割と救いのない話となっております
御覧になる前に、一応その辺だけはご留意下さい
「ねぇ、シン」
「…何だよ」
此処はプラントにある軍事組織ザフトの教育機関アカデミーのとある教室
赤い髪の特徴的な活動的な少女、ルナマリア・ホークは同期となるであろう黒髪の少年、シン・アスカに声をかけていた
ルナマリアは控えめに言っても容姿端麗であり、その社交性やはっきりとした物言いをする事からクラスだけではなく、アカデミー全体においても人気者である
逆にシンは容姿こそ整っているが、殆ど口を開く事はなく
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先の大戦により、プラントも少なからぬ変化を求められる事となった
戦争が、ザフトやプラント上層部が予想するより遥かに長期化した事によりプラントの産業界に大き過ぎるダメージを与えてしまう
地球軍によるMSが戦場に投入される事になると、開戦当初にあった華々しい勝利
などと言うものは遥か過去のものとなるのも道理と言えるのかも知れない
その状況に危機感を覚えたザフト上層部は地球軍の主力とも言える大西洋連合軍の総司令部があるとされているアラスカへの大規模な攻勢計画を策定
その一撃をもって、大西洋連邦の戦力を完全に奪おうとしたのだ
が、それは余りにもザフトにとって都合の良すぎるものであった事をアラスカへと侵攻したザフトの将兵達は嫌と言うほどに理解させられる事となった
ベーリング海を挟んだ対岸からユーラシア連邦軍と東アジア共和国軍が大規模な援軍を編成し、アラスカ戦に参戦したのだ
この時期、実は両国に対して大西洋連邦は反攻の要といえる量産型MSストライクダガーのライセンス生産を既に認めており、両国は大国としての意地にかけて纏まった数を保有していたのである
アラスカへの援軍はそれに対する両国からの返礼であり、ザフトはこの戦闘に地上兵力の約4割を投入していた事もあってか、此処でザフトの狙いを挫く事は地上におけるザフト軍の勢力を著しく減じる事ともなるだろうとの狙いもあった
その様な思惑の元、両国は大国としての意地にかけてでも戦力をアラスカに投入したのだ
ザフトにとってアラスカ攻略作戦『オペレーション・スピットブレイク』はこの戦争を勝利できるか否かを賭けたものだ
その為、表向きの作戦目標である中米パナマに存在するマスドライバーに地球軍の注意を向けようとありとあらゆる努力をしていた
裏を返せば、それ以外に対する注意は未だかつてない程に疎かであった。そう言える事でもあった
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ユーラシア連邦軍と東アジア共和国軍は極秘に打ち合わせをおこない、『ユーラシア連邦軍の動員する航空戦力のうち最低でも6割は制空戦闘機とする事』と『東アジア共和国軍の投入する航空戦力については対潜、対地能力を有する爆撃機ないし哨戒機を全体の7割以上とする』という異例の取り決めがなされる事となったのである
東アジア共和国はその国土も広大だが、海洋部分も大きなものであり
それに準じた対潜能力を有していた
それに対してユーラシア連邦軍は広大すぎる国土をカバーする為に航空戦力、とりわけ戦闘爆撃機といったマルチロール機の開発に力を入れている。ザフトご自慢のディンであっても、ユーラシア連邦の上空を通過するのは命を捨てるのと同義
とすら言われる程であったのだ
その両者が緊密な連携を取り、しかも揚陸させるのはザフトのジンを撃破する為に作られたストライクダガーを始めとした地球軍製のMS
更にザフトによるアラスカ侵攻がある程度進んでからの参戦だった
「彼等はどうやらこの戦争を早く終わらせたいみたいですねぇ
…なら、彼等『新人類』に教えてあげましょう。商売も戦争も自分の都合だけで出来るものでない事を」
両国と大西洋連邦との橋渡しを担当した人物の言葉である
ザフト軍は誘い込まれたのだ
アラスカという名の『死地』へと
動員兵力、航空機500以上、艦艇数100隻、MS80
