なんだか最近食材が大繁殖している気がするな。
1.5倍くらいの頻度で目にする。
なんでかなー?
学者じゃないので原因なんて分からないが、生態系が狂ってるわけじゃ無さそう。
人間としては、食材が多いのはとても良い事だと思います。人間代表。
さて、そんな小難しいことを考えていれば当然お腹は減ってくる。
今日は何にしようかな。
すると、木の実を舌で器用に取って食べているピンク色の……なんだこれ。タン?タンが目に入った。
分厚くて肉厚で、うーん、全身余すことなく食べられそうな美味しそうなタン。
よし、決めた。
ほろっほろの肉厚タン煮込みにしよう。
──タン煮込み(2人前)
タン……いっぱい
醤油
砂糖
みりん
酒
お出汁
しょうが
今回はレシピはほぼ無しで行こうと思う。と、いうのも。お肉が浸るくらい液を入れて少なくなったら足して、と調節が必要なのでつまみ食いをしながら作るしか方法が無いので。
まず、タンって言うのは舌のことで。タンの中でも4種類の部位に別れているのだ。
タン元
タン下
タン中
タン先
ね?簡単でしょ?
まぁ部位によって何が特徴としてあるかっていうと、舌を動かす時の筋肉量に比例しているから硬さが違うって感じ。
例えば……。
タン元は焼肉で良く出てくる柔らかい部位。
タン下は別名さがりとも言う筋張った部位。
タン中はオーソドックスに色々使えて。
タン先は固めの煮物やシチューなどによく使う。
全部の部位を焼き比べると違いが分かりやすくて、元の世界ではよく1本丸ごと仕入れて食べてたなぁ。
「まず下処理」
皮をはいで水洗いをして、ぶつ切り。
「お湯にドーン!」
吹きこぼれないように灰汁を取りながら、浸るくらいのお湯でタンを下茹する。今回は部位とか何も考えずにぜーーんぶ入れたよ。
少しだけお酢を入れて、お肉を柔らかくする。
「いやあ……茶色くなくて真っピンク」
普段のタンと比べてピンクピンクしくって、なんだかデザートを作ってる気分。
灰汁を取り除きつつ、落し蓋をしてグツグツ煮込むこと……約2時間!
いやー!お腹空くけど、この一手間が最高に美味しい料理にしちゃうんだよね。
「続いて調味料」
さらに煮込んで塩っ辛くなる可能性を考え、醤油は少なめにしよう。
出汁の中に醤油、みりん、酒、を1:1:1で加え、小指くらいのサイズのしょうがも臭み消しで入れておく。それから調節で砂糖を使って、弱火でじっくり煮込む。
焦げ付かないように気をつけて、下茹した大根やこんにゃくを入れたらきっと美味しだろう。今回は手持ちにないので見送ったけど。
煮込むことさらに1時間。グーンとお出汁の味がしっかり入り込んだのを味見して確認した。
「あとは小口ネギでも盛り付けてっと」
──いただきます!
「まるで抽選に当たったような少年心の味」
作者は落選ですよ