だが、別の戦争が始まるのさ
フレイ・アルスターは淑女である
今は亡き父ジョージが『そうあれかし』と願ったからそうした部分は多分にあるだろう
が、余りにも自分に負担をかけ過ぎた結果、婚約者だったサイ・アーガイルとの仲はあまり良くなかったと言えるのかも知れない
フレイ・アルスターという人間は振り回す側であり、決して振り回される側ではない
…そう思っていた
紆余曲折を経てカズイ・バスカークと恋仲になったのは全くもって問題ない
寧ろそうあって欲しいと願ってすらいた
カズイ・バスカーク
ヘリオポリスのカレッジでは目立たない人物であり、仮に当時の自分にカズイが自身の伴侶となると言ったところで間違いなく信じられる事はないだろう
彼の両親はモルゲンレーテに務める技術者であり、彼自身に兄弟がいない事はオーブに戻って僅かな間に調べている
…そう居ないのだ、カズイに兄妹など
----
ところが、カズイを兄と慕うシン・アスカとマユ・アスカという兄妹が現れた。正確には
しかもアレな事にカズイ自身も2人を弟と妹と認識していたのである
正直なところとして、理解不能であった
が、それも含めてのカズイ・バスカークであるならば自分はそれを受け入れて愛するべき
…いや、そうして初めて彼と共に歩めるのだとフレイは思い直した
一時期キラとカズイの仲が
…仮に
……そう、もし仮に、だ
キラ・ヤマトが女性であったならば自身にとって余りにも大き過ぎる障害となったのは間違い無いだろう
そういう意味では
彼がもしも
…まぁ、その場合自分が常に肌身離さず持っているカズイから預かったナイフを彼に突き立てる事になっただろうが
恋敵というにはマユ・アスカは余りにもカズイに近過ぎた
あそこまで近過ぎてはもう
距離を詰めるのは正解だろうが、残念な事に
これではどうにもならない
よって、マユは脅威たり得ない
----
ラクス・クライン
『プラントの歌姫』と呼ばれた人物であり、先の地球、プラント間に起きた武力衝突におけるプラント側の最高指導部『プラント最高評議会』の議長を務めていたシーゲル・クラインの娘でもある
…まぁその辺は正直どうでも良い
過去の事など、実親が
問題はラクス・クラインという人物がカズイに対して罪悪感を持っている。という事
元々プラントの一市民であった彼女とカズイに接点などあろう筈もなく、寧ろあった方がおかしいまであるだろう
が、運命の歯車は奇妙な出会いがお好みだったらしい
アークエンジェルでまだ自分が一避難民であった頃、アルテミス要塞から出航して暫くの間食事が豪華になった事があったのを苦い記憶として覚えている
当時は馬鹿みたいに喜んだものだが、今の自分がもしもあの場にいたならば間違いなく
結果アークエンジェルの備蓄が恐ろしいペースで減少し、キラとカズイが墓荒らしをしなければならなくなったと聞いているのだから
褒められた話では無いだろうが、生きる為には何かを犠牲にしなければならない事を私は良く理解している
だから、これを非難するつもりも批判するつもりもない
寧ろ率先して汚れ役をしてくれたキラとカズイにはお礼を言いたいくらいだ
が、そこで見つけたのは食糧だけではなかった
ラクスの乗った救命艇も見つけてしまったのだ
当時カズイは見捨てるべきと考えていたそうだが、キラの精神状況からそれは悪手であると判断し、キラの考えに賛同したらしい
当時アークエンジェルを守る剣はフラガさんのメビウスゼロとキラのストライクだけだった。ならキラの心情を優先するのは別におかしな話では無いのでしょうね
そしてラクスはアークエンジェルに収容された
ザフトの人間ではなくプラントの一市民であった事から監視付きの勾留に留めたらしいわね
…問題はなんで
その後地球では名高い『アークエンジェルの口撃』がラクスを回収に来たザフトの部隊に見舞われ、現地にいたザフトは勿論どうにもプラントの一部にまで及んだらしい
ラクスやニコル、ロミナさんから聞いた話だとあの場にいたニコルはカズイのアレがきっかけで歪なプラントの現状を知る事になり、戦線離脱を余儀なくされたらしいわ
ラクスもカズイの話からプラントの行き先が危ういものであると確信。結果アメノミハシラに逃れる事になったそうだ
…まぁそれは信じられる話だとは思うのよ、私も
でもね?