それが無防備なザフトの背後から彼等を刺し殺す為だけに用意された剣であった。更にMSを任せられたのはプラントの作戦により家族や親しい者達を喪った。或いはこれから先失いかねないという危機感を持った地球のコーディネーター達
更にアラスカ防衛の為の大西洋連合軍と周辺基地などからの増援
対するザフトはこの作戦成功の為にボズゴロフ級潜水艦を20隻以上投入した
MS数で言えば、100にも及ぼうかという大軍
だが、全く足りなかったのである
東アジアの哨戒機は海を割らんばかりに対潜爆弾の雨を降らせ
東アジアとユーラシアの混成爆撃部隊はアラスカの陸上をザフトのMS諸共に更地にせんと猛爆を加え
ユーラシアの戦闘機部隊は『アラスカの空は我等のもの』と言わんばかりにザフトのディンやグゥルに乗った機動性の低下しているMSを土に還した
艦隊は艦隊で対潜ミサイルや対空ミサイルを採算度外視で狂った様に乱射
ようやくアラスカのゲートをくぐり抜けたザフトの者達を待ち受けていたのは
「ようこそ、アラスカへ
…では、死ね」
と言わんばかりの大西洋連邦軍所属のリニアガンタンクによる一斉砲撃からの面制圧
側面にはストライクダガーがカバーに入り、更に基地の固定砲台群も援護する
これで生き延びた者達は余程の幸運に恵まれたものか、或いはGの様に特筆して防御力に優れる者。そしてクルーゼの様に非常に高い技量をもつ者だけであった
…勘違いしてはならないのが
あとは危険なものを感じて常に退路を確認しながら戦ったものだろうか
言うまでもなくごく少数だったのだが
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アラスカ攻略作戦に失敗したザフトであったが、それでも上層部は諦めなかった
…いや、それは最早幻想に囚われていると言えたのかも知れない
オペレーション・スピットブレイクの本来の目的であるパナマ攻略
それを上層部は決断
早期停戦を諦め、地球に彼等を封じ込める方針に転換したのである
が時既に遅く、スピットブレイクによる大量の戦死者はザフトの勢力圏維持にすら支障をきたす事になりかねないものとなった
そこでプラント上層部とザフトは『動員年齢の引き下げ』を行なう事とした
それは為政者として、組織の国民の未来を守らねばならない立場の人間として
やってはならない事である
コーディネーターの未来を守る
そう言葉では言いながら、している事は大したものですらない
挙句、強硬派は巨大ガンマ線照射装置『ジェネシス』を戦争に使用する事としてしまう
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ただでさえ戦争によってプラントのコーディネーターは数を減らし、ザフトの蛮行が巡り巡って彼等自身に降り掛かる事となる
ザフトは捕虜を取らない
であれば、どうして地球軍がザフトの捕虜を取らねばならないというのだろうか?
ただでさえ個人の能力において、コーディネーターは多くのナチュラルに勝る
捕虜にするとしても、余計な手間がかかるのだ
結局、プラントの人口は右肩下がりになってしまい、適齢期の成人男性の人口に対する比率は
「これで私達の未来はあるのだろうか?」
終戦後、最高評議会議長に暫定的に就任したアイリーン・カナーバはあまりの状態に頭を抱えた
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はっきり言って、行く先の不安な現在のプラントに移住してくるのは余程の物好きだと生粋の
妹のメイリンすらザフトに入隊する事が殆ど決まっている
そんな状況で、しかもオーブからの一家総出の移住ともなると気になるのは仕方のない事
しかも、シン以外はみなナチュラルなのだから
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「アンタ、大丈夫なの?」
孤立してて平気なのか?
オーブへの反発の強いプラントなのに?
家族は上手くプラントで生活できているのか?
