流石に煮物の量が多かったなあ。あと思ってたより淡白だったから次の煮物はもっと脂乗りの良い奴にしよう。でも泥臭さが抜けてたからちょうど良かった。
よく行くパン屋のおばちゃんに煮物(バスラオって名前らしい)をおすそ分けしたら、大きな卵を貰った。ラッキーというモンスターの卵らしい。でかい。
たまごパンを作る予定だったけど、間違えて余分に買ったらしい。
「じゃあ、パンいくつか買ってもいいですか?」
──ラッキー(の卵)のクリームパン(人数不明)
卵(通常サイズ)……1個
砂糖……………………50g
薄力粉…………………大さじ2
牛乳……………………200cc
パン……………………適当なもの
「といってもお菓子の授業、選択してないから素人技術だけど」
それにしてもデカイな。ダチョウの卵くらいありそう。
収納ケースからワンタッチで調理台を展開して早速鍋を取り出し牛乳を入れて熱し始めた。
学校からの転移で良かった。ワンタッチ調理台高いんだよね。冷蔵庫も電子レンジもオーブンもついているし、これが無かったら生きてけないとしみじみ思った。
お菓子が専門ではない私や初心者が手作りするのはハードルが高くみられるけども、意外と簡単なものがカスタードクリーム。
工程はすごく簡単。
混ぜる、とろみをつける、冷ます、の3工程。
まずは、卵と砂糖をボウルに入れて白っぽくなるまですり混ぜる。
ここでしっかりと卵黄と砂糖を混ぜておくと後で牛乳を加えた時に卵黄が凝固しにくくなるからサボらずやる。
そこからさらに薄力粉を加えて軽く混ぜていく。逆にこちらは混ぜすぎると粘っこくなってしまうから、さって混ぜるだけでもオッケー。
「お、牛乳いい感じ。沸騰直前だね」
鍋で火にかけていた牛乳。火を止めて卵に混ぜていく。
卵には熱凝固性という仕組みがあって、温かいと固まってしまうから、牛乳は沸騰しない温度がちょうどいい。
少しずつ加えながら混ぜて行くと満遍なく混ざっていく。
「よーしこっから」
個人的にカスタードで一番難しい工程は混ぜ込んだ液体を火にかけること。
焦がしたり固めすぎないように万全を期すならば、湯煎をして温めていくというのが一番安全なんだけど……今回は卵がおっきいし量もおっきいから鍋ごといく。
弱火でグツグツ火にかけていく。
最初はさらり、その後からどんどんトロッとなってきて沸騰する寸前になったらもったりとなっていく。
んー、いい感じ!
冷蔵庫で冷やしたら、パン屋で買ってきたパンにカスタードクリームを入れていく。
「あちゃ。中に入れて焼くんじゃないから理想のクリームパンにならないや……。んー、仕方ない」
パンをふたつに切って、マリトッツォみたいに間にカスタードクリームを詰めていく。生クリームも入れたいけど、今回は無いからパス。
上から粉砂糖をふりかけて、と。
──いただきます!
「待って美味しすぎるけどめちゃくちゃ余る」
カスタードクリームは好きだけどレモンカードっていうクリームも好き。
ラッキー、めちゃくちゃ可愛いですね。書き終わったタイミングで教えて貰ったんですけど、ラッキーの子供の抱えている卵、親の真似してる石らしいですね。あまりにも可愛すぎる情報。