なら
何で貴女はカズイを頼ろうとしたのかしらね?(疑心暗鬼レベル3)
ねぇ、ラクス?
私はね?
愛する人を頼られるのを厭う程狭量な女では無いのよ?
でもね?
愛する人を
因みにこれについてはこのコロニーに移住して来る直前、ラクスと直接話をしている
一応カズイの配慮でロミナを同席させていたし、扉の向こうでカズイとニコルも待機していたが
ラクスは語る
「あの時の彼女は今思い返しても恐ろしいものがありました
…ですが、それだけの事をしてしまったのも事実なのです
もしも
…もしも許されるなら、私はこの償いを一生をかけてでもしなければならないと思うのです」
と
「いやいや、そこまで思い詰めなくていいから」
なので罪悪感がいつしか愛に変わる事もあり得ると思うのよ
…油断ならないわ(〇〇沢症候〇レベル6)
----
セレイン・イクスペリ改めカガリ・ユラ・アスハ
言うまでもなくカズイの人生を大きく狂わせた元凶の1人ね
正直、どのツラ下げて此処に来たのか?っていっその事詰め寄るべきだったかしらね?
まぁ、どうにもシンとマユが本気で責めたみたいで見るからに消耗していたから、追い討ちはやめてあげたけど
…というよりも、もう彼女を守ってくれる人も組織もないだろうし
愛してくれる相手もいないんでしょうね
そう考えると少し同情したくなるわ
…それはそうとして、なんでカズイに護身術を習おうとしているのかしらね?(疑惑の目)
----
カガリとしては自分に感情をそのままぶつけてくれるカズイに思うところがあったりする
…何せオーブ最高権力を持っていたアスハの娘だったのだ
それこそ自分と親しくしてくれたのはオーブに残ったユウナくらいのもの
例え自分にとって理不尽とも思える激情をぶつけられたとしても、それこそ手荒く近接格闘術を叩き込まれたとしても
…それでも
例え自分の未熟過ぎるやり方によって
もう二度と
それでもカガリ・ユラはカズイのそばに居たいのだ
これが愛からなのか?それとも贖罪の念からなのかは自分でも分からない
例え何を犠牲にしても、それでもカガリ・ユラは自身を真っ直ぐ見てくれたカズイの力になりたいのだ
----
その様なカガリの想いを少なからずフレイも感じた
故に恋敵として、フレイはカガリを受け入れる
決して好ましい出会いではなかっただろう
だがそれはフレイ自身も同じ事
彼の負担になった。迷惑をかけてしまった。傷付けてしまった
それもまたフレイが背負うべき
スタートは違う
でも、それはフレイにとってのマユと同じ事。ならばカガリが自分の様にカズイの隣に居られないとどうして安寧としていられようか?
…この穏やかな生活は緩やかに終わる事を望まれている
此処に明日はあっても、未来はない
だから、此処で子供を作ることなど出来ないし、してはならない
それを知ってもなおフレイは此処にいる事を選んだ
カガリもラクスもそうだろう
だから、フレイはカガリの想いを否定しない
…それで良いのだから
という訳でそろそろ各キャラクターの掘り下げを行います(周回遅れ)
需要?
さて、ナンノコトカナー
突発アンケート 本作設定の完全なお遊び回いります?
-
いる
-
いらん
-
それより本編でしょう?
-
ifstory補完しろよ