様々な意味が含まれた言葉だった
「別に
…ルナマリアだっけ、随分気にしてくれるんだな」
「呆れた。アンタと話すのは初めてでもないと思うんだけど」
シンのあんまりな態度にルナマリアも呆れ顔
だが、彼女はシンの目つきが明らかに剣呑なものになった事を理解する
「…俺は
いや、俺だけじゃない。妹や父さんに母さん。それにおじさんとおばさんもオーブと連邦は許せないんだ
…まぁプラントにも思うところはあるけどな」
「ちょっと!それ流石に笑えないわよ」
とルナマリアは言うものの、それが彼の偽らざる本音である事は確信している
「アスラン・ザラ。そしてキラ・ヤマト
コイツらを俺は絶対許さない
そして、オーブのカガリ・ユラ・アスハ。あの女の首をアイツの墓の前に添えてやらないと」
明らかに物騒極まる事を怒りを込めた瞳で呟くシン
「アスラン・ザラって、あの?」
「あの、なんて言われても知るもんか
プラントから逃げ出した奴の事だ」
シンの言葉に教室に残って聞き耳を立てていた者達は
「ザフトを裏切った卑怯者、アスラン・ザラか」
「新型機を託されておきながら、ザフトの敵になった裏切り者」
「ザラ議長の信頼を裏切った許せない男だよな」
と彼等は口々にアスランに対する批判を始める
「…帰る」
「え?待ってよ、シン!」
そんな状況を冷ややかに見つめ、シンは帰り支度を終わらせると教室を出た
ルナマリアはそんなシンを追いかけて教室を後にする
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「…兄さん」
「マユ、帰るぞ」
「…うん」
(え、何この空気)
ルナマリアはシンと彼の妹であるマユとの余りに短過ぎる会話?に顔を引き攣らせない様に意識を集中するしか無かった
「お父さん遅くなるって」
「ああ」
ルナマリアは理解した
まだアカデミーでの彼は喋る方だったという事を
「…で、いつまで付いてくるんだ」
「え!?」
当然の言葉にルナマリアは驚きのあまり変な声を出してしまう
「別に用は無いだろ?」
「そうなんだけど」
ルナマリアは教室での彼の言葉が気になっていた
ザフト、地球軍共通の敵
『3隻同盟』
ザフトから新型機や新造艦を強奪したクライン一派とオーブの自国民を見捨てて戦争をしていたアスハ一派。そして大西洋連合新造艦アークエンジェルと当時の最新鋭機ストライク。ザフトの新型フリーダムを擁する国籍も思想も何もかもがおかしな連中
ザフト、大西洋連邦からそれぞれ『国家に対する背任行為』『国家反逆罪』により追われている者達でもある
オーブ連合首長国はそれに対して沈黙を保っているが、はっきり言って各組織からの反発は強い
などと言う生易しいものではなかった
だが、目の前の人物からはそれ以上のナニカを嫌でも感じてしまう
隣にいる彼の妹も明らかに目つきが鋭くなったのをルナマリアは見てとった
「…別にそこまで珍しい話でもない
親しかった
兄の様に思っていた人が死んだ。それだけだ」
ルナマリアはシンの言葉を聞き
(嘘ね。アンタがそれだけでここ迄の憎悪を持つとは思えないもの)と心の中で否定した
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「カズイが死んだ?
