない
この状況でもまだ派閥やらを気にしている彼等を見ると乾いた笑いしか出てこない
「さて、どうなるかな?」
事此処に至ってはクルーゼも何も出来ない
ならばせめてこの人の欲溢れる舞台を見物するとしよう
もう自分に出来ることは殆どないのだから
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『間もなくイズモの最終搭乗受付が終了します
本日の最終便となりますので、まだ搭乗されてない方はお急ぎ下さい』
オーブでは現在急ピッチで民間人を乗せた艦艇がアメノミハシラへと打ち上げられていた
既に地球軍は動いている
時間は殆ど残されていない
地球軍としても民間人まで殺すつもりはない
…但し、オーブの全てを徹底的に否定する予定であるし、『第二のカーペンタリア』にするつもりであった
「なんで私達は搭乗出来ないの!」
「…その理由はあなた方ご自身がよく分かっているのでは?」
そして全ての市民がアメノミハシラへ避難できる訳ではない
オーブ国防軍関係者は勿論、国内において過去犯罪歴のある者などについては例外なくオーブからの出国も許されなかった
そして、カズイを襲った者達の逃亡を助けた民間人の特定がギリギリで間に合った事から不穏分子も含めてそれなりの数の市民がアメノミハシラへの避難を許されないと決定される
「どのような思想を持とうが自由だろう
…だが、他者に危害を加える事を良しとするならば自分もまたそうなる覚悟はしてもらわねばならん」
オーブ存続の為にはあまりにも偏った思想者などは必要ではない
一度見逃されたのに、結局オーブは焼かれる訳だが、それ以上となると最早オーブというもの自体が歴史上のものとして扱われかねない
だからこそ、篩にかけねばならない
たとえそれがどれだけ無慈悲なものであったとしても
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「これ以上は時間の浪費だな」
「実際問題として、時間をかければかける程に事態は悪化していくかと」
「オーブを落としたとしても、元凶であるプラントをこれ以上放置する訳にもいきますまい。この様な事を企む連中には然るべき代償を支払わせるべきかと」
大統領執務室でアーヴィングと参謀総長、そして副大統領が最終判断を下すべく最後の話し合いを行なっていた
「東アジアからはいつでも可能と」
「…やれやれだ
戦争に勝利した大統領は長期政権を担えると聞いたが、全くもって嬉しくないものだ
…よろしい。参謀総長作戦を許可する
プラントを丸裸にせよ」
「はっ!」
この翌日、アルテミス要塞から東アジア宇宙艦隊とユーラシア連邦宇宙艦隊が出撃していく事となる
…全てを終わらせる為に
突発アンケート 本作設定の完全なお遊び回いります?
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いる
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いらん
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それより本編でしょう?
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ifstory補完しろよ