「なんだか湿気が多くなってきたなぁ」
今朝、テントを開けたら少し雨が降りそうな曇り空をしていた。髪はうねっていて、空気中の水分が多いことがよく分かる。
「この世界にも梅雨ってあるのかな?」
思えば、異世界転移をして半年以上が経った。
元の世界は調理学生だった私も今では立派なサバイバル人間。
この世界の人間はよくサンドイッチを野外で食べているのだけど、サンドイッチだと湿気が怖いなぁ。うーん。
「あ、酒屋のおっちゃんに貰ったやつがあった」
酢だ。
お酢を使おう。
湿気でお弁当とか不安になってくる今日この頃。こんな時期は酢を使った料理をすると雑菌対策にいい。
「まぁ!作って速攻食べちゃうからあんまり意味無いんだけどね!」
サッパリ甘ーい、さくじゅわのチキン南蛮が食べたい!
──ヤヤコマ南蛮(2人前)
鶏肉……1枚
片栗粉……適当
塩コショウ……適当
醤油……大さじ2
酢……大さじ2
みりん……大さじ2
砂糖……大さじ1
卵……1個
マヨネーズ……大さじ3
砂糖……大さじ1
ケチャップ……爪の先
まず、タルタルソースを作っていこう。
卵を沸騰したお湯に約9分。半熟のゆで卵が出来るよ。
それをブンブンチョッパー……は無いからフォークで少し粗めに潰して、そこにマヨネーズ、砂糖、ケチャップを加える。
「タルタルソースの味って言うより、たまごサンドの具って感じだけど、この子供向きの甘いタルタルソースが好きなんだよね……」
タルタルソース(概念)
「さて、お肉を切ろう」
そこら辺で捕まえた、これまた毛の色がカラフルな小鳥を捌いて1口サイズに切って血抜きをしていく。
「切れたお肉に、塩コショウと片栗粉をまぶす」
片栗粉をつける時は、1度そのままつけたあと少し水をまぶしてもう一度片栗粉をつけると、カリカリの食感が多くなってベチャベチャしなくなるんだよね。
揚げ焼きをしていきます。きつね色になるまでカリッとするよ。お肉が3分の1浸かる程度の油でやってくよ。
「1度取り出して、油をある程度取ったフライパンに調味料を入れて火をかける、と」
ジュワジュワ、肉の脂がついたフライパンの旨味をこそぎ落とすように調味料を温めていく。お酢が入っているので飛ばしすぎないようにっと。
「調味料の中にさっき作ったお肉を入れて絡める」
いい感じに絡まったら、さらに盛り付けてタルタルソースをかける。
「あとは刻んだパセリをちょろっとかけて」
──いただきます!
「寝不足で読んだ小説の続きをブクマしてなかったから翌朝死ぬ気で探してる時の味」