…そんな笑えない冗談なんてやめてくれよ、ミナさん」
『…残念ながら事実の様だ
先程オーブに入港してきた大西洋連邦所属の艦であるアークエンジェル。それに彼は乗っていたとの事だ
…そして、オーブ至近の戦闘において、ザフトに奪われた新型機イージスの攻撃で戦死したと』
「嘘、だろ?」
オーブ行政府の一件から親交のあったロンド・ミナ・サハクからの連絡を受けたシンはその内容を信じられない
『…現在オーブによる周辺地域の捜索が行われている
が、アークエンジェルからの戦闘報告を信じるならば
生存は絶望的だ』
シンはその言葉を聞いて、力無く膝をついた
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…雨が降っていた
「…ひどいな、こりゃあ」
「ああ。丁度コクピット部分が真っ二つになってやがる」
アークエンジェルから連絡のあった場所にオーブの部隊が到着し、周辺の捜索が開始される
MIA
ミッシング・イン・アクション
戦闘中行方不明の略であり、事実上戦死と同義である
「何だって俺達が」
「…聞いた話だと、オーブの民間人だったらしい」
「そりゃあ何でまた」
「…ヘリオポリスの住民だったそうだ」
大西洋連邦の人間を捜索する事に不満を口にするが、それがオーブの元民間人との話を聞くと皆表情を暗くした
そして彼等は見つけてしまう
何故か満足した様な柔らかい笑みを浮かべたまま、亡くなっている少年の遺体を
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「何で、何でアンタが死ななきゃならないんだよ!」
「お兄ちゃん。カズイお兄ちゃんっ!」
「カズイ君、何故君が」
「どうしてなの?なんでこの子が」
カズイ・バスカーク
…それが彼等にとって幸せであったとは思えないが
シンの父親は拳から血が出る程に強く拳を握り締め
シンの母親は子供達にとって大切な兄であったカズイの理不尽な死を嘆き
マユは自分が汚れる事など気にする事なく、物言わぬ屍となったカズイに縋り付く
シンはカズイの近くで膝を突き、もう動かない兄の身体を何度も揺する。それが何の意味もない事を知りながら
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カズイの遺体がオーブ軍によって回収された事は一応処理上必要な事なので、アークエンジェルにも伝わった
ラミアスやバジルール、フラガやキラやトール、ミリアリア達も意味がないと知りながらも最期の別れをしたいとオーブ側に申し出た
特に初めての部下であり、雑談なども出来る様になったナタル
彼女は必死で彼の捜索をしたいという私情を押し殺して、ザフト側からの追撃からアークエンジェルを守る為の判断を艦長であるラミアスに迫らねばならなかった
彼女の憔悴ぶりは余りにも酷く、オーブは入港してからと言うものの軍務以外で自室から出てくることは無かった程
そして次に精神的なダメージの大きかったのはトール
彼がキラの援護に向かおうとした時、カズイが物凄い剣幕でそれを止めてきた
シミュレーターでの成績はカズイの方がやや上であった事からトールはカズイに援護を任せたのである
そして、カズイは還らぬ人となったのだ
トールは恋人であるミリアリア共々ひたすら殆どあり得ないカズイの無事を祈っていたのである
カズイの死
それはキラにとって、余りにも重過ぎるものであった
アークエンジェルに帰艦するなり
「マードックさん!直ぐに出ます!
エールストライカーを!!」
と常にない剣幕で整備班長であるマードックに迫った
だが、アークエンジェルはカズイの無事を確かめるでもなくその場を離脱。言うまでもなく、キラはラミアス達と激しい口論をする事になる
が
「ヤマト少尉
バスカーク曹長を心配する気持ちは私にも理解出来る
…だが、ここまで来てアークエンジェルを沈めるわけにはいかないのだ。…分かってくれ」
手を握り締め、震えているバジルールの姿を見たキラはそこで退いてしまった
ラミアスやフラガ達もやはりカズイの死に対して何らかの激しい思いがあった
…それはアフリカで出会って以降、カズイに事あるごとに口煩く言われているカガリとてそうだったのだから
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だが、それに対するオーブの答えは否、であった
オーブ軍、正確にはオーブ軍の中のサハク家に近しい者達が今回カズイの捜索を担当している
加えて、オーブ国防軍の指揮系統は非常に曖昧であり、後に発生するオーブ防衛戦において
更に前線指揮はカガリ・ユラが
そう、少し前までアフリカで
ならばオーブ軍の指揮権などあってない様なものではないだろうか?
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ロンド・ミナ・サハクにとってカズイ・バスカークという人物は興味を持つに値する人物といえた
自身が優秀なコーディネーターであり、兄ギナもそうであったからこそ行政府の一件で知り合ったアスカ少年の優秀さも幾度か関わりを持つうちに理解できた
その少年が事あるごとに『自慢の兄』と口にするのがカズイ
そして
「ふむ、歴史か
あまり我等は考えた事も無かったが」
「俺もそうだった
…けどカズイはこう言ってた
『
「…よく分からぬが」
「このオーブの祖先の一部が東アジアの方から流れてきた人間だってアンタは知ってるのかよ?」
「…それは確かに何処かで聞いた気がするな」
だが、五大氏族のサハクに生まれたミナと一般家庭で育ったシン。まるで立場が異なる上に、五大氏族はこのオーブを束ねる立場
寧ろ自分達のルーツに無関心では困る事もあろう
「なるほどな
確かに知っていた方が選択の幅も増えるのかも知れぬ」
「プラントの連中はさっさと戦争が終わるみたいな考え方をしてるんだろ?」
「らしいな。分からぬでもない。MSという優位性があるのだから」
その優位性を理解したからこそ、オーブもそれを求めるのだ
「今の俺はそう思えない」
「…ほう?何故だ」
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かつてある時代において『この戦争はクリスマスまでに終わる』などと言われていたものがあった
…ところが何のことはない
クリスマスが4度過ぎてもその戦争は終わらなかったのだ
戦争には相手がいる
そして第三者の思惑すら複雑に絡み合うのが戦争なのだ
ましてやプラントは地球全土は喧嘩を売ったようなもの
いまはプラント側が優位に
『国家間に真の友人は存在しない』
そうある国の大統領は発言したとシンはカズイから聞いている
「今プラントの友好国に南アメリカ合衆国があるが、彼等はプラントの軍事力を
仮にプラント本国が危険に晒されたとしても、彼等に出来る事はないしあったとしても積極的に動くとは思えんさ」
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「参考になる話だ
…シン・アスカ。もしも件の人物がオーブに戻ってきたのならば、一度でも構わぬ。話をさせてもらえる様に口をきいてもらえるだろうか?」
「…まぁ、色々してもらってるし
分かった。でもカズイが断ったらそこまででいいよな?」
「流石にそれ以上を望むのは強欲に過ぎるだろう」
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その様な話をシンとミナはしていたのである
「アスハの姫が?
例外は認めぬ。全て断るのだ」
ミナはこの件に対しての全責任を負う立場となった。それ故にアークエンジェル側やカガリからの要請をその責任の元に跳ね除けた
「死んでからも周りがうるさくてはかなうまい
…お前は何故、そんな安堵した様な顔をして死んだのだ?カズイ・バスカーク」
シン達が去った後、ミナはカズイの遺体の前でそう呟いた
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その後アスカ一家と最愛の息子を喪ったバスカーク夫妻はオーブからの移住を決断
本来ならば、スカンジナビア王国辺りが候補となっていたのだが諸々の理由により一時的にロンド・ミナが全権を持つオーブのアメノミハシラに居を移す
そして大西洋連邦によるオーブ侵攻とオーブを見捨てて宇宙に逃れたカガリやアークエンジェルの事を知った彼等は憎い敵であるプラントへの移住を決めた
人口の著しい減少の真っ最中であるプラントならば、自分達の能力も活かせる機会が訪れるだろう
とアスカ夫妻とバスカーク夫妻は考えたのだ
加えて、シンは兄の仇を討つための力を欲していた
ならばせめて妹であるマユと共に行かせる事で最悪の事態だけは避けようとしたのである
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絶望の中でもがくもの
復讐のために全てを切り捨てたもの
その先には何があるのだろうか?
カズイがトールを守る事だけ出来たルート
誰もが癒えない傷を抱えながら、届くはずのない声を張り上げながら殺し合います
細かい事はあまり考えてなかった昔の没案の名残
戦争なんで、みんなで不幸になろう!
という訳の分からない理屈から出来た産物である
本日お気に入り登録400件突破しました
…あの、昨日確かお気に入り登録100件超えたと記憶しているのですが(震え声)
評価も増えたし、閲覧者も無茶苦茶増えた
…もしかして、ランキングにでも載ったのだろうか?(怖いので確認しない作者の図)
次の話を書いていたのに、何故か横道に逸れてしまった
仕方ないね!
あと、度重なる誤字訂正本当にありがとうございます
一応見直してから投稿しているのですが、ダメみたいですね。申し訳なく思います
本作のヒロインは?
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大天使ナタル
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妹系少女マユ
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フレイ
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猪突猛進娘カガリ
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キラ
-
シン
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その他